Standardが良いのか、Studioが良いのか【Gibson Les Paul Model】
2023/08/08
すまん、またギターの話なんだすまん。
ギタリストとまでは言えないまでも「ギター好きおじさん」としてはやっぱり「一生に一度はGibsonのギター」という想いがありまして。
最近ずっと「StandardかStudioか・・・」というのを悩んでおります。
いや、まぁ貯金もないんだけどもね。。。
イケベさんとかイシバシさんとかが36回までなら金利0%とかいうからサ・・・。
そこで!!!!
もしギター好きおじさんがGibsonのレスポールを買うなら、StandardにすべきかStudioにすべきか!?というのを考えてみた!そんなお話です。
StandardとStudioの違い
今さら僕が比較するようなことではないのかもしれませんが、Les Paul StandardとLes Paul Studioの違いについて軽く触れておきます。
Les Paul Standardはもう言うまでもなく、Gibsonを代表するソリッドエレキギターです。
「スタンダード」とは名ばかりで、ピンからキリまで用意されている、いわばフラッグシップモデルでございますな。
一方Les Paul Studioは、「Standardから装飾類をとっぱらってお求めやすくした廉価モデル」という立ち位置。
廉価モデルと言ってもLes Paul Jr.とかLes Paul Specialのような「ボディの形やピックアップがそもそも違う」というものではなくて、たとえばヘッドインレイが印刷になってるとか、バインディングがないとか、指板のポジションがドットになっているとか・・・そういったところで価格を下げているのだそう。
※バインディング一つ取ったって「ボディの鳴りが~」っていうレベルの話になってくると影響しそうな気もしますけどねw(プラシーボ)
他にもスタンダードだとボリュームノブがハットノブなのに対し、スタジオはスピードノブ・・・という違いもあります。
ただスピードノブはレスポールカスタムにも採用されていたので、あんまり廉価版のイメージはないかも?
※追記:ノブに関してはそのモデルによる・・・ってところで、ハットノブのスタジオもあるみたい。
そういうわけでなので、公式としては「スタジオとスタンダードは(中身は)同じやで」って売り出してるわけですよ。
ただまぁ、年代によって「ピックアップが違う」とか「ボディの材質が違う」などがあるため、厳密にはやっぱり「StandardとStudioは別物」となるんでしょうけど。
(とか言い出すと、同じスタンダードでも年代によって全然違ってくるわけで・・・もうほんと沼)
何を以ってレスポール・スタンダードとするのか
禅問答みたいな話になっちゃうかもしれないですけど、「じゃあレスポール・スタンダードって何よ?」って話でもあるんですよ。
伝統的な、メイプルトップ+マホガニーバックのソリッドボディにPAFが乗ってるヤツがそれだというのなら、2008年以降のチェンバード(セミホロゥ)ボディ+バーストバッカーなレスポールスタンダードはレスポールスタンダードじゃない、って話になってくるじゃないですか。
(いつだったかのスタンダードにはアルダーが使われてたって話もあるし、、、)
そもそもスタンダードの中で「これ」と決まった定義がないのであれば、何を以って「レスポール・スタジオはレスポール・スタンダードと同じである」と決められるのか??
