情報商材が怪しいからと敬遠するアフィリエイターは考え方が違うかもしれない、という話。
2018/12/09
先日友人とアフィリエイトの話になり、
「情報商材も紹介してるよ」
といったところ、
「あやしくないの」
と言われてしまいました。
結論から言うと、情報商材は怪しいです。
一時期は本当にそれこそ詐欺まがいの情報がたくさん売られていました。
僕が知らないだけで今でもそういう物はたくさんあるかもしれません。
ただ、怪しいけれど、すべてが悪というわけではない事も事実。
そんな情報商材に対しての考え方を僕なりにまとめてみました。
情報商材がなぜ怪しいのか
インターネットが当たり前になって久しいですが、僕らは情報を”無料で得る”という事に慣れ過ぎてしまいました。
もうちょっと若かった頃は僕も本をガンガン買って、そこから情報を得ていたものです。
そんな僕ですら今はインターネットから情報を得るようになっているんだから、もっと下の世代からすれば”情報にお金を払う”という行為は「なんで無料で得られるものにお金を払うの?」という感覚になっていたとしてもなんら不思議ではありません。
その上、情報商材は高額な割に、中身が見えないという部分も怪しさを増長させています。
本なら立ち読みによってある程度の中身を知る事も出来るし、結果購入することになったとしても1,000円もしない出費で済むものがほとんどです。
これは、「失敗しても痛手ではない金額である」とも言えますし、痛手ではないからこそ中身が専門的じゃなかった(使えなかった)としても許せちゃうわけですね。
それに比べて情報商材は普通に一冊あたり数千円~数万円するので、「失敗したら・・・」と思うと不安になるのは当然です。
とくに、その情報を書いている人がプロではない可能性も大いにあるので、内容に満足できないと言う可能性は捨てきれません。
そういった背景が「情報商材って怪しいよね」と言わせているのではないでしょうか。
そもそも情報は、”必要な人にとっての価値”という商品
僕らは物を買う時には、どうしてもその物質の価値に目が行きがちです。
例えばマクドナルドのハンバーガーだったら、100円支払ってパンとミートパティとピクルスとオニオンとケチャップと包装紙とを買っている感覚。
もしくは「モスバーガーはマクドナルドのハンバーガーの2.3倍美味しいから230円」みたいな感覚。
だから原価率をすごく気にしてしまうし、人によっては「おれならもっと安く作れる」とか「もっと美味しくつくれる」とかいう発想になってしまうわけです。
でも実際は「ハンバーガーを作る手間」だったり、「材料をハンバーガー1個分だけ用意する」という事にかかる手数料だったり、なんだったらそのお店で過ごす時間だったり・・・いろいろなものをひっくるめて100円で買っています。
これは本も一緒。
なんとなく「数百ページの紙」と「インク」にお金を払っているような気がしませんか?
でも本当はそこに載っている「情報」も一緒に買っているという事に他ならないわけです。
そしてこの「情報」は、不要な人には全く価値を生み出さないのに対し、必要な人にとっては大きな価値となりえるという性質を持っているのです。
ハワイのガイドブックは価値があるか?
例えばハワイのガイドブック。
もし、ハワイに行きたいとすら思わない人からしたら、全く持って価値がありません。
一冊1,000円だとして、買いたいと思うでしょうか。
同様に、ハワイを地元として住んでいる人がガイドブックを欲するか?と言うと、これもまた買わないと思うんです。
逆に、「これからハワイ旅行に行く予定があるんだけど、初めてだし、どんなプランがいいだろうか?」「ショッピングスポットはどこか」と悩んでいる人にとっては1,000円の出費で得られる情報がとても価値のあるものに変わります。
つまり、「自分にとって不要なこと」や、「既に知っていること」に対しては情報は価値を生まない代わりに、知らない人にとってはそれが”たとえ同じ商品だったとしても”価値が生まれるということを意味しているわけです。
情報は人によって”必要な部分”が違う
さらに言うと、情報はその人その人で必要とする部分が違うという性質も持ちます。
例えば、「ハンバーガーを作る」という情報が欲しい人がいたとしても、
- とにかく安くハンバーガーを作る方法
- とにかく美味しくハンバーガーを作る方法
- とにかく簡単にハンバーガーを作る方法
この3つでは微妙に情報が異なってきます。
美味しいハンバーガーを作るには、それなりの材料と手間が欠かせません。
という事は、「とにかく安く」と「とにかく簡単に」からは外れてきますよね。
つまり、「100人いたら100人が満足する情報」というものは存在しないわけです。
もし「1円で作れる!A5ランクの和牛を使ったハンバーガー、ボタン1つで出来ちゃう裏技」とかがあったとしても、「おれは自分で1から作りたいんだよなぁ」という人の願いは叶えられませんからね。
つまり、必要な人に必要な情報を紹介するという事は、その人にとってはお金を払うだけの価値になりうるということです。
おわりに
というわけで、もし「情報商材は怪しいから売りたくない」と思っている方がいるのだとしたら、もしかすると考え方が違うのかもなという話でした。
その情報を「怪しいかもしれないけれど、欲しい!」と思っている人に紹介してあげること、これがアフィリエイターの務めです。
これは広告も同じ考え方かなと思います。
必要な人にしてみたら価値だけど、不要な人にしてみたらゴミでしかない。
昔は各家庭で新聞をかならず買っていましたよね。
おそらくテレビがなかった時代の名残だったんでしょうけど、お金を払って情報を得ていたんです。
インターネットが当たり前になってこれも廃れました。
情報にお金を払うという事が当たり前ではなくなってしまった今だからこそ、情報商材は怪しく映り、売るのが難しいのかもしれません。
ただ、必要な人に、ちゃんと「その内容があなたにとって必要なのか」を教えてあげる事が出来れば、怪しくもないし売っていけるんだぞと思った次第です。
2018/12/09