オジサンになったら人の不幸に「ざまあみろ」と思わなくなったりする理由
2023/05/24
「ざまあみろ」って言葉、あるじゃないですか。
あれね、Wikipediaによると
憎んでいたり敵対していたりする相手の失敗、敗北、不幸などをあざ笑ってすっきりする時の感動詞
と書いてありました。
つまりこれ、他人の不幸は蜜の味だの、シャーデンフロイデだの、幸災樂禍だの、メシウマだの・・・そういう言葉ですよね。
これだけ色々言い換えられるってことは、人間に基本的に備わっている感情なのでしょう。
ただ、あまり綺麗ごとを言ってもアレなんですけど・・・僕はオジサンになってからあんまり「ざまあみろ」っていう気持ちが湧かなくなったのです。
(昔はあった・・・と思う)
これ、なんでなのかな~?と思って考えてみました。
なぜ他者の不幸が嬉しいのか??
根本的な設定の話なんですけども、「ざまあみろ」って思う時だって「他者の不幸なら何でも嬉しい」ってわけじゃないんですよね。
「サディズム」みたいなものとは違うと思うのです。
Wikipediaに書いてあったとおり「憎んでいたり敵対していたりする相手の失敗」というところがミソなんだろうなと。
自分の嫌いなヤツが不幸になるから、なんとなくスカッとするという感じなんでしょうね。
しかも自分の嫌いなヤツっていうのが、特段「知り合いである」とかの必要もなくて。
勝手に自分の敵のように思い込んでいる人・・・とかでも成り立つのがまた面白いところで・・・。
その人が不幸になったことで自分に(たとえ相対的にでも)得することがなくとも嬉しくなってしまうわけですよ。
根底には「自分だけが不幸であってはいけない」という想い
僕の友人が以前外食産業に勤めていたころ、ゴールデンウィークの最終日に「今日でGWが終わりらしいな、ざまあみろ!」みたいなことをツイで呟いていたんですよw
(これはもちろん冗談で書いてたんだけど)
接客業の人は基本的にGWなんかないんですよね。
そのため、GWの終わりというのは「みんなが休んでいる間に自分だけが仕事をしている」ということの解消に繋がるのです。
でも、冷静に考えたら、別にGWが終わってみんなの仕事が始まったからといって、彼にとっては何もメリットはないわけで。
「何もざまあみろなことはない」という話なんですがw
でも今だったら僕にもよくわかります。
「みんなが休んでいる日に仕事をしている自分」というのはなんとなく「不幸」なんですよ。
しかも自分が悪いことをして不幸が訪れたわけではなく、真面目に仕事をしているのに理不尽に不幸なのです。
なんか、そんなのって平等ではないじゃないですかw
だから・・・「みんなも仕事に戻る平日」が戻ってくること、すなわち平等になることが「ざまあみろ」だったわけなのです。
※まぁ、接客業の人だって逆にみんなが仕事をしている日に休んでいたりするんだけどね。
楽して成功しているヤツは妬ましい
それから・・・自分はこれだけ大変な仕事をしてまでようやくの生活をしているというのに、世の中には楽して大金を稼いでいるヤツというのがいるそうじゃないですか!!
たとえばYouTuberとか、アイドルとかさぁ!!
好きなことやって、みんなにチヤホヤされてお金稼ぎやがって!!!
・・・というような「妬み」の感情があると、その人が失脚した時にはスッとするわけですね。
これは「自分だけが不幸」というよりは「あいつだけが得している」という感じではありますが。
特定の誰かが得しているのなら、相対的に自分が損していることにも繋がるッ!!
要するに不平等で理不尽な利益・不利益というのが「ざまあみろ」の感情を左右していそうなのであります。
なぜオッサンになったら「ざまあみろ」が消えたのか
さて・・・ではなぜ最近僕は他人の不幸話を聞いても特に「ざまあみろ」とか「スカッとした」みたいなのを感じづらくなっているのか??
オッサンになって急に聖人君子に成りえたのであろうか!?
否!!
