蚊ってバカなの?死ぬの?って思ってたけど、死なないために頑張った結果、人間が痒い想いをしているらしい
2023/08/08
夏になると虫の動きが活発になり、虫嫌いの僕としてはツライ季節だったりします。
でも夏自体は大好きなのでトントン。
虫の中でも実害があるヤツ・・・といえば、山椒は小粒でもピリリとなんとやら、”蚊”ですね。
ちょっとでも雨が降ったあとに出歩こうものなら、必ず一か所は刺されますし、
蚊よけのスプレーを全身に浴びてから出かけても、息子と公園で遊ぼうものなら数か所刺されて帰ってくることになります。
多くの人が
「血はいくらでも吸っていいから!だから・・・痒くしないで!共存してゆこうぞ!」
と思っていることでしょう。
僕もそのクチです。
なぜ蚊に血を吸われるとあんなに痒くなるのか。
その理由を知ったとき、なんとも言えない悲しい気持ちになりました。
そんなお話です。
NIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」でも口ずさみながら読み流して貰えると幸いです。
なぜ蚊に血を吸われると痒くなるのか
最初に断っておきますが、専門的な話はよくわからないのでここでは説明できません。
より簡潔な”さわり”だけの説明であることをご容赦ください。
実は、人間の皮膚は、蚊に血を吸われたから痒くなるわけではないんです。
むろん、蚊に刺されたから痒くなるわけでもない。
では何が原因なのか?というと、蚊が血を吸う時に人の体内に流し込む物質(だ液?)があって、
それが人間にはアレルギー反応が出るようになっていて、そのせいで痒いんだとか。
僕はそれを聞いた時、
「えええー・・・血を吸ってもいいけど、じゃあだ液流さないでよ・・・」と思ったものです。
そして
「痒くさえしなければ、人間も無理に蚊を殺したりしないだろうし、お互いWin-Winなのに」
とも思いました。
なんでそんな妙な進化を遂げたのよ・・・。
なんでだ液出さずに血を吸えないのよ・・・。
その答えを初めて知ったとき、「神様のバカぁ・・・」と思いました。
蚊は蚊で、生存率を上げるために人間を痒くしていたんです。
針を刺す痛みから麻痺させるためのだ液。
詳しい内容は調べてもらった方が早いと思いますが、
要は蚊が血を吸う際には人間の皮膚を突き破る必要があり、その管(針)が皮膚内部も傷つけるわけです。
その時に人は少なからず痛みを感じますね。
蟻にかまれたって痛いんだから。
もし、その痛みを蚊にさされる度に感じていたら・・・?
僕は想像できます。
「痛っ!」バシッ!
・・・そう。即座に痛みを感じた部分をたたき、蚊を殺してしまうでしょう。
蚊としては、こんなところで死ぬわけにはいかないわけです。
そこで、蚊は思いつきました。
「血を吸い終わるまで痛みを感じさせないような物質だせばいいんじゃね?」と。
結果、僕らは思う存分蚊に血を吸わせてやり、その事後になって初めて「痒っ!!!!」と気づくようになった、というわけです。
つまり蚊は蚊で考えた結果、自分たちの生存率をあげるためにだ液を流していたわけですね。
それがたまたま人間の皮膚には合わなかった、ということなんだそうです。
お酒やラーメンが好きだけど、翌日必ず下痢になる人と似ています。(にてない)
神様のいたずら
この蚊の進化を考えると、神様のいたずらというか、蚊と人間それぞれに与えた試練としか思えませんね。
痒みすら出ない方向で進化してやれば、やっぱり今以上に死ぬ確率は低かっただろうに。
そうなれば蚊の天下ですよ。食事に困りませんから。
人と蚊が殺しあう様でも見たかったのかなぁ・・・神様は。
そして蚊も頑張って進化したもんですよ。
なんで「だ液だしたらこれ、痛み麻痺させられるんじゃね?」ということに気づけたのか。
トライアンドエラーを繰り返して子孫へと伝えていったんですかね。
それともここまで痒みに敏感な動物が人間しかいなかったのかな。
だから歴史の中でそのだ液だけで死に瀕するようなことがなかったのか。
おわりに
というわけで、蚊に「痒くしないでね」というのは土台無理、という結論です。
「痛くなるけどいい?」みたいなこと聞かれちゃいます。逆に。
痒くも痛くもなくても耳元に「プン・・・」って来たら潰すけどな!
今後人間と蚊は何千年も争い続けていくのかと思うと、なんとも不毛な戦いな気がしてなりません。
ちなみに、なんとなく思い出したので、蚊に関する漫画を紹介してお別れしたいと思います。
鬼太郎が借金の取り立てを手伝い、その1割を貰えるという計算をして「ぼろい!」と叫ぶ伝説の作品。
蚊が尋常じゃない程出てきて、読んでいて痒くなるシーンがありますw
黒田硫黄先生のデビュー作?の「蚊」が収録されています。
こっちはあんまり痒くならない感じで読めるので是非w。
2023/08/08