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ビジネスにおいてブルーオーシャンを目指すことは本当に正しいのか?

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      2019/12/12

仕事をしているとよく「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」という表現に出会います。

要は競合がいる市場なのか、そうでないのか・・・といった状態を海に例えているんですね。

レッドオーシャンは顧客もたくさんいるけれど、その分強敵となる競合もたくさんいる市場です。
たとえばファストフードのハンバーガー業界や駅前のコンビニエンスストアなんかがこれにあたると思います。

逆にブルーオーシャンというのは、ニッチな市場とでもいうんでしょうか・・・「それを欲している顧客はいるんだけど、まだサービスが揃っていない」みたいなところを指しています。
※僕の解釈が間違ってなければ。

で、アフィリエイターとかもそうなんですけど、ビジネス書などにおいては「資本力がなかったらブルーオーシャンを目指せ」と言われるんですよ。

最近ちょっとこれが正しいのか疑問に思えてきたので・・・備忘録的に書いておこうと思いました。

ブルーオーシャンを目指す理由と、目指さない方がいい理由

そもそもなぜブルーオーシャンを目指すべきなのかというと、「競合と顧客を奪い合わなくて済む」からです。

すごく単純な例を出すと・・・ラーメン屋の隣に空きテナントがあったとして、そこにラーメン屋を出せば顧客の奪い合いになるのはわかりますよね。
ラーメン屋じゃなくても、たとえばパスタ屋、お寿司屋、コンビニだったとしても同じことです。

「食事をする」という顧客の欲求を満たすという意味で競合する店舗であれば、その地域に住む人の母数が変わらない限りは、今あるラーメン屋の顧客を奪う(分け合う)ことしかできません。

でももし、同じ場所にできるのが雑貨屋だったとしたら。
ラーメンを食べに行ったついでに雑貨を見ていこう・・・という人がいるかもしれないわけです。

この場所に限って言うならば、雑貨屋を出すというのはブルーオーシャンで戦うことになりますね。

効率厨、理屈屋はブルーオーシャンを目指しがち

僕はすごく頭でっかちで、ビジネスにおいては常に「効率」を考えてしまいます。
なので、なるべく無駄なことはやりたくないんです。

今いる顧客たちにしてみたら、今あるサービスに満足しているのであれば、同じようなお店が選択肢に増えるのって無駄でしかないんですよ。

たとえば最近で言うと、旅行比較サイト(トリバゴとかああいうの)や仮想通貨の取引サイトって同じようなサービスがめちゃくちゃ増えてるじゃないですか。
でも選択肢が増えれば増えるほど「結局どこを使えばいいのよ・・・」ってなってしまうんです。

平たく言うと、同じようなサービスであれば、顧客目線で考えたら「要らない」わけです。
もともとやってた人にしても同じようなサービスが後出しで展開してくるのは邪魔でしかないですしね。

効率を考えてしまうと、「要らないサービスをわざわざ展開する意味なくね?」と考えてしまいがち。
だったら「本当に必要とされるブルーオーシャンを目指そう」と思ってしまうのです。

成功している人は顧客がいるところに飛び込んでいた

ですが、僕の知り合いで会社経営をして成功している人と話をすると、だいたいみんなレッドオーシャンで戦っているんです。
というか、もともとそこしか見ていないというか。

ブルーオーシャン的な話をしても、全然興味を持ってくれないんですねw

ではその人たちがいったい何に興味があるかっていうと、「顧客の(悩みの)母数が多いこと」なんです。
つまり、圧倒的な顧客がいるのかどうかが大前提にあって、そのうえで競合から顧客を奪えるのかどうかに着眼して戦っている・・・という感じ。

顧客が少ない海なんてはなっから相手にしていないんですね。

顧客を創造するのが一番難しい

で、これがなぜかと考えたんですけど、きっと「顧客を作るのは難しい」というのを直感的に知っていたからなんじゃないかなと。

たとえばiPadなんかがそうなんですけど、あれって発売された当初は顧客がいない状態でした。
Appleがそこから「タブレットユーザー」っていう顧客をガンガン作っていったんですね。

これって今までにないアイテムだったわけで、既存のスマホユーザーを奪い合う形にもならなかったし、ブルーオーシャンでの戦いだったと思うんです。

ではこうやって顧客を作り出すのがどれだけ大変だったか。
まずは「どうやってタブレットを生活に活用させていくのか」みたいなところから、もともと特に興味もないユーザーに想像させて「欲しい」という感情を持たせないといけないわけです。

今までになかったもの=なくても困らなかったものなので、そこに大金を出させるのって僕らが考えるのより何倍も大変だろうと思います。

逆に、今ある需要に対して供給を作っていくのは比較的簡単なんですよね。
そのうえで競合に勝る部分、要は「うちのサービスを使った方が得するよ」っていうのを提示してあげれば、(そのうえでそこそこの信頼があれば)顧客を奪うことは可能ということ。

ことビジネスとして考えた場合には、極力少ない労力で大きなリターンを得られる方がいいに決まっています。
0から1を作るのに比べたら、今1のものを10にする方が簡単・・・みたいな話です。

ブルーオーシャンで成功したら、結局真似される

そして、そういう経営者がいるからこそ・・・ブルーオーシャンで成功した暁には、そういった人たちの模倣という脅威に脅かされるわけです。

「あのビジネスって成功するらしい」という臭いを嗅ぎつけたら、やり手の経営者さんたちは黙ってません。
成功するまでは「ほーん、で??」みたいな感じだったのに、成功するとわかるや否や「うちもやろう!」ってなるんですw

AppleがiPhoneとiPadで作ったスマホ&タブレット市場は見事に安価な泥スマホ&タブレットに浸食されてますしね。

そうなった時に、Appleほどの資本力があれば競合と戦い抜くことができると思いますが、資本力の少ない会社であればサービスを守っていくことすらできないかもしれません。

となると・・・せっかくブルーオーシャンを目指したとしても、資本力がなければ結局のところダメになる・・・と。
もう資本力がなかったらどこの海でもうまくいかないんじゃん!ってなわけです。

どこの海だったとしても、簡単に模倣されない武器が必要

じゃあ資本力がないヤツはどうしたらいいのよ・・・っていうと、結局のところ「簡単には真似されないサービスを作り上げる」ってことに限るのかなと思います。
これはもうレッドオーシャンとかブルーオーシャンとか関係なく。

たとえばプロスポーツの選手なんかは、「儲かるぜ」って言われても誰も真似できないじゃないですか。
棋士とかクイズ王とかだって、なろうと思ってなれるようなものじゃないです。

それと同じようなもので、後追いの人たちが「こいつらのこのサービス、俺らにはできないわ・・・」って思わせるようにならないとダメなんじゃないかなと。

たとえそれが「めちゃくちゃ丁寧」とかだけでもよくて、その海において「(金はなくとも)最強」という位置を目指していく・・・これこそが本当に必要なのではないかと思った次第です。

おわりに

以上、だらだらと書いてしまいましたが「本当にブルーオーシャンが正しいの?」って思ったお話でした。

ブログってゴールを目指さないで書き始めると、時間はかかるしまとまらないし・・・ダメですね!

   

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      2019/12/12

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