Hobby Japan製の1/64トヨタ ソアラ 2.0GT-ツインターボ L(シルキーエレガントトーニング)のレビュー!
2021/01/19
ついに我が家にもやってきました・・・!
ホビージャパン製の高品質3インチミニカーより、トヨタ ソアラが・・・!!!!
このソアラ、僕にはちょっとした思い出のあるアイテムなんです。
なぜなら僕が17歳の時に他界してしまった父が生前最後に乗っていた自家用車だったから。
そんな2代目トヨタ ソアラ(Z20)って、なぜか3インチ(1:64スケール)ミニカーとしてはほとんど世に出てないんですよね。
・・・まぁ需要がないんだろうけど。。
調べてみた感じだと京商製のものと、コカ・コーラのハッピー缶のものしかなく、今回ホビージャパンから発売になったのが奇跡なんじゃないかってモデルだったりします。
そういう経緯がありましたので僕も入手しないわけにはいかず・・・発売前から”予約”という形で手を出させて頂きました。
結論からいうと「お父ちゃんが乗ってたヤツとは(微妙に)違う!」って感じではあったんですが、細部まで見ているうちに当時の色々な記憶が蘇ってきたりして・・・僕にはなんとも感慨深いアイテムとなりました。
というわけでホビージャパンのトヨタ ソアラ(1:64)のレビュー・・・いってみましょう!
ホビージャパンのトヨタ ソアラ(1:64)レビュー!
本日紹介しますのは・・・こちら!
「The Finest Model Car Project」と記載のあるとおり、ホビージャパンが誇る1:64ミニカープロジェクトのトヨタ ソアラです。
ホビージャパンというと僕からしたら「ガンプラの改造の仕方が載っている雑誌」という印象なのですが、もともとはミニカーを取り扱う雑誌だったんだそうです。
経営母体がポストホビーというミニカー等の販売会社だったことから創刊された・・・と知れば納得ですね。
そんなホビージャパンが「1/64スケールミニカー業界に、安価で質の高いミニカーを!」という想いをもって投入しているのがこのシリーズ。
安価っていっても・・・3,000円ぐらいするんですけどね。
まぁ普通ミニカーといえば1/43スケールで1万円から・・・みたいなのを思うと3,000円程度でこのクオリティのものが・・・と考えたら安いのかな。
・・・といっても最近はTarmac Worksとかイグニッションとかが同等価格ですっごいの出してますし、京商なんかはもうちょっと安くてあのクオリティだったわけでしょ・・・?
そうなると何を以って安価と言えるのかはなんともよくわからない感じではあります。
ただ結局のところ僕も悩みに悩んだ末に買ってしまったわけで、3,000円程度の価値はあったのかなぁとか思ったり思わなかったりラジバンダリ。。。
ちなみに当初3月発売と言われていたもので僕は1月末ぐらいに予約オーダーをしたんですが、届いたのが5月後半だったのには驚きました。
おそらく「最終調整」としてあれこれやってたのが影響したんだろうと思います。(詳しくは後述)
トヨタ ソアラ 2.0GT-ツインターボ Lについて
トヨタ ソアラはバブル期を代表する高級クーペの一つです。
初代は1981年に誕生し、今回のアイテムは1986年から設定された2代目(Z20型)の後期モデル(1988年~)をキャスト化したもの。
正直僕にはあまり前期・後期の違いがよくわからなかったんですが、たぶん父がソアラを買ったのって1986年~1987年ごろだったと思うんです。
ってことは前期型なんですよね。
まぁ・・・結局いまだに前期後期はよくわからないままなんですけど。。。
当時、世界レベルで通用する高級GTカーとして開発され、ハイソカーブームというのもあって人気になったモデルなんだそう。
うん・・・父が欲しがったのもなんとなくわかる。
グレードもいくつかあったようですが、当時の価格で400万円以上はしていたようで・・・ある日父親が「残400万円のローンがある」と告げたことにより母が激昂し、その日以来数年間の夕飯がめちゃくちゃ質素になったのを覚えています。
・・・我が家の思い出ばかりすみませんw
ちなみに世界に向けて作った割には、結局スープラなどの影響で海外で販売されることはなかったそう。
なるほど、そうなると世界のミニカーブランドからこれが登場しないのも納得です。
さて1988年の後期型には3000ccのエンジンを積んだ3.0というグレードも設定されていましたが、今回のモデルは2.0(2000cc)の最上位グレードである2.0GTツインターボL。
もろもろ性能のアップグレードがあっただけでなく、フロントグリルやテールランプにデザイン変更があったり、フロントバンパー下のエアロ部分にフォグランプが追加されたり・・・あとはリアスポがダックテールになったり・・・という外装上の変更点もあったようです。
ホビージャパンでは僕が入手したシルキーエレガントトーニング(限定特別カラー)だけでなく、スーパーホワイトIII、ダンディブラックトーニング、あとは3.0仕様のクリスタルホワイトトーニングがバリエーションとして発売されています。
・・・父が乗ってたのに近いのはスーパーホワイトだったなぁと思いつつも「限定特別カラー」という文言に踊らされてこちらを買ってしまったのでした。。。
開封レビュー
さてさて・・・今回のアイテムですが、高級な3インチミニカーによくある、単品がアクリルケースに収められているスタイルでの発売でした。
これの外側に紙の箱がはめられている感じです。
アクリルケースは左右が丸いシールのようなもので封印されているので、開封するにはこれを解かなければなりません。
ケースを外すとこんな感じ。
おおお・・・神々しいぜ。。。
このまま飾っておきたいけれど、それだと埃をかぶっちゃうから、、、保護ケースがありがたいわけですな。
ケースの裏面はこちら。
真ん中に車を留めておくためのネジがありますね。
あとはホビージャパンのロゴが右下に、左下にはMADE IN CHINAと記載がありました。
中国、すげえなぁ。
いきなり残念ポイントだったのは、車を留めているこのネジ。
我が家に来た時点でもうネジ山が微妙に潰れ気味っていう。
さらにいうと「どんなトルクで締めたん!?」ってぐらいガッチガチでした。
結局我が家にあるプラスドライバーでは太刀打ちできず・・・マイナスドライバーをいけそうな溝にひっかけて慎重にゆるめる・・・ということで事なきを得ました。
では各部みていきますよー!
