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ギターのオクターブチューニングが合わず色々やったものの、意外なところに原因があったというお話

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      2020/11/04

手持ちギターのフレットがだいぶ減っていたので、フレットのすり合わせを行いました。

・・・が!

そのあとでオクターブが合わなくなってしまったのです。。。

そこで、オクターブチューニングのやり方、合わなかった時の対処方法についてまとめました。

・・・ワイのギターのオクターブが合わなかった理由、、、意外なものだったで。。。

基本的なオクターブチューニングのやり方

オクターブチューニングのやり方は以下の通り。

  1. 普通にチューニングする
  2. 12Fの実音とハーモニクスを比較
  3. ズレてたら微調整する

順に見て行きましょう。

普通にチューニングする

まずはいつも通りチューニングをします。

僕はギターを始めた当初から音叉(440Hzの音が鳴るヤツ)を使っていましたが、チューナーがあるならチューナーを使うのが手っ取り早いです。
※最近はスマホアプリのチューナーもありますのでね!

こういうのね。

これで開放弦、または0フレットの音が合うようにペグを回して調整します。

音叉を使う人は5弦の開放で合わせて、そこから順に隣接する弦の同じ音がなる(はずの)部分を鳴らして、音のうねりがなくなるようにします。

12Fの実音とハーモニクスを比較

つぎに、12Fの実音とハーモニクスを比較します。

実は12Fはナットからブリッジまでのちょうど中間に設計されており、12Fのハーモニクスは開放弦の倍音になるのが普通です。
(5弦だったら開放が110Hzに対して、12Fのハーモニクスは220Hz)

同様に12Fを押さえて鳴らす実音も開放弦の倍音になっていないとおかしいわけで、この2つの音に差異がないかチェックするんですね。

ズレてたら微調整する

で、それがズレていたらブリッジのサドルを動かして調整する、というのがオクターブチューニングの基本となります。

実音がハーモニクスよりも低ければサドルがネック側に来るように調整。
高ければブリッジ側に。

サドルがネック側に近づくと、押さえている部分からブリッジまでの距離が短くなるため周波数(弦が揺れる回数)が高くなり、音も高くなるというわけです。

それでも合わないことがあるのよね。

んでっ・・・今回の僕のように、これをやってもどうにも音が合わない!ってことがあるんですよ。

僕の場合、どうしても5弦と4弦だけ、サドルを目いっぱいネック側に回しても、実音がハーモニクスより10Hz前後低いままだったのです。。。

ギターはもともと音痴な楽器である、とか、チョーキングとかであえて音程をずらしたりする楽器なんだから、チューニング自体も結構「ある程度で良か!」と言っている方も多いんですが、さすがに10Hz違うとすごく気持ち悪いんですよ、、、

考えられそうな原因を羅列してみますね。

そもそも12Fハーモニクスが合わなかったら?

僕の場合は開放弦と12Fのハーモニクスはピッタリ合ってたんですが、そもそもこれが合わないということがあるかもしれません。

・・・といってもそもそもハーモニクスは「押さえた位置とナット・ブリッジ(サドル)の短い方が揺れた音」なので、12Fのハーモニクスがズレるということはナットから12Fの距離がおかしいか、ブリッジ位置がおかしいか・・・みたいな話になると思います。

考えられるとしたらナットが減ってしまって12Fまでの距離が延びちゃってるとか、「ブリッジが固定されていないギター」でそれが動いてしまったことでピッチが合わなくなったととか。

あとはネックが反ってるとかかなぁ・・・。

弦の高さが高すぎ、または低すぎないか?

