お笑いにおけるツッコミの重要性を知る・・・!
お笑いが好きな人って、最初は「ボケ」役に憧れると思うんですよ。
やっぱ突拍子もないこととか、気の利いたことを言ってお客さんを笑わせるのって気持ちいいんですよね。
僕も小学生の頃「漫才落語クラブ」に所属していましたので、全校生徒の前でボケてウケた時の快感は身にしみております。
うちの息子くん世代でも学校で「ネタ見せ」みたいなのをやるそうで、昨年までは相方を作ってボケとツッコミで漫才をしていたんですけども。
今年はうまいこと相方が見つからず・・・そのまま一人でネタをやるとか言い出したので「ツッコミいないと大変だよ」とアドバイスしたところ、
「本番は先生にツッコミでもしてもらうかー」
って。
おいおいおーーーーい!!!
あのですね、お笑いにおいて「ツッコミ」ってめっちゃ重要なんですよ。
それをそんなテキトウに、素人の先生にお願いするなんて・・・どうかしてるぜ!
ツッコミのしごと
ツッコミって特に面白いことを言わないで「なんでやねん!」とか言うばっかりで、全然旨味がない気がするじゃないですか。
でもねー、僕も大人になってからわかりましたよ。
あれ、「ここが面白いんやで」っていうガイドなんですよね。
サーカスとかでも大技を決めたあとで「ハイッ!」ってポーズを取るとみんな「わぁーーー」って拍手するじゃないですか。
カーテンコールなんかも頭をペコッとしたところで拍手が大きくなったりするでしょ。
あれあれ。
お笑いでもボケの人が面白いことを言って、「なんでやねん!」「耳キーンなるわ!!」ってツッコむことで「ここ、笑うとこ!!」っていう合図になってるわけです。
それがないと笑いが爆発しづらいんですよね。
ボケっぱなしだと「クスクス・・・」って笑いはあっても大爆笑に繋がりにくいというか。
ゆえに、ツッコミってのは笑いをコントロールする、すごく美味しい役割なんですよ。
有名どころだとネプチューンのホリケンさんと泰造さんのフローレンスがボケ×ボケでイマイチ爆発しなかった、みたいなのがありますよね。
あとはピン芸人でも陣内さんなんかは自分で作った映像ネタにツッコむことで笑いを作ってるでしょ。
なのでツッコミ・・・重要なのです。
クセスゴ!でピン芸人×ツッコミという企画があった
とかなんとか考えていたら、こないだのクセスゴ!で、ピン芸人のピンネタに他のお笑いコンビのツッコミの人がガンガンつっこんでいく「ピンネタ+1」という企画が放送されまして。
その日のラインナップはこんな感じでした。
- ひょっこりはん x ぺこぱ 松陰寺
- もう中学生 x きしたかの 高野
- おいでやす小田 x 大自然 ロジャー
- キンタロー x さや香 新山
- ZAZY x GAG 福井
- ハリウッド・ザコシショウ x 囲碁将棋 根建
- サツマカワRPG x トータルテンボス藤田
これがねー・・・すごかったです。
トップバッターのひょっこりはんって、たぶん今ピンで見ても当時ほどの面白さはないと思うんですけど、松陰寺さんのツッコミが入ったことでネタとして成立してしまったというか・・・まぁ、松陰寺さんはツッコミというよりボケに近いので、なんていうか「ぺこぱのネタになった」ってだけではありましたがw
一番すごかったのは「ZAZY x GAG 福井」の融合・・・。
もともとZAZYさんのシュールで面白い世界観で成立してるところに福井さんのツッコミが入ることですんごい化学反応起きてましたw
腹抱えて笑ったもの。
一方・・・もう中学生さんと高野さんのところとかは全然面白くなかったというか・・・あれは組み合わせが悪かったんですかね。(ツッコミというかただ悪口言ってるだけ、みたいになっちゃってた)
まぁ、そういうわけで、「ボケを生かすも殺すもツッコミ次第」みたいなのを体感できる番組企画だったんじゃないかなと思います。
面白いボケをしてもツッコミがテキトウだったら笑いは半減するだろうし。
ボケが普通のことを言っててもツッコミが鋭ければバシッと決まるというわけで。
やっぱりね、テキトーに、お笑いの練習も一緒にやってくれないような担任の先生に本番でツッコミを任せるというのはかなりリスキーなんじゃないかなと!w
おわりに
こんな話を書いてて思い出したのは、KOCで優勝した時のバイキングさんのネタですよ。
西村さんが「石や~きいもっ・・・てね!」という、ボケをかました時。
視聴者は「え、これはどうなんだ?笑うとこなのか?」っていう一瞬の緊張感があって。
そこに小峠さんが「なんて言えばいい!!!」とつっこんだアレw
絶妙だったよなぁ~。
ま、そんなお話でした。