身元不明のTokai Love Rockを購入(たぶんMade in KoreaのALS42)
2021/01/04
レスポール欲しい病が発症してから早数日。
・・・買ってしまいました。。。
ジャンク品のTokai Love Rockを。
某リサイクルショップからの購入だったのですが、型番などの記載もなく、身元不明のトーカイ・ラブロックです。
※というかシリアルもない商品だったので、店舗としても型番など詳細を書けるはずがなかったのである。
とりあえずどんなギターだったのかを調べてみたので、ファーストインプレッションのレビューと共にお届けしたいと思います。
身元不明のTokai Love Rock
というわけで我が家にやってきたTokai Love Rockです。
バタースコッチみたいな美しいハニーバーストにやられて買ってしまいました。
※事前に妻からは「買っていいよ」と言われていたのに、実際に買ったらなんだか怒られたという。。。理不尽やでえ、、、
年式、型番はおろか製造国すら不明かつジャンク品だったのですが、まぁなんだかカッコ良かったし、これで2万円強だったので僕的には大満足。
※実際はそこに消費税と送料がかかって、そこそこの値段になってしまったのだけれど。。。ぐぬぬぬぬぬ
しかもいきなり愚痴になってしまって申し訳ないんだけど・・・結構バッチィ感じのヤツが届きました。
今日びハードオフですら清掃・弦交換はしてくれる中古ギターですよ。。。
まぁ・・・ジャンクって書いてあったしね。レストア前提なのでいいけども。。。
一発引いてみた感じ
さてこのギター、とりあえずアンプラグド状態で(汚ったねえと思いながら)弾いてみたところ・・・何気にいい鳴りしてました。
というかサスティンが結構いい感じ。
これは・・・レストアしたらいい感じになるのでは、、、?
ショップのページには「どのポジションでも音が出ません」って書いてあったので、電装系のチェックが必要ですかね。
最悪ピックアップが断線してるとかだったらリプレイスするしかないかー・・・。
・・・なんて想いながら試しにアンプに繋いでみたところ、普通に音が出たっていうw
(ちょっとガリってたけど)
これって、結構「リサイクルショップギターあるある」な気がしますね~。
おかげで良質なアイテムが安く手に入ることがあるのや!
そんでいったいこの子は何者なの!?
で!!!
じゃあ一体この子の身元はどんな感じなのか!?というのが気になりまして・・・Tokai Love Rockについて調べまくりました。
Tokai Love Rockとひとくちに言っても、膨大な数のギターが存在しているんですよ。
そもそもTokai Love Rockが何か?というと、もともと東海楽器がGibsonのレスポールを真似て「Les Paul REBORN」というギターを作っていたところ、おそらくGibsonからお叱りを受けましてw
そんでレスポールレプリカを作っている各社同様「Les Paulみたいな名前」をモデル名にすべく「Love Rock」というレスポール様ギターが誕生したわけであります。
で!!
これのMIJ(Made in Japan)モデルは非常に評価が高く、変な話「上位モデルは本家Gibson Les Paulよりも音が良い」なんていう話を聞いたこともあるほどなんですよ。
※まぁ、音の良し悪しなんていうのは人それぞれの感覚によるものなので何とも言えないけれども。
MIJモデルは通常「LS-xxx」という型番が用いられており、その中でもグレードが分けられている感じです。
詳しくはTokai Love Rock関連のフォーラムなんかを参考にするヨロシ。
Tokai facts, theory, photos & ID thread | mylespaul
↑こことか。
でまぁ、当然MIJがこんなに安く買えるはずがなく・・・おそらく僕が入手したのはMIK(Made in Korea)またはMIC(Made in China)だろうと思われます。
その辺を実際の仕様から探っていきました。
※あくまで今回入手したギターがストック状態であるという前提になりますが。
ヘッド形状・トラスロッドカバー形状
いきなりなんですが、もうこのヘッド形状およびTRC(トラスロッドカバー)形状からだいたい想像がつくというか、ほとんど答えにたどり着けますw
これ、よーくみるとギブソンヘッドではなくて、ヘッドの先端中央にモッコリとした山みたいなのがついてるんですよね。