もし、弦を張り替える工程でブリッジの高さを変えてしまっていたとか、フレットのすり合わせでナットが相対的に高くなってしまっていたとかがあれば、弦高が変わってしまっている場合があります。

極端に弦が高ければ、押弦したときに弦が引っ張られるわけで・・・ナチュラルに少しだけチョーキングした状態になるんですよ。
(一方ハーモニクスは弦を引っ張らないので正しい音が出る)

この場合には数ヘルツほど音が高くなるのが普通なので、サドルをブリッジ側に下げて調節すれば良いことになります。
※僕のケースのように10Hz程度”低い”というのだと原因が違いますね。。。

フレットのクラウニングができてない

次に僕が疑ったのがこれ。
フレットのすり合わせをしたあとのフレット状態なんですが・・・ちょっと台形になってるのがわかりますでしょうか。

本来フレットって頂点が丸みを帯びた状態になっていて、押弦時にそこに弦が固定されて、そこからブリッジまでの距離っていうのが決まる⇒音程が決まるわけですよ。

でもこれが、台形のままで弦を押さえると

こういうことになりますよね。
元々はフレットの頂点に触れていた弦が、台形の上端にある角のいずれかに触れる・・・と。

そうすると、頂点のズレた距離分だけピッチがズレることになるのではないでしょうか。(仮説ですが)

本来はフレットファイル(フレットクラウンファイル)というアイテムを使って、クラウニングという処理を行います。

僕はもってなかったので、細いダイヤモンドヤスリでやすりました。

・・・ただねえ、、、たとえば5弦11フレットは207Hzぐらいで、12Fが220Hzなんですけど、それがちょっとずれただけで10Hzもズレますか!?っていう。
ありえないと思うのよね、、、

古い弦を使ってないか?

あとはですね、弦が古すぎると、それはそれでオクターブが合わなくなってくるそうです。
弦のテンションが変わっちゃうとか、そういう理由なんですかねえ・・・?

ちょっと僕には原理までは理解できませんでしたが、どうも古い弦は全体的にピッチが低めになるそう。

ふんふん・・・そういえば僕のギターもオクターブだけじゃなくて5フレットぐらいからもう全然合ってないのよね、、、

ただ、、、買ったばかりの弦を使ってるんですよ。
ちゃんとパッケージに入ってたヤツを開封して、貼った直後でピッチが合わないわけです。

衝撃の理由があきらかに・・・

んでっ・・・ちょっとしたキッカケで、その理由が明らかになりました。

それはこちらです、、、

そう・・・新品の弦そのものに問題がありました。

これね、サウンドハウスさんでプレイテックブランドとして売られているエレキギターの弦なんですが・・・ものすごく安かったんですよ。
あ、サウンドハウスさんにはもっと本当のプレイテックブランドの安弦(1セット250円ぐらい)っていうのもあるんですが、こっちはなんか「PREMIUM」とか書いてあるから品質が良いんだろうと思って買ってみたのです。

[参考]サウンドハウス

※厳密にはYaleとかいうブランドの弦を国内ではプレイテックブランドとして扱ってるだけっぽいですが・・・

でね。
これ、2セット買ってあって、もう1セットの方も他の手持ちギターに張ってみたんですよ。

そしたら・・・見事に4弦と5弦だけオクターブが合わない、っていう。。。

動画も撮影してみました。

要は不良品というか、品質が悪い弦を掴まされていた、ってことですね。
※新しい弦に替えるだけで普通にオクターブが合ったので。

なので「古くなくともオクターブ調整がうまくいかなかったら弦を疑おう!」って感じです。

この弦については後日別途レビューすっぺな

おわりに

というわけで、苦戦したオクターブチューニングのお話でした。
おかげで周波数やらハーモニクスやらが再勉強できて良かったです。

弦自体はバラで買えるので「どうもこの弦だけ合わない・・・」みたいな方は、新品の弦セットだったとしても気になる弦だけ交換してみると良いと思います。

しかし、これでオクターブが合ったってことは・・・素人がフレットのすり合わせをしてもたぶん大丈夫ってことですよね。
僕は金属用の紙やすりと、

こんな感じのツール、あとはダイヤモンドやすりだけでやりましたが、専用のツールがあればなお良し!って感じかな。

   

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      2020/11/04

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