One Piece103巻の感想！ワノ国編は「生」と「死」のどちらが美しいのかをずっと問われている気がする
2023/08/08
ワンピース103巻が発売されました～。
いや～、すすまん！！
話がなかなかすすまんよ君ぃ～！！
なんかずーっと殴りあってるよこいつら・・・！！！
もう今から104巻が楽しみで仕方ないですねえ、、、
カイドウ倒したあとで話がグッと進むみたいですし。。。
・・・そんな感じの感想です。
本編の感想
103巻のあらすじとしては・・・
- ローとキッドが共闘してビッグマムを倒す
- ルフィ覚醒する
といったところでしょうか。
これだけなら数ページで終わりそうなところを200Pぐらいに引き伸ばせるのもまた尾田っちの能力なのだ・・・！
ビッグマムを撃破・・・したのか！？
まずロー・キッド組v.s.ビッグマム戦。
キッドの台詞
時間をかけりゃ水滴でも石を削る
ノーダメージ？そんな物体は
この世に存在しねェんだよ！！
の通り、ビッグマムのライフを削って削って・・・ようやく地に落とした、、、って感じですね。
あれですね、水滴で石を・・・って聞くと火の鳥（鳳凰編）で茜丸が出会ったお坊さんを思い出しちゃいます。
しかし、ワンピに限らず・・・敵がインフレ化してしまったお話では、こうやって「不死身の味方が何度も立ち上がって辛勝する」っていう戦い方しかできなくなってしまうのがもったいないですな、、、
ワンピなんてせっかく「能力」っていう裏技があるんだから、エネル戦の時みたいなトリックをうまいこと生み出せそうな気がするんですけどね～。
最終的にごり押しで勝つ、より強い力で勝つ・・・ってなっちゃうと、結局「のび太はジャイアンに勝てない」「ジャイアンは中学生に勝てない」っていう構図のままなのが惜しいなぁ、と。
ここから最終局面・・・もうちょっと頭使った戦い方が見てみたいです。
ルフィ覚醒する
もう一つの目玉はルフィの覚醒でした。
もともとカイドウと互角に渡り合えるようになっていたルフィでしたが・・・いや、これも冷静に考えたら謎なんですけどね。。。数分前まであんなボロボロだったのに。。。（あ、肉食べたんだっけ）
CP0の邪魔が入ることでカイドウに（不本意ながら）打ちのめされ。
なぜかそのタイミングでゴムゴムの実が覚醒、と。
で、今まで「体がゴムになる」っていう超人系（パラミシア）の能力と思われていたゴムゴムの実が、実は「ゴムのような体で、自由に戦う」動物系（ゾオン）である「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル・ニカ」だった・・・っていうね。。。
そうですか。もともと人であるルフィがヒトヒトの実をね・・・。
覚醒前からカイドウにはその実力を認められ、お互いに「楽しいな！」と言いあえる戦いをしていましたが、覚醒したことでルフィが圧倒的に強くなり、より対等に戦える感じになったかなと。
ただ、そこは尾田っちの悪い癖というか、そういう場でこそ「ふざけた戦い方」っていうのを出しちゃう感じで。
カイドウが「おわーっ！！」と、キン肉マンみたいな声を荒げてぶん回されてたのは「面白い」と取るか「うすら寒い」と取るか、、、評価が分かれそうなポイントでしたな。
※個人的にはダジャレの必殺技を繰り出しあってるよりは、ああいうプロレスちっくな方が好きですがｗ
武士道とは・・・
あと今回の巻で面白かったのは、冒頭の話が「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」というタイトルで、死に美学を感じている錦えもんや菊の信条なんだろうなと思わせつつ、それをウソップが一瞬で否定したところでした。
おれは鼻水たらしても”生”にしがみつく！！！
見苦しくても！！生きて！！生きて！！
生き延びて来たから今生きてんだ！！！討ち入って満足してんじゃねェバカ共！！
っていう。
武士道でも修羅道でもなく、とにかく「生きてさえいればどうにかなる」っていう理論。大好きなんですよ僕。
若い頃は「死」というものが美しく感じることもありましたし、やっぱり死ということは今生の苦しみからの解放ですからね・・・憧れますよ。
ただね、まさに「討ち入って満足」っていう言葉にあるとおり、それってもう本人たちの自己満でしかないんですよね。
なので、103巻後半でヤマトちゃんがモモの助に言ってた「一緒に死のうよ！！」っていうのとは真逆の発言でありながら、同じような意味・・・っていうのを狙ってたんだろうなぁ、、、うまい！！
（おでんの死に際に惚れたカイドウに自殺願望が備わったことも関わってきてんのかなー）
カイドウとビッグマム
今回の巻で一応ビッグマムが倒されたわけですが、それを感じ取ったカイドウがビッグマムとの出会いを思い出すシーンがあって、グッと来ました。
彼らにしてみたらもう何十年前の話なんでしょうね。
カイドウが15歳の時だから45年前とかですか。
ルフィと仲間たち、なんかよりも濃い年月が彼らの間にはあって。
酒の力もあってカイドウ大泣き・・・っていうのは、なんだか熱かったなぁ。
ていうか、カイドウはやってることこそ残虐非道だけれども、なかなか男気溢れるヤツっていうか。
いつまでも「おでんとの戦いが不本意な終わり方をしたこと」に拘っているとかも、すっごい人間臭くてたまらんのですよね。あんな鬼みたいなナリしてんのに。
今回もルフィとの戦いをCP0が邪魔した時に見せたあの表情・・・良かったもんなぁ。
どうして世の悪党どもは、その力や能力を「世界が良くなるほう」に動かせないのかと・・・残念です！
おわりに
とまぁ、そんな感じでした！
ジャンプの話の進み具合から考えると、次の104巻ではついにカイドウ撃破、そしてワンピの政治の話が進んでくれるみたいで。
わしゃ～ワンピの政治の話がもっとみたいんじゃ～。
殴り合いのバトルはもうお腹いっぱいなんじゃ～。
そろそろニューゲートの息子のその後も見たいんじゃ～。
2023/08/08