ギブソンヘッドのことを「Open Book Style」と呼ぶのに対し、こちらの形状は「Dimple Style」と呼ぶそうです。
※Dimpleは「凹み」とかそういう意味。
この手のDimple Styleヘッドが用いられるのはALSまたはALCで始まる名前のモデルとのこと。
ALSはレスポールスタンダードタイプのLove Rock廉価版で、ALCはレスポールカスタムタイプですね。
- ALS: A(安価な) Les Paul Standard
- ALC: A(安価な) Les Paul Custom
・・・と覚えるヨロシw(公式見解ではないです)
さて、ALSというとひとくくりに「韓国製」とする意見もありますが・・・実は初期ALSにはMIJもあったようです。
※そして近年のALSには中国製もあるそう。
tokairegistry.comによれば、1990年代中盤(1995年?)以降のALSプレフィックスモデルはMIKで間違いないが、それ以前のALSはMIJだったとのこと。
1985年〜86年にはUSマーケット限定で展開されていたみたいです。(ALS-60、ALS-80など)
90年代以前 | Made in Japan |
---|---|
1995年~1997年 | Made in Korea |
それ以降 | Made in Korea / China |
ちなみに90年代後半以降のALSはOpen Book Styleの正しいギブソンヘッドになってますが、ネックの接合がボルトオンになっているなどの違いがあります。
なのでヘッド形状だけでは判断できない部分だったりするんですね。
90年代以前 | Open Book / Set neck? |
---|---|
1995年~1997年 | Dimple / Set neck |
それ以降 | Open Book / Bolt on neck |
ただ・・・2000年代のMIJでもディンプルヘッドのLove Rockがあったみたいだし、「Gibsonの目が届かない国にはOpen Book StyleのALSも輸出されていた」なんて話もあるし・・・ちょっとトーカイさんに「全種リスト」を出してほしいところw
次にTRCがベル風の2点留めになっているところに注目。
前述のフォーラムによれば、ALSのMIKおよびMIJの見分け方として、
1980~1998年のベルスタイルTRCがMIKは1ply。MIJは2plyで白い線が太い。
となっていました。
僕がゲットしたモデルを見ると1plyっぽいし、白い線も細いのでおそらくMIKに間違いないかと。
シリアル無し
次にヘッド裏。
通常はここにシリアルナンバーが打刻してあるわけですよ。
でもこのアイテムにはシリアルがありませんでした。
80年代のMIJディンプルはシリアルがついているそうです。
シリアルがないモデルはこの時期のMIKの特徴だとのこと。
ちなみに・・・この時期のMIKでシリアルがあるモデルには、そもそもTokaiの正規ライセンス下で製造されたものでないモデル(つまり海賊版)もあるそうで、、、シリアルなしのMIKは一応「韓国製とはいえモノホントーカイラブロック」ってことになります。ややこしやw
その他モデルのシリアルナンバーの読み方も上記フォーラムを参照のこと。
キャビティ内
背面コントロールキャビティのプレートが白いモデルもMIKの特徴っぽいです。
・・・ここのネジだけやけにサビてるのが気になるなぁ、、、前の持ち主はどういう使い方してたんだろ??(裸で弾いてた??)
キャビティ内はしっかりと導電塗料が塗られていました。
配線は芯線の細い2芯ケーブルでぐちゃっとw
POTは小さいタイプのヤツで、コンデンサー(キャパシター)は緑色の汎用のヤツ。
まぁMIK廉価ギターでよく見かける感じでしょうか?
アウトプットジャック周りも普通に通電してました。
お店の人が「音が出ない」って言ってたのは一体なんだったんだろう??
※ジャック内のアースは若干ガリってたので、そこかな??
ネックはセットネックで、生意気にもディープスロート・・・じゃなかった、ディープジョイントです!
僕にとっては初のディープジョイントギターかも。嬉しい。
これが音にどう影響するのか?とかは全然わからないんですけどね〜・・・w
コレクターとして嬉しい感じ。
ピックアップ背面にはSAMという文字が刻まれていました。
MIKでSAM・・・ハッ、、、さてはSAMSUNG製ピックアップ!?
