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「鳥山明が描いた貴重なドラクエ漫画」が中鶴作というソース【ちょっとだけかえってきたDr.スランプ】

「鳥山明先生が描いた貴重なドラクエ漫画」というのをご存知でしょうか。

↑こちらのツイートにも載っているものなんですけども・・・個人的にはかなり「鳥山先生ご本人っぽい」と思うのです。

・・・が!
2010年あたりに2chで晒された際に

Vジャンでやってた監修鳥山、原作小山、漫画中鶴の奴

という書き込みがあり、以降ネット上では「この漫画は中鶴氏の作品」ということで定着しました。

でもなぁ・・・めちゃ鳥山先生っぽいんだよなぁw
明確なソースって存在してんのかな?

・・・と、調べに調べ数時間。
結論が出たので、、、まとめます。

そもそも中鶴氏とは?

そもそも中鶴氏というのは、DBのアニメーターを務めていたという中鶴勝祥氏のこと。

鳥山絵をコピーする天才で、なんでも鳥山先生からもお墨付きを貰っているというスゴイ人です。

僕らが子供の頃に見ていたドラゴンクエストの攻略本イラストだとか、最近でいうとカミュとマヤのゲームのパッケージデザインなんかも中鶴氏だと言われています。

ちなみに・・・

↑こっちのイラストは鳥山先生だそう。

・・・で、この中鶴氏ってVジャンプでDr.スランプやらキャッシュマンやらの鳥山原作漫画を連載されていたそうなんですね。
Vジャンって今でも「鳥山かよ!」っていう感じのDB漫画が載っていたりしますけど、あんな感じだったんだと思います。

今回のドラクエの絵もそれだろう、という話なんですね。

実際に中鶴氏のDQV話は存在した

んで、探していたところ・・・

ありました。
中鶴氏がVジャンプで連載していたという「ちょっとだけかえってきたDr.SLUMP」の第3話。
「最強の勇者アラレ」という話がどうやらそれっぽいのです。

・・・が!

前述のドラクエ漫画とは明らかにタッチが違うように見えるでしょ?

言うならば中鶴氏のソレはアニメのセル画のような感じなのに対し、鳥山ドラクエと言われてる方はコミックタッチというか。

あとコマ割りも?
前述のヤツは1ページに20コマ超という構成になってますが、実際の中鶴氏のDr.スランプは1ページあたり6~7コマとなってます。

僕は漫画家ではないので詳しいことは存じませんが、1つのマンガの中でこんなにもコマ数が安定しないことってあるんですかね???
なんとなく「同じ題材の違う漫画」のような気がしてならないのです。

↑このツイートも同様。
元投稿の方は完全なる中鶴絵・・・だけどリプの方は鳥山タッチ・・・。

ただ・・・非常に絶妙というか・・・。
「このガキ・・・何もきいとらんな」っていうスライムの台詞とかは非常に鳥山節っぽいんですが、アラレちゃんに突き飛ばされてるスラの顔とかはちょっと怪しいんですよねえ、、、
途中に挟まれたせんべえさんも「アニメの絵」って感じがする。

Hmm…

結論・・・中鶴氏でした

で、数時間にわたって調べた結果・・・!!!

前述のとおり「ちょっとだけかえってきたDr.SLUMP」の第3話、1993年のVジャンプ創刊号(月刊誌になったとき?)に掲載されたものでしたw

結局2chの

Vジャンでやってた監修鳥山、原作小山、漫画中鶴の奴

ってやつが正解だったんですね~。疑ってすまなかった!!!

で、じゃあなぜタッチが違ったり、コマ数が違ったりするのかというと・・・アニメタッチの方は作中Dr.スランプの舞台上での話、鳥山風のヤツはその作中でのゲーム世界・・・という様に描き分けていたからなのです・・・!!!
(具体的にいうと、せんべえさんが遊んでたドラクエの世界にアラレちゃんたちが入り込む・・・っていうお話だったんですね)

なるほど・・・ゲーム世界の方ではあえて当時の鳥山タッチに寄せているってことか、、、
改めて中鶴氏すごいな・・・。

特にこの辺。
左上の街中のシーンにいるおねいさんとか、左下のビアンカの斜め後ろから見た姿とか。
後は矢印のところのモブキャラなんかすっごい鳥山風味じゃないですか、、、

さらにいうと公式設定で水色の髪だったフローラを緑髪にしているあたりもすっごい鳥山先生っぽいじゃないですか!!!

※ていうかガイドブックでフローラのデザイン考えたのが中鶴氏なんじゃなかった??

すっかり騙されました~!!

おわりに

というわけで、例のマンガは中鶴氏のソレだったという、ずっとネット界隈で言われていたことが事実だった・・・というだけのお話でしたw

悔しいなぁ!
僕としては「やっぱり鳥山先生の絵だったやんけー!!みんな長年騙されやがって!」つって悦に入ろうと思っていたのに。

というかね、中鶴先生の絵ってすごい特徴的だという認識だったんですよ。
口角が妙にあがっているとか、目がエロ目になってるとか、顔がやけにテカっているとかw

でもそれはあくまで「そういうタッチが必要な時にそうしている」というだけで、やろうと思えばいくらでも鳥山先生に近い絵が描けるってことだったんですね。

逆に言うと例の一枚絵だけを見て「これは中鶴確定」って言ってた人・・・どんだけ審美眼優れてんすか・・・!!

   
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