ローンを組んでモノを買うことは悪いことか?
ローン・・・甘美な囁きよ・・・。
どうもこんにちは。おじさんです。
欲しいものがあった時など、「お金が必要な時に手持ちがない」ってこと・・・ありますよね。
「ない」と即答できる方はとても素敵な人生を送っていらっしゃることでしょう。()
ただ残念なことに(?)世の中の多くの人はそういう機会があるのです。
そのため「ショッピングローン」「マイカーローン」「住宅ローン」「教育ローン」など各種商品が存在しているわけです。
さて、この手のローンってすごく悪者扱いされがちというか、「怖い」という印象を持たれていたり「ローン組むヤツはそもそも間違っている」という話のネタにされることがしばしばあります。
でもローンって・・・本当に悪いことなんでしょうか?
僕の答えは「浪費のローンはよく考えて!投資のローンはするべき!」です。
ローンはなぜダメなのか?
ローンを組むことに対する否定的な意見としては、やっぱり「借金である」というところが大きいと思います。
借金=怖い という図式が出来上がってしまうのはまぁ、仕方ないことなのかなとは思いますね。
取り立て屋とかも怖いしね。
あとはアントレプレナーさんたちが言うには「いざという時に自由になるお金がない」という状態を作ってしまうのが良くないというのもありました。
たとえばイケハヤさんなんかは「家を買うならキャッシュで買える状態にしてからローンを組んで、手元にキャッシュを残す」というようなことを仰ってましたね~。
たしかに投機チャンスがあった時にお金がないと、結果的に損しかねませんからね。
ローンを組んでいるっていうのはもう未来の自分のお金の使い道が決まってしまっている状態なので、ある意味「身動きが取れない」という状態に近しいのであります。
そう考えるとやっぱりローンは組まないに越したことはないのでしょう。
ローンを組むべきシーンとは?
ただ・・・場合によってはローンを組んででも投資しなければならない場面というのはあると思っています。
たとえば奨学金なんかがまさにそれですよね。
学生時代の貴重な時間を「お金を貯める」ということに注力するよりは、将来的に多額のお金を得るための学びへ投資するために奨学金を借りておくというのは有効だと言えるでしょう。
簡易的な比較として書きましたが、入学および就職といったタイミングがズレ込むため、諸々の掴めるチャンスが違ってくるのではないかと思います。
もちろん人生経験という意味では若いうちに働いておくことも重要だと思うので、何が正解かは人それぞれですが。
※ちなみに僕の知人で、奨学金を借りて大学に行って資格を得て、いざ就職するとなったら給与が極端に低い業界で、お金を返していたら生活できない・・・という状況になってしまっている子もいました。
なので・・・そこらへんはバランスを見て考えていく必要がありますね~。
「知る」越して「感じる」
それだけではなく、たとえば「いろんな車に乗る」とか「いろんなギターを買う」、「海外旅行に行きまくる」とかだって投資になる場合があると思っています。
もし車の整備をする、車を販売する、車をデザインする・・・などなど、車に関する仕事に就くのであれば、数々の車を知っておくに越した事はないですよね。
ギターもしかり。
一本のギターしか知らない人とたくさんのギターを知っている人だったら、後者の方が広い知識を仕事に生かせるかもしれません。
こういうのって「本を読んでも知識は得られる」と考える方もいると思いますが、同じ知識に見えても「本などから得た知識」と「実際に体験したこと」っていうのは厳密には違うんですよ。
カリスマエフェクターデザイナーShun Nokina氏の言葉を借りるなら
同じ青にしても、日本でインスタグラムを見ながら良いと思って作る青と、北欧の海を見て、アドリア海、地中海も実際に見ている人間が作る青は、全く違うと思う。
[出典]スペシャルインタビュー 2:Shun Nokina(Leqtique、L’) – PEDAL SHOP CULT
という感じに。
まぁ・・・この辺はもう「そういうもん」なので、言葉にしていくら説明しても伝わらないところなんですけれども。
「同じ青だ!」って言う人には同じ青だろうし、実際に体験した人にしてみたら「違う青」だし。
僕はなんとなくそれがわかるんです。
やっぱ自分が体験したことっていうのは「知る」っていう行為とは違って「感じる」ものなんですよね。
感じたことのない感動を知るのは不可能というかなんというか、ええいああ。
感動を先に得るのか、後に得るのか
とにかく、人に感動してもらうためには、自分自身が多くの感動体験をしないとダメで。
視界を狭くしていたら見えないものがたくさんあるように、いろいろな体験をしている人ほどより感動に繋がる何かを得られるというわけです。
で!