そう思ったら、スタジオとスタンダードは「同じ」であり、「別物」でもある・・・というわけわからん結論になるんじゃないかしら。。。
Standardのメリット / デメリット
さて、もしLes Paul Standardを購入した場合、あなたは(僕は)こんなメリットを得られるでしょう。
- 憧れのギブソン・レスポールスタンダードが手に入る
- たぶんすげーサウンドが得られる
- きっと資産になる
まぁ・・・一番はやっぱり「憧れの」ってところですよね。
「若い頃にギブソンが買えなかったからエピフォンやグラスルーツを買った」・・・というおじさんならみんなそうだと思う。
きっと毎日レスポールスタンダードを眺めて過ごすことになります。
たまには頬ずりもしたくなるでしょう。
一方サウンド的にはそんなにすんごい変化ってないと思うんですよ。
もちろん生音の鳴りとかは違うかもしれないけど、スピーカーから出す音っていうのはアンプの性能もかなり影響を受けるわけですし。
ギブソン・レスポールスタンダードを買ったからって劇的にギターが上手になるわけでもないしw
でも・・・なんかすごいサウンドが得られそうな気にさせられるというか・・・そういう魔法のようなものがあるわけです。(人はそれをプラシーボと言う)
そして「資産」の面でいうと・・・いずれ手放すかもしれない時、または息子に譲ろうとか考えた時・・・レスポール・スタンダードの価値は上がりこそすれど下がることはないと思われるので、そこで真価を発揮すると思うのです。
経年によって「ヴィンテージ」という箔も付くだろうしね。
デメリットは・・・「高い」ということ
一方デメリットは・・・「高い」というところが一番ですかね~。
中古で最安でも15万円程度から。
なんだったら「ネック折れの補修あり」なんていう、普通だったら敬遠しそうな一本でさえ10万円近い値が付きますので。
これがまぁメリットの「資産」ってところにも繋がってくるので仕方ない部分ではあるのですが。
あとは「コピー品が多く出回っている」というところもデメリットかな。
せっかく高いお金を払ってゲットしたレスポール・スタンダードが偽物だったりしたら最悪ですもんね、、、
信頼できるショップで買うか、自分で弾いて、聴いて、確かめてから買うのが鉄則かと。
Studioのメリット / デメリット
では逆にStudioの方を買うメリットは何かというと・・・
コスパが良い
に尽きると思います。
スタンダードを買う時の逆ですな。
新品でも15万円前後、中古なら6~7万円ぐらいで買えるわけですよ。憧れの「ギブソンサウンド」が。。。
下手な「ジャパンビンテージ」とか「Made in Japanのエピフォン」とかを同じぐらいの価格で買うのなら、僕はこっちのMade in USAレスポールが欲しいのです。
※どっちが優れているとかではなく、「憧れの~」っていうところがポイント。
さらにいうと、スタンダードに比べて偽物っていうのも出回りにくいんじゃないですかね?
なんていうか・・・わざわざ廉価モデルの偽物を作る旨味っていうのがなさそうな気がして・・・。(でもあえてそこを狙ってくる可能性もあるのかなぁw)
ちなみにエピフォン・コリアのレスポール・スタジオやTokaiのスタジオモデルっていうのは存在していたので、まぁ・・・偽物版スタジオの需要もあるのかもしれませんが。
※後日追記:調べてたらやっぱりスタジオの精巧な偽物っていうのも出てましたね~・・・。偽物ダメゼッタイ!
デメリットは・・・「やっぱりスタンダードが欲しくなる」
んでもってStudioを買うデメリットは・・・「きっと、いつまでもStandardがチラつく」ってところでしょう。
最終的には「やっぱりStandardが欲しいな~!!」ってなっちゃうんじゃないかってこと。
だってそうなんですよ。
本当に欲しいのはStandardなんだもん。
なぜStudioを選ぶのかっていうと・・・多くのユーザーにとっては「今はそこまでしかお金が出せないから」だと思うんです。
(もちろんモダンな印象のあるStudioのデザインが好き!っていう人や、無駄を省いたサウンドを確かめたいって人もいますけども!)
そうなると・・・ゆくゆくは「Studioを手放してStandardを買うか・・・」みたいなことを考え出しそうなんですよね。
だったら最初からStandard買っておけばいいじゃん!って話で。。。
でも「ギターの購入について、2回分ワクワクできる」と考えたらメリットなのかなぁ!
最初からStandardを買っちゃうと、たぶん「買い替えよう」なんて思わないですもんねえ。
思わない・・・ですよねえ・・・?
