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クラフトビールで一番魅力的なのは芳醇かつ濃厚な「バーレイワイン」。

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      2016/07/28

barleywine

クラフトビールには現在100種類はくだらないスタイルがあります。
その中でも圧倒的な魅力を有しているのが「バーレイワイン」スタイルです。

正直言って、このビールと出会わなければ僕はクラフトビールに陶酔する事はありませんでした。
バーレイワインに出会ってしまったからこそ、もっとすごいビールはないのか!?と興味が沸いてしまったわけです。
※結果、バーレイワインを超える衝撃には出会えませんでした。

バーレイワインとはどんなビールか?そしてその魅力についてまとめます。

バーレイワインとは

バーレイワインはそのまま直訳すればバーレイ(大麦)のワインという事になります。

通常ワインは葡萄を醸造して作られるものですが、
バーレイワインは紛れもなく麦しか使っていません。

麦しか使っていないのにワインとはどういうこと?って話ですが、
その香りの芳醇さや飲み口の濃厚さを知れば「なるほど」と納得できると思います。

バーレイワインの定義

バーレイワインはイギリスの伝統的なビールスタイルの1つで、
オールドエールと呼ばれていた濃厚なビールのうち、より芳醇な物をバーレイワインと呼ぶようになったという説があります。

麦芽を大量に使用して発酵させたものを長期間熟成することで、
アルコール度数も高く、ドライフルーツのような香りが立つようになっています。

普段よく飲まれるビール(ピルスナー)がアルコール度数5%前後なのに対し、
バーレイワインはだいたい8~12%程度と、まさしくワインのようなアルコール量を有しています。

日本で飲めるバーレイワイン

バーレイワインはクラフトビールがこれだけ流行った今でも、なかなか飲める機会がなくて残念です。
やっぱり日本でビールを好きな人と、まったり濃厚なアルコールの飲料を飲む人というのがうまく結びつかないのかもしれませんね。

とはいえ、日本のクラフトビールにもバーレイワインはあります。
有名どころでは日本の最初期クラフトビール醸造所であるサンクトガーレンの「エル・ディアブロ」。

悪魔のビールという意味ですね。
うん、確かにバーレイワインは悪魔のような魅力があります。

安価に買えるバーレイワインとしては、サンフランシスコのこれまたアメリカの最初期クラフトビール醸造所であるアンカーの「オールドフォグホーン」。

藤原ヒロユキ氏も著書「ビアマニア!」において「お気に入りの一本」として挙げていました。

ただいずれも醸造の関係からか「常にある」というようなものではないので、
見かけたら即買い、といった感じですね。

他の醸造所も同様で、だいたいバーレイワインは”年に1回だけ発売される”というようなのが多い気がします。

バーレイワインの飲み方

「ビールだからキンキンに冷やしてグッと飲むんでしょ」
というのも、あながち間違いではないですが、
高価な赤ワインほど常温で舌で転がして飲むように、
バーレイワインもやや高めの温度で飲むと味わいや香りがより強く感じられるようになるのでオススメです。

特に舌の中央部分らへんで麦の甘味を楽しむのが僕のお気に入りの飲み方です。

そのキャラクターから、チョコレートなんかを齧りながら飲むという、
ブランデーやコニャックのような楽しみ方も乙です。

おわりに

藤原ヒロユキ氏が著書「ビアマニア!」において

こんな旨い酒、おいそれと他人に薦められるものか!

と書かれていたのが妙に共感できた反面、
やっぱり美味しいものだからみんなと共有したいという想いもあって複雑な感じですw

もっとバーレイワインの需要が高まって、大手メーカーが作るようになったら面白いのになと思わずにいられません。

   

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      2016/07/28

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