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なぜ若い子と僕らオジサンの「懐メロ」は違うのか?

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      2020/05/04

先日、テレビで「懐メロ特集」を観ていた時のこと。

20歳そこそこの子への「あなたにとっての懐メロは何ですか?」というインタビューの回答に驚かされました。

「世界に一つだけの花、って曲ですかね~」
「Can you celebrate?が懐かしいです!」
「じょいふる、かなぁ」

・・・いやいや!!!

僕らオジサンからしてみたら「どこが懐メロやねん!!」って感じですよね。
「それ、去年リリースされた曲でしょ?」みたいな。(言い過ぎ)

でもこれら、普通に昔の曲なんですよね。
さすがに安室ちゃんのCan you celebrate?は古いってのわかりますけど、SMAPの世界に一つだけの花もリリースが2002年で、世に知れ渡ったのは2003年なんだって。

2003年といえば今が2018年なわけですから・・・15年も前の話ですよ。
そりゃ20歳そこそこの子にしてみたら「幼少期に聴いたかもしれない曲」なわけで、懐メロに違いないんですね・・・。

えっ、あれ15年も前なんだ。。。(今更びっくり)

ただ、どうも僕らが感じる懐メロと彼らが感じる懐メロって、世代間による感じ方の差以上のものがあるような気がしたんです。
今回たまたま自分にとっての懐メロを聴いていて色々と考えが浮かんだのでまとめます。

なぜ懐メロと感じる曲が世代によって異なるのか

僕は79年生まれのアラフォーなんですが、懐メロっていうとやっぱり80年代~90年代初頭の曲が浮かびます。

吉川晃司さんの「モニカ」とか、聖子ちゃんの「SWEET MEMORIES」とか。
「フレンズ(レベッカ)」のイントロが流れると、ノッコさんのソバージュを揺らして歌っている様が頭に浮かび「懐かしい~!」と感じるものですw

あとは僕がまだ生まれていなかった頃だけど、郁恵ちゃんの「夏のお嬢さん」とかもそうかな。

要は先述の子たちと同じく、自分が幼少期に聴いていた(であろう)曲がやっぱり懐かしさを感じさせてくれるんでしょう。
なんとなく当時父親が運転する車の助手席で音楽を聴きながら眺めていた景色とかが思い出されるような感覚になるのです。

幼い頃の記憶に紐づいた曲こそが懐メロ?

でもですね、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」を思い浮かべた時に「あれ、ちょっと違うぞ」って思ったんです。
なんだろう・・・「愛しのエリー」とかはすっごい懐かしいんだけどなぁ・・・。

そこで気づいたのが「その時代を感じるか否か」ってことなんじゃないかということです。

子供の頃に、お母さんが枕元で歌ってくれた「世界に一つだけの花」だったら、その曲を聴けばそのシーンがぼんやり浮かぶというように。
僕にとっては「愛しのエリー」のイントロが流れると空にポーンと投げられたリンゴの映像が出てくるわけなんですね。

そういう風に幼い頃の記憶と結びついた曲こそが「懐メロ」と感じられるのかなと。

勝手にシンドバッドは大学生の頃に狂ったように聴きまくったけど、僕にとってはそれ以前の記憶がないんですよね。
だから僕の中では懐メロ扱いされなかったのかもしれません。

普遍的な曲は懐メロとなりづらい?

僕らが90年代後半~00年代の曲を懐メロと感じられないのにはもう一つの理由もあるような気がします。

それは「普遍的な曲か否か」ということではないでしょうか。

普遍的といっても未来永劫変わらないというようなものではなく、20年とか30年といったスパンにおいての普遍さ。
つまり「世界に一つだけの花」は15年前に聴いても今聴いても変わらないような新鮮さの曲・・・といった感じです。

僕らオジサンだって同じ00年代のあややの曲とかを聴くと懐かしいですもんね。
その時代の風というか、流行だった曲みたいなのはやっぱり懐メロとして感知されやすいのかも??と思います。

前述の「勝手にシンドバッド」もきっと普遍的なんですよ。
現に2003年のオリコンでも上位に入ってたみたいだし・・・すっご。

00年代以降の時代って変わってなくない?

あとは「時代の変わらなさ」も関係してそうな気がしています。

たとえば70年代と80年代、または80年代と90年代って圧倒的に違うじゃないですか。
音楽のみならず、ファッションとか、要するに時代が違いますよね。

でも、90年代と00年代、00年代と2010年代って「圧倒的に違う」とは言い切れない感じがありませんか??

なんというか、緩やかに流れているというか。
「00年代ってどんなんだったっけ?」と言われても、あまり言い表せないような感じ。

冷静に考えたらみんながまだスマホを持っていない時代だったり、SNSなんかが流行ってなかったわけで全然違うんですけどね。
でも「今とあんまり変わらない」って感じると思うんです。特に僕らオジサン世代にしてみたら。

きっと今と変わらないからこそ、若い子たちの懐メロが全然懐かしく感じないのかなーと。

時間に対する感じ方の重みが違うから

最後にもうひとつ。
人は年を取るごとに時間の感じ方が変わってくると思います。

・・・1日がすごく短くなりますよね。
きっとこういうのも影響しているんでしょう。

たとえば我が家の3歳児にしてみたら、まだまだ1日がすっごく長いみたいなんですよ。
毎日すごく「何をしたらいいんだろう」って感じでウロウロしています。
だけど、僕からしたら1ヵ月があっという間というレベルです。

なんだったら「3ヵ月前ぐらいに観た」と思っていたアニメ版のシュタゲ、実際に観たのが2016年末だったそうですから。

アニメのシュタゲを一回だけ観て理解できなかった人のための世界線まとめなどネタバレ感想

これ、マジでおしっこチビるかと思うぐらいビックリしましたよ。
まさか1年半も昔のことだったとは・・・。

故・藤子・F・富士夫先生によれば、年を取るごとに時間の感じ方が短くなるのは「今までの人生が分母になるから」とのこと。
要するに1歳の子なら1年の長さが1/1=100%なところ、38歳の僕にしてみたら1/38・・・つまり全盛期の2.6%にまで減少しているわけなんですよ。

そりゃ1日の長さが違うわけです。

息子に「自分でパンツ履いておくように」と釘をさして、10分経ってもフルチンでいる・・・とかも仕方ないんでしょうね。
彼にとっての10分は僕にとっての2時間程度に相当するわけで、時間に対する感じ方の重みが違うからです。(あれ?逆か!?)

そう思ったら、僕も20歳ぐらいの頃には5歳というのがすごーく昔に感じていたんだろうなぁと。
38歳が感じる15年前と20歳が感じる15年前は感覚が違うというのは当たり前のことなんですね。

おわりに

と言ったわけで、懐メロの感じ方についてあれこれ考えてみたお話でした。

とかなんとか言ったところで、僕が20代になることはもうないので永遠に理解することはできないんでしょうけどね~。

まぁ、あくまで僕がこう感じたってだけで、同い年の人の中にも「世界に一つだけの花、めっちゃなちぃwww」と思ってる人もいるでしょうけどね!

ちなみに先日参加した友人の結婚披露宴にて、同じ高校のメンバーが「結婚披露宴の曲といえばGET ALONG TOGETHERだよな」と言っていたのには吹き出しましたw
今の子絶対わかんないから!!!

懐かしいわぁ~・・・今度実家からシングルCD持って帰ってこようw
名曲ですよこれ!

   

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      2020/05/04

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