フロント・リア
前期後期を見分けるポイントというのが未だにムズカシイのですが、この前後ビューからわかるポイントがあるんですね。
まずはフロントマスクでいうと・・・フロントスポイラー両端にあるフォグランプ。
これが前期には存在していません。
そしてお尻側はリアウィングがあるのが前期、ダックテールになっているのが後期だそうです。
僕の7歳ぐらいの頃の記憶を思い出してみると・・・父のソアラはダックテールじゃなかった気がするんですよね。
なのでおそらくは前期だったろう、と。
※後日追記:よくよく思い出してみたら、お父ちゃんのソアラにはエアロなんてついてなかった気がするんですよ。。。そういうノーマルモデルもあったはずですよね?
あとはフロントグリルとテールランプ形状も違うようなのですが・・・これは本当によくわかんない。
「ソアラ Z20 前期 後期 違い」とかで検索しても知っているていの話題しか出てこないんですよねえ・・・。
前期の方がメッシュグリルとかなのかな・・・?
それともエンブレムが赤いのが前期??
さてさて前期後期論はさておき・・・キャストの仕上がりはどうでしょうか??
個人的にはフロント側は「これ本当に3インチ!?」って言いたくなるスケール感だと思います。
一方・・・リア側。
テールランプが曲がってますやん。。。
そうかぁ・・・3,000円という価格を以てしても、これぐらいのクオリティにはなってしまうもんなんですね。
ただこのランプ部分や排気管部分は別パーツで作られているので、なんとか直そうと思えば直せるのかも。
※直さなくて良い状態で売って欲しいんだけどw
ランプ上に「GT TWIN Turbo L」とか「TOYOTA SOARER」とか書いてあるのは芸が細かいなぁ!!
3.0仕様のヤツには3.0 GT LIMITEDって書いてあるんですかねえ。
芸が細かいといえば・・・サイドミラーも。
普通3インチミニカーだと安全性を考慮して省略されることもあるんですが・・・このモデルではしっかり再現されていました。
しかもちゃんとミラーとして機能する、っていう。。。
なんかミラーフィニッシュ的なヤツを貼ってるんですかねえ・・・?すごい。
サイド
サイドビューは「これこれ!これがソアラよ!!」って言いたくなる感じでした。
子供心に「おおきいくるまなのにドアが2つしかないんだ」と残念だったのを覚えています。
いまとなっては「まぁ、いわゆるクーペなんやね」と納得できる部分ですが、やっぱり当時は友人の家にある4ドアの車が羨ましかったですねw
・・・なんでシート倒して後ろに乗らないといけないんだよ・・・みたいな。
ただ、車内空間はさすがにラグジュアリーだった記憶があります。
そういやこんな感じのマシンなのに、しっかり5ナンバーに収まっていたっていうんだから驚き。
ちなみにおとんが乗ってたヤツはこんな感じのツートンではなくて、車体下部もホワイトなカラーリングのソアラでした。
ボディサイドには24 VALVE TWIN Turboの文字。
あぁ~、たしかにお父ちゃんの車にもこんなの書いてあったわぁ・・・。
Z20型ソアラは全グレードが直6気筒DOHCだったそう。
でもってうちの父も散々「ターボがすごい」というようなことを推していたので、きっとツインターボを買ったんでしょう。
うん・・・そういえば子供の頃にグィーン!!っていうターボ感を味わったことがあるのを思い出しました。
そして父の幼少期のあだ名が「たー坊」だったことも!