そんなタイミングはなかったはずです。
おそらくなのですが、ざまあみろという感情が少なくなったのは「不容易に他者と比較しなくなった」というのがあるのかなと。
あとは「その失敗した人の背景も考えるようになった」みたいなのもあるかなー。
でも一番は「枯れた」ってことなのかもしれませぬ、、、
他者と比較しなくなった
一番目に考えたのはこれで・・・要は「他者が不幸になったからって、自分は幸せにはならないよな?」っていうところを考えるようになってしまったってことなんですよ。
所謂「ゼロサムゲーム」っていう、誰かが負ければ必然的に自分が勝つというようなものだったら、他者の不幸は蜜の味かもしれませんけども。
誰かが失脚したところで自分の不幸が解消されるわけではないのだったら、そこに持ち合わせる感情はないのかなぁ~??と。
だからトレパク騒動で騒がれたイラストレーターさんとかも、罪は罪として裁かれるべきだとして、その人が表舞台に出てこれなくなることがメシウマとはならなかったように思います。
推しこそしないけど、頑張ってほしいなぁってw
他者の不幸よりも「いかに自分が幸せになれるのか?」の方が興味がある感じですかねえ。
その人の背景も考える
次。これは非常に重要なんですが・・・
僕が思うに、成功者というのは例外なく全員何かしらの努力をしているはずなのです。
それが表に出るか出ないかの差こそあれ、「一切の努力をしないで成功しました~」という人がいたら、僕はその人はウソつきなんだろうと思っていますw
どんなに煌びやかに見える人だって悩みがないなんてことはなくて。
本当に悩みがない人だったら全く魅力的に見えないと思うんですよね。
もちろん「努力をした人が必ず報われる」なんてこともないので、成功者はたまたま運よく成功しただけに過ぎないのですけども。
ということは逆に、どれだけ努力をしていても失敗することだってあるのです。
なんかねー・・・オジサンになってからはそういうのばっかり考えるようになってしまってw
たとえばアイドルを見てても「容姿に優れているからこの人は人生がヌルゲーなんだろうな」などとは思えないんですよね。
ゆえに・・・成功者を見て「すごいなぁ」と思うことがあっても、その人が失脚した時に「ざまあみろ」にはならないのかなーと。
枯れた
とかなんとか綺麗ごとをつらつら綴ってきましたが!!!!
もうね、オッサンになるとout of fucks to give・・・いろんなことに興味がなくなるわけですよw
もしかしたらその背景には「自分にとっての幸せ」みたいな折り合いがついているのかもしれません。
なんだろう、自分に出来る事の限界も知ってるし、それで得られる幸せってこの程度だよなーみたいな諦めの感情みたいな??
ゆえに、とにかく他者が成功しようが失敗しようが「ふーん・・・それうまいの??」っていう感じになってしまっているのかもなぁ。
どっちかっていうと努力をしていないせいで、憎んだり敵対するような相手がいるレベルに自分が達せていないということなのかしら・・・?(またきれいごと)
まぁつまりなんだ。
オッサンになると戦いの舞台から降りることができるようになるのかもしれない。
それは「枯れた」ということだw
おわりに
などなど考えましたー。
誤解のないように言っておくと・・・僕自身、未だに若い子の才能を妬むことはあるんですよ。
特にイラストレーターさんとか漫画家さんとか、あとはバンドマンとか・・・自分が叶えられなかった夢を叶えられている人って羨ましいもの。
だけど・・・その人が失敗することは全然望んでないんだよなぁ。
むしろ未だに「すごいなぁ、いいなぁ、クッソォ・・・ワイもいつかはそこに到達したい」と思う感じ。
かといって努力もしてないんだけれども。
あ、そうそう。
子どもが生まれると、それまでは自分が主人公のRPGだったのが、子供が主人公(自分はNPC)という立ち位置になる・・・みたいなのも影響しているのかもですねー。
(他人に構ってる余裕がなくなる、みたいな)
そんな感じでっす!!
追記
かといって、他者の悪事を全部許す、みたいなことでもないですよー!!
ゆえにワタクシ、このブログでは常に結構プリプリしておりますのでね!!
2023/05/24
Comment
ヨッ!待ってました!!
