死んで人生をリセットしたいと言う息子へ告ぐ。次の人生なんてねえ!
うちの息子は8歳にしながらとても悲観的で・・・まるで大学生ぐらいの頃の僕を見ているようなのです。
先日も学校で大喧嘩をして帰って来たことがあったじゃないですか。
新学期が始まってもそのことをずっと引きずってまして。
「その友達に会いたくない」「こんな人生、なかったらよかった」みたいなことをまた言い出し始めたんですよね。
その話の流れで「良い人生が来るまで何回もリセットできたらいいのになぁ」と。
さすがデジタルネイティブ世代ですよ・・・まさかの「リアル・リセマラ」に思考が辿り着くとは、、、
※リセマラとは・・・主にソシャゲで最初に良いカードが引けるまでゲームのリセットを繰り返す「リセット・マラソン」の略。
でね・・・まぁ、当然親としては「”良い人生”なんてものはないから」っていう方向に話を進めていきたいわけなんですよ。
やっぱね、人生ってのは良いことも悪いこともあるし、自分にとって都合の良い人生っていうのは他の誰かにとって都合の悪い人生である可能性もあるわけです。
なのであんまり理不尽なことなんかに負けて欲しくないっていうか・・・ね。
「逃げ続けたらその先に楽園がある」なんていう希望は持ってほしくないのです。
(逃げることは悪いことではないですが!)
で、そんな説明をしていた時にふと・・・気づいてしまいました。
「・・・え?人生ツライのに、また人生スタートさせたいん?」って。
それでも人生に期待する息子
僕が疑問に思ったのは、「なかったらよかった」と思うような人生を、リセットさせてでもまたスタートさせたいという生への執着です。
良い人生になんて生まれ変わる必要ないんですよ。
どうしてもこの世が絶望しかないのなら、死んだ状態で終了でいいじゃないですか。
(もちろん絶対に自殺なんてしてほしくないけど)
なのになぜ「良い人生」を期待してまたスタートしたいと思うのか?
これが人間の本能なんですかね。
死んだらそれで終わりやで
というか!!
テレビとかで安易に「生まれ変わり」だの「前世」だのをやるから子供がそんなのを真に受けるんですよ。
どう考えたって、人間が自分を自分であると認識できるのは脳が活動できているからで。
それが止まってしまえばプツリと電源が切れて、それで終わりでしょ。
※そもそも死後の世界という概念ができたの、脳科学が解明される前ですからね。
次の人生なんて「良い」も「悪い」もないんです。だって、「無い」んだから。
逆に、そこまで人生に執着するのなら、やっぱり「今の人生」をどうにか楽しむしかないんじゃないのかなー。
(そう考えると人生って超貴重だよね、、、)
嫌なことばかり覚えている
ちなみに・・・息子は「人生は嫌なことしかない」というような愚痴もこぼすんですが、、、いやいや。
つい数秒前まで「ソシャゲのガチャでレア引けたー!!!」って喜んでたやん。。。
人間ってどうしても「良かったこと、楽しかったこと」は記憶に残りづらくて、「イヤなこと、悪いこと」ばかりを覚えているそうなんですよ。
というのもこれ、リスク回避の術らしいんですよね。
嫌なことを覚えておくことで、次にまたそれが来た時に対処できるようにしよう、っていう。
・・・僕も中学生の頃にカツアゲされた道なんかはめっちゃ警戒して近寄らないようになりましたもん。
これを忘れちゃってたら何度も嫌な目に遭うってことだもんなぁ!!!
なのでね、「嫌なことを覚えている」というのは逆に「良いこと」だったりするわけよな。
この辺はもう自分の考え方の問題だし、PDCAしないと意味ないのかもしれませんが。
※つまりお風呂で過去の失敗を思い出し「クソがっ!!」と叫んでしまうのは「良いこと」なのだ!!!!
↑このブログで何度も擦られた記事よw
おわりに
まぁ、なんていうか、そんな感じです。
ちなみに息子くん、その話の最後に「せめておれが学校で人気者じゃなかったらな・・・」と呟いていたんですよ。
僕は聞き逃しませんでしたよ!
「いやいやいや!それは自意識過剰だから!調子乗り過ぎだから!」とツッコんでしまいました。
でもねーわかるのよ。
僕もやっぱり死にたいのなんの考えていた時期ってのがあって、どうしても「自分が自分の理想とする自分になれていない」とか「他者からの評価が自分の見積りより低い」とか、要するに自意識過剰だったんです。
大丈夫、誰もキミのことなんてそんなに気にしてないから、、、
(たぶん、自分が一番自分のことを気にしてるし、親がその次で・・・まわりのみんなもきっと自分のことばっかり考えてるからね)
できれば息子くんにも早い段階で「ワイは特別な人間ではない」というところに気づいてもらって、もうちょっと気持ちを解放してもらえたらな・・・と思いました。