果たしてサブスクは地獄へ堕ちるべき悪なのか!?
川本真琴さんのサブスクへの発言が話題になってますね~。
(連日ネットニュースから話題引っ張ってきてる感じになっててお恥ずかしいw)
サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている。
— 川本真琴 (@19740119) September 19, 2022
僕もこのツイートを見た時にすごい衝撃を受けてしまって。
「地獄に堕ちて」っていうのがパワーワード過ぎるというかw
要は「CDに比べて利益率が低い」っていうことが原因だそうで。
サブスクが悪いというよりは、運営会社がアーティストに微々たる金額しかリターンしないのが悪い・・・っていうことなのかなーと。
これねー、たぶん怒りの矛先がおかしいんですよね。
果たしてサブスクは地獄へ落ちるべきなのか!?
ちょっと考えてみましたよー。
サブスクは悪・・・!かもしれない
僕個人の話で言わせてもらうと、冷静に考えたらサブスクは僕にとって「悪」かもしれませんw
というのも、毎月定額でお金を搾り取られる仕組みなんですよ。サブスクって。
そのサービスがいるかいらないか・・・というのを都度考えるわけではなく、もう生活に組み込まれてしまっている感じで。
たとえば我が家ではAmazon Primeが一番お世話になっているサブスクなんですが。
なかったらなかったで、Prime Videoを見たり、Prime Musicを聴いたり・・・っていうサービスを使わないで生きていけるんです。
でも加入しているから「じゃあ、聴いておくか・・・」みたいな。
便利ではあるんですけど、「本当に必要な仕組みか?」と言われたら・・・唸ってしまう感じはあるかなと。
アーティストに還元されないのなら極悪。
今回川本さんが嘆いているように、サブスクの利益というのが本当に低いのであれば・・・アーティストはそこからの収益を期待できず、生活に困ることにすらなり兼ねません。
もし、再生回数やらを加味しても不当な報酬しか設定されていないのなら、おそらくはサブスクを運営する会社が暴利をむさぼっていることになりますよね。
であれば、悪!・・・というか、ズルいなーという印象かな。
ただ、この辺のお金の話っていうのは僕ら一般人には見えてこない部分ですし、アーティストさんがサブスク側と契約する際にはかならず「何回再生あたりいくら」とか「何曲あたりいくら」という話は出ていると思います。
なので、サブスク側に曲を提供している時点で金額面では合意・・・ってことだったんじゃないのかなぁ?と。
じゃあ、サブスクやめればというかもだけど、CDデッキを持ってない
人も多くなって、
どないしろという現実。— 川本真琴 (@19740119) September 19, 2022
川本さん的には「CDじゃ勝負できん」っていう想いもあって、サブスクに頼っているのだと思うのですが・・・
運営会社としても「聴き放題」なサービスである以上、リスクヘッジはどうしても必要になると思うんですよね。
そう考えると、アーティストが望むような報酬体系というのは難しいのかもしれません。
であればアーティスト側も、もしサブスクに納得できないのなら、CDに頼らずとも「楽曲のダウンロード販売」というサービスでアーティスト活動をしても宜しいのではないでしょうか。
(って、言うは易し、行うは難し・・・なんですけどね)
自分をアップデートできるかどうかだ
ただ・・・!
こういうのって、もう「時代がそうなってる」ってことなので、アーティスト側も自分をアップデートしていく必要があるのかもしれません。
前に小室哲哉さんがYouTubeの番組で「今の若い子は2分の曲すら我慢できなくなった」みたいなことを言っていて。
さすがは小室さん、ちゃんとそういう分析をしたり、そっちに合わせていくようにご自身をアップデートされてたわけですよ。
僕は何にせよ自分をアップデートできない人が「老害」と言われるような存在になってしまうのだと思ってまして。
あの頃、あんなに最先端な音楽でカッコよかった川本さんが、今や「CDも売れねーしサブスクじゃ稼げねーし」ってボヤいてしまっているのは、もしかしたら老害に足を突っ込んでしまっている状態なのかもなぁ・・・と感じてしまいました。
おわりに
個人的には音楽業界って、ライトな宗教ビジネスだと思ってます。
なので、信者がしっかり付いている人であればサブスクやCDに頼らずとも稼ぐ方法はいくらでもあると思ってて。
川本さんのファンにはそこらへんをガッツリ支えてあげて欲しいなと思う次第であります!!
※現にサブスクやってない有名アーティストさんもいっぱいいるしね、、、
それはそれとして・・・今回の件で
音楽好きにとってサブスクほどありがたいものはないです。新しい音楽にどんどん触れることができます。現に、CD時代なら絶対に手にしなかったであろう川本さんの素敵な楽曲を今こうして聴いています。
— 弘明寺太郎 (YAMADA K.) (@gumyojitaro) September 20, 2022
「CD時代なら絶対に手にしなかったであろう」っていう文言、絶妙に失礼なんじゃあるまいかw
いや、もちろん全然悪い意味で言ってないんだろうし、僕もそういう感覚があるけども。
そうかぁ・・・絶対に手にしなかったかぁ。。
そう考えると、サブスクの功績はシンプルに「音楽を聴くということへのハードルを下げてくれた」ってことなんでしょうね。
僕も学生時代に気になるアーティストはたくさんいたけれど、やっぱり全員のCDは買えなかったもんな・・・。
結局買えなかった分は友達と貸し借りしあってダビングしたり、中古市場から買ったりして、アーティストには還元できていなかったし。
・・・川本さん、、、これ、悪いのはサブスクじゃなくて、民衆が相対的に貧乏になったってことが問題なんやで。。。
追記
ちなみにもし、自分がアーティストだったら「CDは買わないけどサブスクだったら聴いといてやるか」っていうスタンスで来られた場合・・・どういう感情になるかしら。
「そんなんだったら聴いてほしくないわー」って思うのか、それとも「どんな形にせよ楽曲聴いてもらえるの嬉しいわー」ってなるのか。
僕はその昔、趣味のバンドでオリジナルソングとかをやってた時には「どうにかして多くの人に曲を聴いてほしい」っていう感覚の方が強かったですが、それがお金を稼ぐ手段に変わってしまうと感覚も変わってしまうのかなぁ。
※誰もがポギーさんみたいに生きられるわけじゃないもんなぁー