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なぜデレマス(モバマス)は飽きるのか。3次元アイドルの成長や卒業は理不尽ゆえに美しいのだ

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      2020/08/28

mobamasu

僕が一時期はまっていたソシャゲがあります。
それは「アイドルマスター シンデレラガールズ」という、モバゲーのアイドル育成ソシャゲです。

通称「モバマス」または「デレマス」。

ログインボーナスをゲットする為に、2年半ぐらいは毎日ログインしていました。
年末年始も、海外に行っている間も、病気で寝込んでいる日もです。

そんなデレマスなんですが、ある日、急に飽きてしまいました。

あんなに面白かったのに、なんでなんだろう・・?
そう思っていた日々に、ふと出会ったBerryz工房が答えを示してくれた気がしています。

結論から言うと「理不尽さがないから」です。

なぜデレマスに飽きたのか

デレマスはユーザー自身がプロデューサーとなって、街で出会ったダイヤの原石を育て、自分だけのアイドルユニットを作る事で他のプロダクションと闘っていくゲームです。

プロデュースという名目上、画面の向こう側の人間になって育てているような感覚にもなりますが、実際は「与えられたアイドルを与えられた方法で育てて闘わせていく」というもの。
なので、プロデュースというよりはどちらかというと3次元のアイドルを応援しているのに近いかなと思っています。

でもデレマスと3次元のアイドルには圧倒的に違う部分が一つあるんですね。

それは「理不尽さ」です。

僕はBerryz工房の「21時までのシンデレラ」を初めて観たときと、活動停止直前にリリースされた「普通、10年アイドルやってらんないでしょ!?」を観た時にものすごい理不尽さを感じたのです・・・。

 

 

アイドルを育てるのは理不尽

アイドルをデビュー当時から応援してきた人は、変な意味じゃなく「自分の娘を育ててきた」ような感覚になると思うんですよ。

そして彼女たちは決しておもちゃや人形ではなく、人間なんですよね。
だから、真の意味で成長していくわけです。

恋愛もするだろうし、お酒を飲むようにもなる。

酷な話をすれば、声も肌も髪質も、お化粧の仕方も全部変わって行ってしまう。

10年もアイドルやってたら、そりゃ当然のことです。

で、それを彼女たちの「成長」と受け止めることが出来れば、それこそ父親のような気持ちで応援し続けられると思うんです。

でも逆を言えば、成長するということは・・・「あの幼かった頃の彼女たちにはもう会えない」ということなんですよ。
あの、あどけない笑顔とか、へったくそな歌とかはもう聴けないってこと・・・。

自分たちが育てたからこその成長なんだけど、これって理不尽だよなと思ったんです。

デレマスには理不尽さがない

一方、デレマス(2次元)のアイドルは、着飾ったり、レア度が上がったり、攻撃力やスキルが増えることはあっても・・・本質的な成長がありません。

いつでも、会いたい時に、あの無垢だったころの彼女たちに会える。
着飾っていない、全然レアじゃない彼女たちが毎日のように新しく出迎えてくれるわけです。

つまり、理不尽さがないんですね。

ファンが増えることはあっても減ることはない。
これ以上強くなる事はあっても、弱くなることはない。

いつまで経っても歳を取らないから、僕が爺になった日にも彼女たちは15歳だったりするわけです。

卒業システムは必要悪

そこで思ったのが、アイドルの卒業システムって「必要」なんだなってこと。

自分が育ててきたアイドルが卒業してしまう、つまり、もう会えなくなっちゃう。
こんな理不尽なことってないじゃないですか。

でもドルヲタはそれを理解してるわけですよ。
いつかは自分たちの巣を飛び立ってしまうことを知りながら、それでも育てていくわけです。

・・・もはや苦行ですよね・・・w

成長し、卒業(引退)してしまうおかげで、そのアイドルは「記憶の中で」成長を止めてくれるというわけ。

もしその後で復活しようとも、バラエティに出てこようとも、それは自分が育てたアイドルとは別なんですよ。
あくまで自分が育てたアイドルは、卒業・解散・活動停止を以って「終了」となるんです。

そして・・・もう観ることが出来ないからこそ、それまでの彼女たちがとても美しく記憶に残ってくれる。
そういうものなのではないでしょうか。

デレマスにも卒業システムがあれば良かったんじゃないか

前述のとおり、デレマスのアイドルたちは成長もしなければ、卒業もしません。
自らの手で「移籍」させることはできるけれど、移籍させずに永遠に「女子寮」に閉じ込めておくこともできます。

もはや僕らユーザーにとっての「おもちゃ」でしかないんです。

卒業しないから、強さがインフレを起こします。
強さもファンの数も青天井なんです。

「だから飽きる」とは一概には言えないかもしれませんが、それが原因の一つなんじゃないかなと。

もし、デレマスにも強制的にアイドルを卒業させていかなければならないシステムがあったら?
または、アイドルもどんどん年を重ねて大人になっていったら?

もう少し違った楽しみ方が出来たのかもなと思うわけです。

おわりに

漫画家の荒木飛呂彦先生は、
「ジャンプの漫画というエンターテインメントには『人生ってよくないこともあるよね』という事が起きてはいけない」
というような事を著書で書いていたそうです。

そういう意味だと、デレマスもゲームというエンターテインメントだから、プラス要素しかないのが間違いではないのかもしれない。

彼女たちは成長や卒業しないどころか恋愛もしないので傷つくこともなく・・・毎日ワイワイキャッキャやってます。
※なんとなくPには恋心が芽生えてそうなやつが何人かいるけども。

けれど、別れのある理不尽さが生む美徳というのも否定できません。
美しいからこそ魅かれる、みたいな。

そんなオッサンの戯言でした。

追記

そしていまは見事に「デレステ」にハマってます。
茄子可愛いよ茄子・・・

無課金でも楽しめるデレステの魅力と、無課金勢の走り方についてなど。

 

   

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      2020/08/28

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