世相を斬るシリーズ!!
お疲れ様でふ
昔から「ざまぁ」って思わないんですよ
「哀れだなぁ」って思っちゃう
(広く考えれば同義かもですけど)
誰しも上手くやり通したい訳で、それでもヤりすぎたり、調子こいたりするから転落するのであって
なんでも程々が宜しいかと
それでも自分の身に置き換えて、明日は我が身かもってブルっちゃうこともあるとかないとか
枯れるかぁ
オレも他人からしたら枯れて見えるんだろうなぁ(小峠と同い年)
でもギラギラしてない分、相手を油断させるってことも出来るんだけどねグヘヘ
若い時はギラギラし過ぎて女の子に敬遠されてたクチです
世の中上手くいかないモノで、失恋したてのションボリしてる時はギラギラしてないからか女の子が寄ってくるんだけど、そういう気になれなくて「どっか行け!」なんていけずなことを言ってみたり
プリプリいいじゃない👍️
目指せ!怒れるコラムニスト!!モノいうコラムニスト!!
オレは応援するぜぇ!(ワイルドだろう~)
〉昨日のワイスピの話
なるへそ
唸りましたね
スターウォーズも大袈裟にいえば、銀河中を巻き込んだ壮大な親子喧嘩の話ですから
ただねぇ
やっぱり話が飛躍し過ぎだし(ワールドワイド)、ワンパターン化(大いなるマンネリ)は否めませんな(展開が読める)
やっぱり1作目は越えられないのか…
毎週日曜日の夕方にサザエさん見ながら夕飯を食べてるんですけど、改めて違和感を感じたというか
前から話題にはなってたんだけど、このご時世に黒電話だったり、旧タイプの冷蔵庫・TVが登場する他に、道路が舗装されてないっていう
でもそこはやっぱり不変のテーマである「ファミリーストーリー」が中心ですから
それで皆日曜日の夕方に「あ~明日からまた一週間がはじまる~」って悶絶する訳だ
(サザエさんシンドローム)
オモロイ
ロードランナーK.K.さん
コメントありがとうございます!
斬ってないでしょ!w
むしろおじさんになると丸くなるんだなぁ・・・みつお。 っていうお話です。
なるほどなぁ・・・調子乗り過ぎると転落ですか。。。
でもわかります。やっぱ調子ぶっこいてる人のことは応援したくなくなりますもんねw
>小峠と
さんをつけろよデコ助野郎ォ!!!!!
あ、たしかにギラギラしてない方が油断はさせられそうっすね。
最後の最後まで油断しっぱなしで、男として見られないって可能性も無きにしも非ずですが。。。
>ギラギラし過ぎて女の子に敬遠
あああ・・・ワテクシも大学時代はそんな感じでした。。。だって彼女欲しくて仕方なかったんだもん。。。
でもふっと気を抜いた時にモテ始める、みたいなのもありましたよねw
>「どっか行け!」なんて
ええー!!すごいなぁ。
僕はなんか貧乏性だからか、取りこぼさないように・・・みたいな感じでうまくやろうとして失敗してました、、、
>オレは応援するぜぇ!(ワイルドだろう~)
スギちゃんさんはじめまして、kaketayoと申します。
でも冗談抜きで、応援してくれている人がいるというのは何にせよ励みになるなぁ・・・と実感する日々。
>スターウォーズも
そうですねw
1作目を超えられないのは仕方がないです。
だってそれが面白かったから2作目、3作目って見たくなるわけで・・・レジェンドなのです。ミアも可愛かったし。
>改めて違和感を
あれはもう「地球によく似た別の惑星の家族模様」と考えた方がいいかもですね。
何しろ小学3年生にもなっておパンツ丸出しで学校行ってる女児がいるぐらいですし、、、あ、ワカメちゃんとうちの息子同い年だったんだ!!
>サザエさんシンドローム
笑点からちびまる、サザエ・・・という一連の流れですね。
最近はそこにナニコレ、ポツンと・・・っていうのが続くんですけど、その辺はもう惰性で。やっぱサザエさんが最高潮に憂鬱ですなw