実は「オヤジギャグ」ってすばらしいのかも

前に「親父ギャグは寒い」という話を書いたな？

なぜオヤジギャグは寒いのか？親父ギャグやシモネタの境界線。

あの時はオヤジギャグを相当な悪者であるかのように綴ってしまいましたが・・・今冷静に考えると「親父ギャグは素晴らしいのではないか？？」と思えたので、ちょっとそんな話をしたいと思います。

みんな「人を傷つける笑い」って嫌いなんだべ？

昨今、お笑いに対する理解力が低下しているのか、それともみんな正義マンになりすぎてしまったのか・・・少しでも他者が傷つくような芸というのは敬遠される傾向にあります。

先日のfuwaやす子騒動もそれだったんじゃないのかと僕は疑ってるんですけどね。
他者に「死ね」なんて言おうもんなら活動自粛に追い込まれるわけですよ。（あたりまえ）

なのでね、いくら一部の人が「面白い」と感じても、被害者が出てしまうお笑いはダメなんですな。

一方オヤジギャグは・・・

オヤジギャグはしょーもないのだ

そう、オヤジギャグは基本的に「しょーもない」のだ。

その本質が「他者を笑わせるために言う」のではなく「自分が気持ちよくなるために言う」「言いたくて仕方がないから言う」という類のものなので、そういう傾向にあるのだと思います。

たとえば「ちょっとトイレ行ってきますー」「いっトイレー」とかですよね。
それを聞いて「ワァーッハッハッハ！」とはならないんですよ。言ってる本人も、聞いた方も。「しょーもなｗ」ってぐらい。

もちろん誰彼構わずシモネタかましてしまって「セクハラ」になってしまうとか、ただただ「ウザイ」ってことはあるかもしれません。
だけど、それを言うことで誰かを傷つけようみたいなのって無いんですよね。たぶんね。

そう思うととてもやさしいお笑いだと思いません？？
言った本人は誰も笑ってくれなくてもそれで気持ちいいわけだし。言われた方も傷つかないしｗ

これがある世の中っていうのが如何に平和なことか・・・。

ハゲを笑うのってなんで許されてんの？

一方・・・ワタクシが最近でも本当に解せないのは、「頭の毛が薄いこと」を笑いにするヤツね。

フット後藤「ハゲとるやないかい！」って面白い？身体的な特徴で笑える感覚のズレについて

面白い・面白くないの感性は人それぞれなので、別にこれを面白いと思う人がいることは全然否定しないんですよ。
先日も千鳥の鬼連チャン歌謡祭で、ギャロップ林さんの後頭部を何の前フリもなく映すシーンがあったりしたので、世間的な需要というか「ハゲ散らかしてるのを観るだけでおもろい」って人がまだこの世には存在しているんだろうなーとｗ

ただ・・・これもセンシティブだからね？

僕なんかも年々薄毛になってるので、いわば被害者ですよ。全然傷ついてないけども。

要はさ、太ってる人に「デブ」って言って笑いを取るとか、頭悪い人に「バカ」って言って笑いを取るとか、そういうレベルの話じゃないですか。
顔を黒く塗って黒人を演じたり、つけっ鼻して白人を演じたりするのと何が違うんよ？？

黒人差別問題は、黒人を差別していない日本人にわかるはずがない

なんかね、世の中の「おじさんは蔑んでも良い」という風潮と同じで、「ハゲはバカにしても怒らないからやって良い」って形になってませんかね！？

おわりに

おっと、話がそれましたな。ワァーッハッハッハァ！

まぁなんだ。
オヤジギャグっていうのもそもそも「おじさんが言うような寒いギャグ」っていうところから名付けられてるわけで。
やっぱ「おじさんだったらバカにしてもいいしょ」っていうことなのかもしれませんな。

いいよいいよ。
おじさんたちは心が広いからそれぐらい許しますよ。

だからみんな他者を傷つけるような笑いをするぐらいだったら、もっとオヤジギャグやってええんやで！

オジサンが蔑まれているという話に物申すオジサン！