ホイールもメーカー純正(INTRA社製)のものを再現してあります。
実はこれ、試作段階では中心部の5つ穴が4つになっていたんですよ。
それを指摘されて、慌てて修正して・・・とかで納期が遅れたんじゃないかな・・・?なんて思ったり。
トップ・ベース
ボディトップはなんとも高級感のあるパール塗装仕上げ。
ここから見えるインテリアもちょっと上質な感じがしますねえ。
このパールカラーこそが限定カラーのシルキーエレガントトーニングなわけですよ。
うん、めっちゃくちゃ綺麗。
綺麗なんだけど・・・結局はこういうのってスケール感を現実の3インチに引き戻す要因にもなっちゃう諸刃の剣なんですよねえ。
これならスーパーホワイトの方もゲットしておくんだった。(お金ない)
底面パーツはプラ製なのでちょっと安っぽい印象がありますね。
その分しっかりと彫り込まれているので、マニアにはたまらん造形なのかも。
インテリア
このモデル、ボディとシャーシは2本のネジで留められているだけなので、簡単に分解することができます。
こっちのネジは台座と比べてゆるく、とくに問題なく取り外すことができました。
ただし、、、一部インテリアパーツとシャーシが接着されており・・・ここを剥がすのに少しだけ注意が必要です。
接着っていうよりも塗装が完全に乾いていない状態で組み込んだ感じですかね~。
インテリアパーツはもともと黒い樹脂製のものをタンカラーで塗っているものと思われます。
そうか、だからちょっと上質な感じがしたんですね。
タンカラーの樹脂をそのまま組み込んだだけだとここまでの上質感はでないと思うので。
三枚におろすとこんな感じです。
ああ、こうなると普通の3インチミニカーって思えてほっとするw
厳密には違うのかもしれないけれど、確かに子供の頃にのったソアラってっこんなんだったなぁ・・・って感じのインテリア。
あの頃の車内の香り(すっごい苦手だった)が蘇ってくるようです。
ボード付近もこんな感じ。
たしか前期後期でハンドルのデザインも違うんでしたっけね・・・?
僕がソアラですごく覚えているのはメーター表記がデジタルだったことです。
それまではアナログなメーターの車しか見たことがなかったのでインパクトがあったんでしょうね~。
近未来的な感じですごくカッコ良かったなぁ。
ちなみに父の死後に免許を取り、祖父が保管してくれていたソアラに一度だけ乗ったことがあるんですが・・・スポーツカー故に目線がすごく低く、公道を走るのがものすごく怖かった覚えがあります。
その後、祖父ももう乗れなくなり、僕も譲り受けるほどの金銭的な余裕がなかったため、父のソアラはそこで廃車になったと聞きました。
今となっては(金銭的な余裕は相変わらずないけれど)なんとか頑張って譲って貰いたかったなぁと思います。
おわりに
というわけで!!!
ホビージャパン製の1:64ソアラのレビューでした。
半分ぐらいが僕の思い出話で本当に申し訳なかったと思っている。
ただまぁ、こんな感じだったよ!というのが伝われば幸いです。
ホビージャパン製の1:64ミニカーは他にもあれこれ出ていて、ヨドバシでは某マシンがありえないほど値引きされていたりするので・・・興味ある方はぜひぜひ、といったところ。
僕ももしこのソアラがもうちょっと安くなってたら・・・はたまた前期型のホワイトモデルが出てくれたら、、、増車してしまう可能性がありますね!
その時は父の仏壇にでも飾ってあげようと思っています。
追記
ハッピー缶のヤツ、買ったで。
2021/01/19
Comment
こんにちは!
ホビージャパンの名前に思わず吸い寄せられてきました。
ハイソカーといえばソアラ!ぐらいにしか知らなかったので、すっごく勉強になりました。
そして子供の頃のお父さんとの思い出と一緒になったソアラの話がとにかく良かったです。
父親が長く乗っていた車って強く心に残りますよね。うちの父はいすゞビッグホーン2代目に25年乗ってました。
そして3000円のミニカーを分解するなんて!
レビュー最高です!
林さん
こんにちは!コメントありがとうございます。
そうですよね、僕も林さんに一言断っておくべきかどうか悩みました^^;
ソアラの印象は本当に子供の時に感じたものしかないので、僕にとってはハイソカーなのかどうかというのもわからなかったんです。
大人になってから知り、「ああ、うちの父親ならそういうの選びそうだな・・・」と思った反面、生きてたら「なんでソアラにしたん!?」というのを問い詰めてたかもなぁ・・・なんて。
>いすゞビッグホーン2代目
うおおおお・・・これまたかっけえ・・・。
うちの父はホンダ・アコード、トヨタ・ソアラ、トヨタ・マークツーという乗り継ぎをしていたようで・・・それこそ本当にどこかで女子大生でも引っ掛けてたんじゃないかっていうセンスだったんですw
その反動なのかなんなのか、僕はこういうSUVとかトラックとかに惹かれちゃうんですよねえ。
・・・いや単純にアメリカにハマったからかもしれないですが。。。
それにしても25年!!!
まさに「愛車」と呼ぶにふさわしい年月を共にされてたんですね!!見習いたい。
>3000円のミニカーを分解
さすがにかしめられてたら迷ってたかもしれませんが、ネジ留めだったのでつい・・・w
というか3000円の実力がどんなもんか知りたかったというのもあります!
林さんもぜひ・・・って「ディスカウントミニカー」の主旨からは外れちゃいそうですが^^;