進撃の巨人21巻感想。ついに明かされる大陸の謎
2023/08/08
4カ月に1度のお楽しみ。進撃の巨人21巻が発売されました!
この日をどれだけ待ち望んだことか・・・。
表紙は本編を読んだ人にだけわかる、あのシーンですね!
今巻では長年の謎だったイェーガー家の地下室や、なぜベルトルトがエレンたちを「悪魔の末裔」と言ったのかなど重要な謎が解決されていった巻でした。
やばいですね・・・なかなか壮大な世界観です。
以下、感想とネタバレの垂れ流しです。
進撃の巨人21巻感想
ネタバレを含みつつ、僕が感じたことなんかを書いていきます。
前巻の感想はこちら。
[参考]進撃の巨人20巻感想。この世界は残酷だとしか言えない絶望展開
ジーク戦士長とエレン
21巻の序盤でジーク戦士長とエレンが対峙するシーン。
「お前がエレン・・・イェーガーか?」と語り掛けるジーク戦士長。
「信じてほしい 俺はお前の理解者だ」
「俺達はあの父親の被害者・・・お前は父親に洗脳されている」
と続ける顔はグリシャにそっくりで、エレンも「父・・・さん!?」と面影を重ねます。
この時点で「グリシャの弟か!?」と思いましたが、物語を読み進めていくと答えが出ましたね。
エレンの異母兄弟ということみたいです。
そして当初は「やべーやつ」「サイコパス臭ぷんぷんする」って思ってたジーク戦士長ですが、今巻だけの情報だと「そうじゃないのかも」とも思えます。
ただ、彼がグリシャ夫妻を売った理由によっては「いや、やっぱりサイコパス」とも思える感じで展開が気になるところです。
調査兵団、甘くなかった
前巻の展開で、結局ライナーやベルトルさんにとどめをさしていないであろう調査兵団を甘すぎると感じましたが、これはエルヴィン指示による作戦のせいだったんですね。
その作戦は、負傷者が巨人化してライナーおよびベルトルトを食べることで、その能力を奪ったうえで人型に戻るというものでした。
つまり、エレンやユミルもやっぱり人を食べて元に戻ってたんですね~。
・・・あれ、これ語られてたっけ・・・?
結果的にアルミンがベルトルさんをむしゃついて人間に戻る描写がありましたが、エレンは初めて巨人化した際にはやっぱりグリシャを食べて元に戻ったのかな。
そして巨人化を解くのに人を食べる、というのは最初の一回だけでいいのかな。
・・・ちょっと前の巻を読み直してみるか・・・。
エルヴィンの退場
前巻で横っ腹に穴が開いて瀕死だったエルヴィン。
誰もが「エルヴィンが巨人の注射を打つのか」と思った矢先、アルミンも黒焦げになってしまいました。
結果的に「誰に注射を打つか」の権限を持つリヴァイはアルミンを生かす選択をすることに。
その背景にあったのは「エルヴィンを現実という地獄から解放してやる」ということでした。
たしかにこの世界は絶望しかない状況です。
さらにエルヴィンは多くの仲間たちの亡霊を背負っていきていました。
彼が唯一解放される方法があるとすれば、それは舞台からのリタイヤしかなかったのかもしれません。
死んでしまえば絶望も苦痛も地獄も関係ないですからね。
リヴァイなりのやさしさだったのか。
でもそれだと私情を挟んでしまっていることになるし・・・もしくは幻覚を見始めていたエルヴィンを見限るための理由だったのか。
ベルトルトが食べられる音
ベルトルさんが巨人アルミンに食べられる時の音は「パッキャオ」でしたw
さすが格闘技好きの作者先生です。
イェーガー家の地下室
ウォールマリアの奪還に成功したことで、長年の謎だったエレンの生家の地下室に行く事ができるようになりました。
ここで「あれ!?カギが合わない」みたいなクッソ要らない展開もありましたが、ようやく調査兵団が地下室の謎に辿りつけたわけです。
そこにあったものはグリシャが書き残した「壁の外の情報」で、物語はまだまだ序盤だったんだというのを思い知らされました。
ここから何巻続くつもりなんだ・・・!
明かされた大陸の謎
グリシャが書き残した「壁の外の情報」によると、エレンたちが今いる大陸・・・と思われる土地は、実は大きな大陸の横にある小さな島「パラディ島」だったわけです。
FF3であったよね、こんな展開・・・!
井の中の蛙、大海を知らずとはまさにこのこと。
物語は壁の外の世界にある大国マーレとエルディア人(ユミルの民)、そしてパラディ島に壁を作って引きこもったフリッツ王の話・・・過去編へ突入していきました。
このあたりの謎を頭の中で整理するのはとても難しいですね・・・。
自分でかみ砕いたイメージでは、マーレ政府に追われて逃げたレイス家がフリッツ家の末裔にあたるのかな。
で、あとになってフリッツ家の巨人を操る力が欲しくなったマーレ政府が戦士を募って、その中にジーク戦士長やライナー、アニなどがいたと。
ああ、いま気づいたけど、アニも自分の父親を食べて人に戻ったのか!
壁の中で巨人におびえる民族たちこそが、もともと巨人を操れる力を持った国王と、その民であるエルディア人。
彼らの目的は「干渉してくれるな」ということ。
グリシャの目的は、巨人を操れる力。
つまりレイス家からその力を奪うことにあって、これはジーク戦士長なんかも同じことだったと。
ライナーやベルトルさんからしてみたら(そういう教育を受けているわけだから)、過去に自分たちの祖先に酷いことをしたエルディア人は「悪魔の末裔」に値するわけですね。
うーん、なんかいろいろ見えてきたぞ!
日本と某国の関係みたいなもんなんだな、きっと。
おわりに
というわけで、今回の巻は回想編が長くて本編が短い感じもなんのその。
めちゃくちゃ重要な展開だったと言えます。
うーん、続きがかなり気になる。
22巻発売はまた4カ月後なので4月9日ですね。
22巻の発売日が待ち遠しい!!
2023/08/08