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「幼年期の終わり」の一節に「火の鳥 望郷編」を感じた話

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      2023/08/08

「火の鳥」はいつ読んでも新鮮で、でも何度も何度も読んでいるわけだから心のどこかで内容を知っている・・・僕にとってそんな作品です。

だから「何編が一番好き?」と言われても、読み返せば何編でも一番好きだし、逆に「どんなのがあったのか思い出せない」みたいな存在でもある。なんだそりゃ。

そんな存在だからこそ、何か他の作品を読んでいる時にふと「あ、なんかこんなの火の鳥で読んだ気がする」みたいな感覚になったりします。

先日読んだアーサー・C・クラーク著の「幼年期の終わり」をベースにしたという「マミさんの子供は幼年期の終りを迎えるようです」というお話の一節にその感覚を得ました。
[参考]マミさんの子供は幼年期の終わりを迎えるようです

幼年期の終わりに火の鳥を見るか?

火山から溶岩が噴出している様子を見ているのだろうか?

そうではない
その流れは、なんと”上へ向かって”流れているのだった!

僕はこの件を読んだ時に、望郷編でロミがベルドベ3という星に降り立った時の事を思い出しました。

その星では山の頂が灰色に縁どられていて、ふと気づくとその灰色が徐々に広がっていき・・というもの。

そうだ、そんな感じで何か”地球人には想像しえないこと”が起きるんだ。
アーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」を手塚治虫も読み、感慨を受け、この作品に反映したに違いないぞ・・・!

そんなような事を思って望郷編を読み返してみたら、全然違ったw

そもそもベルドベ3で起きることはその灰色の件だけだし、人類の想像を超えた事象が起きるのは次の星だった。
そして山の頂から上空へ何かが流れていくような描写もありませんでした。

でもでも2001年宇宙の旅の美術監督オファーを受けたという手塚先生がアーサー・C・クラークのSFに触れていないわけがないんだから、なんとなく近いようなものはあってもおかしくないよな!

火の鳥自体がオーバーマインドみたいなもんだし。違うか。

おわりに

というわけで、「これ、なんかあったよな!似てるよな!」と思って書き出したものの、1時間近くかけて読み返した望郷編は特に幼年期の終わりでもなんでもなかったという・・・どうしようもない記事でした。

ちなみに幼年期の終わりについては調べてみたらとても面白そうで、是非とも本編を読んでみたいと思いました。

   

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      2023/08/08

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