(なお、リアルヴィンテージモデルやヒスコレなどをさらに購入したくなってしまう模様)
結論:Standardがいいのか、Studioがいいのか
結論としては・・・「スタンダードが欲しいと思ってる人はスタンダードを買うしかない」ってところですな。
スタンダードでしか得られないものは「スタンダードのルックス」「スタンダードの音」「スタンダードを所有しているという満足感」「スタンダードの資産価値」です。
これを得たいと思っているのならスタジオでは満たされません。
逆にスタジオでしか得られないものは「スタジオのルックス」「スタジオの音」・・・などなど。
まぁ、当たり前ですわな。
スタンダードも中古の楽器店を回れば15万円ぐらいで買えるわけですから、36回分割の金利が0%なので月4,200円弱で3年で完済です。
なんか余裕で行けそうな気がしてきた!()
※ちなみにスタジオを6万円で買うなら、分割の最低ライン(1回あたりが3,000円)でも20回払いで完済できます。(4,200円なら15回払いぐらい!)
それでもおじさんは悩んでいる・・・
それでもおじさんは「よっしゃスタンダード(スタジオ)だ!」と決めかねているのです。
なんでかっていうと、たぶん両方欲しいから。。。
スタジオはすっごい欲しいんですよ。
どんなもんか触ってみたいし、サウンド面も気になるし。
でもやっぱり憧れはスタンダードなわけで・・・。
ただ、スタンダードは先日Tokaiのレスポールを買っているからなぁ。
同じようなギターが2つも家にあってもつまらないし。。。
ライブするわけでも宅録するわけでもなくて、本当にただの趣味だしなぁ。
さらにいうと、「じゃあスタンダードにしよう!」ってなったらなったで、やっぱ「一生に一度」という気持ちで買いたいわけで。
「何年のどんな色の・・・?」みたいなところでまた悩んじゃうわけじゃないですか。金額面でも。
一方スタジオだったらそこそこ「どんなんでもいい」ってなれそうなんだよなぁ。。。ええいああ。
おわりに
まぁ・・・もうどっちにしろわかってることは「どちらを買ってもどうせまた何かしらギターを買う」ってところです。
これはもう認める。病気なのだ。
どうせスタンダードを買ったって、次のギターがチラついて仕方なくなるのだ。
だからまぁ、そういう人はなるべくダメージの少ないスタジオを買うのが良いのではないかと。
あ、もちろん新しいギターを買う際に古い方は手放せる(下取りに出せる)という方ならスタンダードが良いかもですね。資産ですからね。
僕は今まで一度もギターを手放したことがないので・・・どんどん家に貯まって行ってしまうのですが!!
・・・などなど言いながら、今日も夜な夜なヤフオク!やメルカリを覗いてしまうのである。
これが心底楽しいのである。。。(やめられねえ)
追記
なぜこうもGibsonのレスポールモデル(スタンダード準拠)が欲しいのかというと・・・
この音が出したいわけですよ。
動画の一番最初の、なんか鼻づまりの声のような、粘っこい感じのODサウンドが。
ってこのギターはレスポールカスタムだし、むしろこの音はギター云々じゃなくてアンプ性能な気がするけども・・・。ううかっけえ。
※さらに追記
このレスカスは498Tっていうモダンなリア・ピックアップ積んでるから、手持ちギター(エピフォンとかトーカイ)にそれを載せたらええねん。
そんでアンプをギンッギンに歪ませたらこの音出そうやねん。
そして・・・
スタジオ買ってもーた、、、たまらん。。。
後日さらに追記
なんかネットでスタジオ叩きをしている人がいたので、、、ちょっとフォローさせてください。
その人は「スタジオを良いって言ってる人、みたことない」みたいな理由で「絶対にスタンダードの方が優れている」みたいなことを言ってたんですがw
あのですね、上でも書いてますけど、スタジオはあくまでも「スタンダードの装飾を省いたもの」です。
もちろん細かい音の違いとかを言い出したらキリがないと思いますが、それはスタンダードの年式による音の違いなんかと差異はないと思ってます。
※つまり「スタジオはスタンダードと音が違う」とか言い出すなら「スタンダードだってバラ付きあるで」ってこと。。。
なので、どっちかっていうと「どちらが優れているか」ではなく「どちらが欲しいか」で判断するのがいいと思うんすよね。
嫌な言い方をすると、有名アーティストが使ってて、みんなが憧れてる、みんなが欲しいヤツが欲しいんだったらスタンダード・・・って感じでいいんじゃないでしょうかw
2023/08/08