表紙はガッツだけどリッケルト無双。ベルセルク38巻感想
2023/08/08
3年ぶりぐらいに出たのかな。
ベルセルクの新刊を読みました。
作者の三浦先生がご多忙なのか、それとも画家になってしまったが故か、
なかなか新刊が出ないで有名なベルセルクです。
昔はこんなんじゃなかったのに・・・!
などなど文句を言いつつも、やっぱりすごく楽しみで、
結果、読んでみたらもう早く続きが読みたくてウズウズしています。
以下、ネタバレ含む感想垂れ流しです。
ベルセルク38巻感想
正直、前々巻の36巻と前巻の37巻が出る間に引っ越しをしていたため、
今僕の手元には37巻と38巻しかありません。(残りは実家)
おかげで、もはや話がどこに向かっていたのかもほとんど忘れてました。
そういやファルコニアとかいう理想郷が出てくる、みたいな予告を見たっけ・・・ってぐらい。
ダラダラ書いていきます。
ファルコニア壮大すぎ
冒頭からグリフィスが作った理想郷「ファルコニア」が出てきます。
入口の巨大な門からしてかなり壮大でカッコいい。
というか、これだけのスケール感を表現できるのはさすがです。
そしてこの街、どれぐらいの年月で作られたものなんだろう。
個人的には時系列がすでにわからなくなっているので、この街が出来るスピードが自然だったのか、それとも悪魔的だったのかは微妙。
ガッツがモズグス様と戦ってる頃にはもう作られてたんだっけ・・・?
ファルコニアにはミッドランドとクシャーンのような関係はなく、人と人が手を取り合っている状態。
また、進んで難民の受け入れもしているなど、まさに理想郷。
懐かしのルカ姉も出てきたりしたけど、あれ・・・ジェロームって誰だっけ。。。
あとこのダイバっておじいちゃんも誰だっけね。。。読み直し決定だ。
グリフィス謁見
リッケルトとグリフィスがついに顔を合わせる時が来ました。
「あの剣の丘での問いの答えは出たか?」
とう問われたリッケルトは思いっきりグリフィスの頬を叩きました。
そして目の前にいるグリフィスはリッケルトの知る「白い鷹」のグリフィスではないと、別れを告げます。
うーん、剣の丘で何を言われたんだっけw
もうダメダメです。
グリフィスは、ガッツと裸でベヘリットを乳くりあってた頃が懐かしいですね。
あの頃のような無邪気な笑顔って、彼はもう出せないんだろうな。
グリフィス・・・満たされているのかな。
ビンタされた直後、配下の者たちの前で「どうやら私は振られてしまったらしい」とおどけたグリフィスは少しだけ笑顔でしたが。
※追記
実家で確認してきました。グリフィスは剣の丘でリッケルトに「何があったのかを知ってもなお夢を追いたいと思うなら新生鷹の団はリッケルトを拒まないよ」というような事を言っていました。
リッケルトは当時、鷹の団のメンバーに何があったのか知らずにのうのうと暮らしている状態で、ガッツに真相を聞くという流れでしたね。
今あるもの無くしちまったもの
ルカ姉がリッケルトに語った言葉
今あるもの 無くしちまったもの
近くにいる人 遠くにいる人何を選んだところで正直 悔いも未練もついて回るけどさ
後で自分に言い訳だけはほざかないようにしないとね
これがなかなかルカ姉っぽくて熱かったです。
そう言われてリッケルトが回想した中にピピンやジュドー、コルカスの姿が。
ああもう、黄金時代編ってやっぱり傑作だったよなぁ。
リッケルトにしてみたら、エリカは”今あるもの”、”近くにいる人”。
鷹の団のみんなは、無くしちまったもの、遠くにいる人。
何を選ぶべきかは人それぞれだけれど、過去にばかり捕らわれていても仕方がないのはリッケルトも冷静に考えたらわかるはずです。
あの時グリフィスの頬を叩かず、ファルコニアで”今”を生きていくという選択肢を取っていたら、どうだっただろう。
過去は過去として処理する事ができるなら、それが一番幸せだったのかもしれないなぁなんて思わせられました。
ターパサ
バーキラカの若の側近2人、ターパサが笑いどころでしたw
リッケルトに連れられてエリカの元へ行った時、
「リッケルトうしろー!邪鬼(オーク)がー!」
その騒ぎを聴いたルカ姉ですら
「誰かァお役人呼んでェ!町中に邪鬼(オーク)が紛れ込んでる!」
と、完全にオーク扱い。
しかも「おぬしの顔のせいでは?」「おぬしであろう?」と、お互い同じ顔なのに罪の擦り付け合い。
挙句の果てには馬小屋で体育座りさせられてましたw
こういうヌケがあるのもベルセルクの魅力ですね~。
リッケルトの旅立ち
新生鷹の団の誰かによる差し金か、それともグリフィスによるものか、
命を狙われたリッケルトはエリカと共にファルコニアを出る事を決めます。
そこにバーキラカとダイバ将軍(おじいちゃん)も加わり、ラクシャスとの死闘の末ファルコニアを後にします。
この時、城からリッケルトたちを見ているグリフィスの後ろ姿が。
グリフィスは一体何を感じていたのか、気になるところ。
個人的にはグリフィスって物凄く可哀想なヤツだと思うんです。
ガッツの裏切りや、ミッドランド国王の変態性さえなければ、正当に将軍の地位を得られていたはずだったわけですよ。
※もし普通に将軍になってたら、ゾッドあたりに殺されてたと思うけど。
ましてやその後、動けなくなった体でまで自害しようとしたのに、それすら出来ず。
そりゃフェムトになるしかないですって。
そんなグリフィスが転生し、結果的にファルコニアという理想郷を作っている。
実りも豊富で、難民受け入れもしていて、さらには使途化してしまった人間を戦魔兵として居場所を与えている。
幻造世界においてファルコニアは本当に理想郷なんじゃないかと思います。
それを見て、あえて離れていったリッケルト。
ガッツはファルコニアの実状を知ってもなお、グリフィスを敵として撃つようになるのでしょうか。
おわりに
というわけで、ほぼほぼリッケルト回な38巻でした。
ガッツ一行は最後の1話だけ登場して、妖精郷に到着しました。
でもまたここから長くなりそう・・・。
ネット上では「ベルセルクはもう絶対に完結しない」って言われてますね。
でもこの展開を考えると、完結の形が「ゴッドハンドを倒す事」じゃなければ、なんとか終われそうな気がしてきましたw
いずれにせよ、ほとんど登場人物すら忘れてしまっているので読み返しが必要ですね・・・。
それもこれも刊行ペースが遅いせいだ!!!
それなのに面白いって、どういうことだ!
39巻が早くも楽しみです。
2023/08/08