(後日追記:もしストック状態なら、東海のPAF-Vintage MK4というオリジナルPUっぽいですが・・・このギターの改造歴などについてはわからず)
ブリッジ側は青いコードが、ネック側は赤いコードが出ていたので、あとで配線をし直すつもりならわかりやすいかもです。
結果・・・わからん!けど・・・
というわけで、、、とりあえずMIKってことはわかったけど、それ以上はわからん!!って感じでしたw
ただ・・・
~ Production dates for KOREAN ALS Love Rocks ~
↑ここのフォーラムに書いてあった情報によると、ALSで2点留めのTRCっていうのは1995年〜1997年に製造されたものらしく、
また、1995年のALS-36はボルトオンネック、ALS-42、48がフィクスドネック(セットネック)とされていました。
※1998年ものならALS48とそれ以上のモデルがセットネック
なにげにこのフォーラムのLoveP.A.Fさんが載せていた写真のものとクリソツだったので、1995年〜1997年あたりのALS-48(または42)なのかなぁと。
※42と48の違いがよくわからんけど
・・・今度実家帰ったら95年あたりの音楽雑誌を漁ってみよっと。
追記
後日、当時のカタログを探してみたところ、1995年モデルではALS36がレスポールスタンダードのボルトオンネック、ALS42がレスポールスタンダードのセットネック、ALC48がレスポールカスタムとなっていました。
ALS48なるものはなかったっぽいですね。
ちなみにカタログスペックによると、ALS36とALS42のスペックはネックジョイント以外共通で、
- メイプルネック
- ローズウッド指板
- メイプル・シカモア・ラミネートトップ
- アルダーバック
- PAF-Vintage Mk4ピックアップ(東海オリジナル)
という仕様だったようです。
色は今回紹介しているハニーバースト(VF=Violin Finishとかいう色だったみたい)の他に、チェリーサンバースト(CS)がありました。
※ブラウンサンバースト(BS)もあったようです。
おわりに
というわけで、身元不明のTokai Love Rockを買ったよ!というお話でした。
そうそう、こいつがジャンクだった理由の一つに「ペグボタン欠品」っていうのがありましてね、、、今は新しく弦を張るのも難しい状態なんですよ。せっかく届いたのにw
(ペグは回るんだけど、ボタンがないのでやりづらい、、、)
なので、とりあえず今は汚かったボディや金属パーツをピカピカに磨き上げて待機中であります。
ペグボタンは中国に安いやつを発注したので、、、もう2〜3週間後ぐらいには組み上げられる予定。楽しみ!!
追記
ところでギターほしい病(G.A.S Attack)というものはげに恐ろしく、、、
妻には「これ一本買えば治まるから!!」と説明して購入させてもらったにも関わらず、今は「これをゲットしたからには次はこれがほしいぜ」という思いがふつふつ湧き出ておりマッスル。。。。
とりあえずディープジョイントをゲットしてしまったので「そうなるとスルーネックを持ってないから、次はそれがほしいな」とか。
「そういや昔、プレイテックの激安テレキャスも欲しかったよなぁ・・・」とか。
今一番気になってるのはボディがでかいフルアコで。
ただ普通にブランドギターを買えるほどの余裕はないので、中国からフルアコキットを取り寄せられないかな〜・・・なんて思ってます。。。
だいたい3〜4万って相場なんすよねえ、、
でもWish使うと2万ちょっとかぁ。うーん気になる。気になる気になるきになるおもちゃ
(Wishも一度は使ってみたいしなぁ!)
2021/01/04
Comment
お久しブリーフ…
お疲れ様でふ
レスポールさんゲットおめでとうございます!!♪ヽ(´▽`)/ワーイ
店で音が出なかったのはね、アンプのコンセントが差し込み口に刺さってなかったのよ多分
オイラは楽器諦めました(+_+)
なので、これからはゲーマーかバイカーのいずれかになろうかと画策しておりまする
ミニカーもね、最近トミカリミテッドビンテージの働く車が気になって気になって、そっちにシフトしようとかしないとか
ロードランナーK.K.さん
ブリーフ!
コメントありがとうございます!
コンセントが!?ww
そんな初歩的ミスを!?
楽器ね、諦めなくてもいいんですよ!
ゲーマーやりながら、バイカーやりながらでも大丈夫ですw
僕はゲームはソシャゲぐらいしかできなくなっちゃったけど・・・(コントローラーがもうわからん、、、)
バイクは乗りたいです。50ccのエイプがほしい。てかもう全部全部ほしいんじゃ〜!!
>最近トミカリミテッドビンテージの
ワイもTLVの情景シリーズ?フィギュアついてるやつ。めっちゃ気になってます、、、