アフィリエイトサイトの設計の前に考えるべき「需要」について
2018/12/09
物が売れる時には、必ず以下の3つのどれかに当てはまるんじゃないかと思う。
- 需要のあるものを売る
- 隠れた需要にマッチさせる
- 需要を作り出す
これを無視して商売を始めてしまうと、
結局のところ「必要とされない」状態になるから、物が売れないのではないかという話。
ちょっと自分の頭の整理用にまとめてみました。
需要・必要・ニーズ・・とかいうやつ
上記3つを1つずつ見ていきます。
需要のあるものを売る
これが一番わかりやすくて単純な商売で、
たとえば冬になったら寒いから暖房器具を売るとか。
毎日食べるお米を売るとか。そういうの。
人にとって必要なものだから、そりゃ売れる。
だけど、売れるからってみんなが同じことを始めたら、
多くの商品を安く流通させられるところだけが勝てるようになる。
そこで差別化が必要になってくる。
隠れた需要にマッチさせる
たとえば、電気代がめっさ安い暖房器具だとか、
温まるまでがめっさ早い暖房器具だとか。
○○産の粒がそろったお米だとか。
「そうそう、こんなのが欲しかった!」って状態にあてこんでいくのがマッチング。
たぶん個人アフィリエイターや個人飲食店主が目指さなきゃいけないのはこれ。
需要を作り出す
隠れた需要といっても、差別化されただけの物は市場が小さそうだから、
もっと大きな隠れた需要へのマッチングという意味で、自ら需要を作り出すことも必要。
「私達が需要を作り出した」は本田宗一郎氏の名言です。
最近ではiPadなんかがまさにその典型で、
市場に登場するまでは誰も「欲しい」なんて思ってなかった。
使い方やライフスタイルと合わせて売られるようになって、初めてそこに需要が出来た。
これは大手だからこそできるプロモーションのなせる技で、
個人が絶対に目指してはいけないところ。
つまり、相手にとっての必要を考えられたかどうか
これはきっと、「僕がやろうとしている事は、○○さんの役に立つ!」って明言出来る人なら、
必ずクリア出来ている事なんだと思うんです。
その人の必要にマッチしているかどうか、だから。
でも一度そこに「おれが」「僕が」「私が」・・という主語が入ってくると、おかしなことになる。
「おれがゲームを作って食べていきたいから、このゲームを作る」
「僕がマレーシアに住みたいから、マレーシアで現地紹介サイトを作る」
「私がこの町が好きだから、この町に古民家カフェを作る」
本来ならばその主語になるのはサービスを買ってくれるお客さんでなければならなくて、
「○○な人に求められているから、このゲームを作る必要がある」
「○○な人はマレーシアの情報を欲しがっているから、現地に住み込み取材に行く必要がある」
「○○町に住んでいる人が古民家カフェを欲しているから、そこにオープンする必要がある」
これが正解。
そういや世の中の売れてるサービスを見たら、基本的にはそんな感じで出来ていると気づかされます。
競合を知り、それでも自分の存在意義があるかどうか
そう思うと、人々の欲や悩みを知らなければならない。
知ったうえで、それに応えているサービスがないのかを調べる必要がでてくる。
調べたうえで、その競合と比べて自分のサイトに来てくれる人が、
「なぜ競合のところではなく自分のところだったのか?」について説明できなければ
顧客はあなたのサービスではなく競合のサービスが受けられれば十分だったはず。
つまり特別必要とされていないということ。
結局は他者にとって必要とされない自分なんだったら、
それは”需要がない”という事に他ならないわけで、商売として成り立たないという事に繋がります。
まとめ
今自分がやろうとしている事は、需要があるのか。
そして、その需要を満たしている競合はいないのか。
また、その需要を満たしていく為に、主語を顧客(ユーザー)に設定出来ているのか。
これが商売のスタート地点なんじゃないでしょうか。
ここから始まるし、これなくして始めても上手くいかない。
この「需要があるか・競合がいないか⇔主語を顧客に設定出来ているか」を
何往復も考え抜く事によって、自分だけの顧客が見えてくるんじゃないかと思います。
2018/12/09