アイドル産業は音楽を売らなくても良いという話。
2022/11/25
僕が今注目しているアイドル、バンドじゃないもん!の勢いが半端じゃないです。
これはもう近いうちに武道館とかやっちゃうんじゃないの?ってぐらい。
それも「バンドじゃないもん!なりの武道館」じゃなくて、本当に日本武道館で。
ガチのアイドルファンじゃない僕ですらその存在を知っているというだけでなく、普通に街中でも曲が流れていたり、バラエティに呼ばれるようになってきていたり・・・確実に知名度があがってきているのは確かです。
これは本人たちの実力もさることながら、周りで支える人たちのプロデュース能力の高さを物語っていると思うんですね。
どれだけ実力がある人だって、プロデューサーがウンコだったら表に出られないわけですし。
そこでふと思ったこと。
「アイドルって、音楽を売らなくていいんだ」ってことについて書きなぐっておこうと思います。
音楽を売らなくていい、とは
バンドじゃないもん!は本当に破竹の勢いで知名度があがっています。
もともと神聖かまってちゃん関連で「まったくの無名」というわけじゃなかったにせよ、2017年の躍進は半端じゃないです。
特に最新のアルバムにGLAYのHISASHIさんやオレンジレンジ、ハマケンといった著名なアーティスト提供曲が入ったり、ハッパ隊のYATTA!をカバーしていたりするあたりも、そんじょそこらのインディーズバンドでは超えられない壁を事務所パワーでクリアしている感じがあります。
要するに所属しているレコード会社が「この子達で稼げる!」と思ったからこそ、こうした大物との絡みを可能にしていけるわけです。
アイドルは音楽を売ってない
普通のアーティストとアイドルって、音楽シーンという同じ土俵で戦っていながらも、同じ商材で勝負していない点に気づくと、事務所がこういった肩入れをできる理由が見えてきます。
音楽で勝負をする人たちは曲が売れてなんぼ。
昨今は音楽が売れなくなっているということを考えても、かなりキッツイ状況なんだろうなと思います。
それに対してアイドルが売るのって曲そのものじゃないわけですよ。
プライムミュージックやYoutubeで曲がいくらでも聴けたとしても、ファンはCD+DVDボックスみたいなのをちゃんと買うわけですし、なんだったらチェキ撮ったりグッズ買ったりがメインだったりするじゃないですか。
つまり、「曲を聴いてもらいたい」というアーティストの目的は彼女たち(少なくとも彼女たちのプロデューサー)にとっては手段でしかなく、その先にゴールがあるという感じかなと。
知ってもらってなんぼ
そう思うと、まずは事務所側としてはどんな手段を使ってでも、彼女たちの魅力を知ってもらわなければならないわけですよね。
どんなアイドルにも言えることだと思いますが、もともと魅力的な子たちの集まりなわけですから、露出の機会さえ増えれば「この子達はなんなんだ!」って思う人が増えるのは当然のことです。
だったら事務所パワーを最大限に使ってでも、ガンガン知名度を高めていくのが先決。
結果として、YoutubeにはPVをそのままアップして、CDや音源を購入しなくてもしっかりフルで楽しめるようにしておく、という現状に繋がったのかなと思えるのです。
だって、そうやって常に見れる状態にしておけば僕みたいなヤツが定期的に動画を見ますからね。
見れば見ただけハマって行きますから・・・。ライブ行きたい、チェキ撮りたいってなりますから。
・・・柏に来るのかぁ・・・行きたいぜ。。
おわりに
インターネットのせいで音楽が売れなくなったと言われて久しいですが、こういう現実を見ると「〇〇のせいで出来なくなった」と言っているうちはやっぱり負け組なんだなと実感させられます。
勝ちをつかみに行ける人というのはどんな状況だったとしてもその状態を受け入れて、利用していくんだろうなと。
逆に言えばネットがない時代だったらバンもん!がこのスピード感で知名度を上げていくためにはもっと多くのプロモーション資金が必要だっただろうし。
僕らも何かに失敗しそうになった時、「〇〇のせいで」と考えるのではなく、逆に自分たちが売るもの・・・つまり目的の方をうまく修正することで違った道が見えてくるのではないかと思いました。
・・・かといって、アイドルが決して「曲を売ってない」かというと、そういうわけでもなくて・・・本当に良曲がたくさんあるのがまたすごいとこなんですが。。。
2022/11/25