じゃあその体験いつやるの? って話なんですよ。
・・・今でしょ!!!(古)
「お金が貯まったらやります」っていうのも悪くはないと思うんだけど、それまでの期間がすごくもったいないと思うんですよね。
たとえば同じ「10年」という期間があったとして。
一人はお金が無い状態でフェラーリを買って、もう一人はフェラーリを買うためにお金を貯めてたんだと仮定します。
さて10年後、前者が持っているものは「10年落ちのフェラーリ」だけでしょうか?
否!!!
10年後に前者は「フェラーリに乗ってきた」という体験を以て次に進めるわけです。
一方後者は、借金せずに最新のフェラーリを購入することができますが、フェラーリオーナーとしての体験を10年間逃したことになるわけです。
もしその人がフェラーリを販売するお店のセールスマンだったら?
僕だったら前者、フェラーリに10年乗って来たオーナーさんから買いたいかなって思うかなと。
※もちろん後者は後者で「フェラーリに乗りたい欲」を10年溜め続けてきた人なので、ものすごい情熱はあるかもしれないけどw
買い物じゃなくても、たとえば大学に行かなかった人から「大学へ行く必要性」を説かれても「いや、お前行ってないじゃん」ってなるだろうし。
子供が居ない人から子育てのアドバイスを貰っても「そうは言うけどキミ、子供いないよね?」ってなりそうなのは、なんとなくわかるんじゃないかな。
そう思うと、たとえローンを組んだとしても、やれるうちにあれもこれもやれた人の方が人生のチャンスを広げやすいような気がするのであります。
浪費のローンは考えものじゃよ
ただ・・・たとえば僕みたいな、ミュージシャンでもなければ楽器店勤務でもないようなただのおじさんがよ?
そんなヤツが「ローン組んで高額なギターを買う」みたいなのは、やっぱり違うよね、と。
僕はまぁ・・・28歳の時にやらかしましたけども。
そういう「趣味の幅を広げる」のに使うお金は、やっぱ手持ちのキャッシュからでしょうな。。。
こっちは浪費なので、、、
ただし僕らの人生は一回なのでね。
その中で正解を見つけていかなければならないと思うと、例えばローンを組んで車を買って、それを下取りに出して新しいのを買って・・・みたいな趣味を繰り返しているうちに車関連の仕事ができるようになるかもしれないですし、何が浪費で何が投資になるのかは難しいところではありますが!
おわりに
つーわけで、「ローンを組む」という行為そのものが悪ではないのでは?というお話でした。
現に僕、住宅ローンを組ませてもらって家を購入したけれど、やっぱり良かったもんね。
毎月残債の支払いというのはありますけど、賃貸に住んで家賃払うのと変わんないし。
これが仕事に直接つながるような投資ではないけれど、人生において「やっておいて良かった」って思えますしね。
ちなみに!
家を買う時にキャッシュを残しておくと、何かあった時に使えるって話なんですが・・・。
実は家を持ってるとそれを担保にしてお金を借りることができるんですよ。
「また借りるんかい!!!」って思われるかもしれないけど、、、w
でも「キャッシュがないと身動き取れない」ってわけでもないよなぁ・・・とは思ったり。
追記
そんなことを書いていたら、こんな投稿をみつけました。
[参考]「楽器屋に聞けよ」と言われればおしまいなのですが質問させていただきます。 私は30~40万程のギターを購入しようと検討しています
学生さんが高額なギターをローンで買えないかと、不動産関係のQ&Aサイトに投稿したもので・・・。
結構辛辣な回答が多く、「みんな優しい()なぁ」と。
でもねー・・・なんていうか。
この学生さん、音楽の専門に通って・・・きっと将来は音楽関係の仕事に就きたい人だったんですよね。
僕だったら前述したとおり「無理してでも買いなよ!」って勧めてただろうなぁ。。
その経験って一生モノだし・・・お金には代えられない価値があると思うんですよ。プライスレスよ。
あとから思い返した時に「このGibsonをゲットしたとき・・・めちゃくちゃ辛かったよなぁw」っていい思い出にもなるだろうしね。
っていうかね。
回答者の多くはミュージシャンでもなければ借金背負ってギター買った人でもないわけで。
なんで「やったこともないひと」が偉そうに説教してんのかな?って思っちゃった。
そもそも「音楽で生きて行こう!」という志が一般の清く正しく生きる人とは違うベクトルを向いているわけですから、まっとうな意見に流されずに頑張ってほしいですね~。
この子、どういう人生を歩んだかなw
さらに追記
おじさん、結局Gibsonのレスポール欲しくなっちゃって。
楽器屋さんの36回無金利の広告を見て・・・「10万弱の中古品なら3,000円/月かぁ・・・。」なんて考え始めてました。。。
でもおじさんは特に使う予定もないアイテムとしての「欲しい」(=浪費)なので、地道に月に3,000円ずつ貯金して3年後に買いたいと思います。