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「パラレル同窓会」を読んで思った、藤子・F・不二雄先生はただの天才ってこと。

 - 漫画

   

藤子・F・不二雄先生の名作の1つ「パラレル同窓会」を読んで妙だなと感じたことがあります。

それは、なぜ成功者である彼が、こんな作品を描けたのか?ということ。
もちろん編集者の力というのはあるんだろうけれど、そもそもプロットから編集者が入っているのか、
それともただの天才なのか。

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パラレル同窓会

パラレル同窓会は同名タイトルの短編集に収録されています。

あらすじ

主人公、高根望彦は人生の勝ち組ともいえる「極東物産の社長」という地位を持っているものの、
「作家になる」という少年時代からの夢を忘れられず、深夜帰宅後に小説を書いている時が本当の自分なのではないかと思っている。そんな人物。

そんな彼の元に一通の手紙が届き、
”一生に一度 枝分かれしたすべての自分が一堂に会する”パラレル同窓会へ行く事になります。

そこではパラレルワールドのすべての自分(厳密には死んだ者や望まないものは除く)と出会う事ができ、
折り合いがつけば人生を交換してもいいというもので、
人生における選択の失敗(つまりここでパラレルワールドが生まれる)を救済するための会だとのこと。

主人公の高根望彦は、パラレル同窓会で運命的な出会いをしてしまいます。
その出会いとは、「作家になる」という夢を追い続け、とうとう作家になった高根望彦でした。

結局彼らはお互いの人生を交換する事にし、主人公は作家である高根望彦の人生をスタートさせるところで話は終わります。

僕が感じた違和感

別にこの話を純粋に読んだだけの時は(学生だったので)何も違和感を感じませんでした。

後に、僕も社会人になり、サラリーマンを辞めて自分のやりたい事を追い始めてから再読をした時に、
「なぜ漫画家になる夢を追った藤子先生が、社長である高根望彦の葛藤をここまで理解できるんだろう」
と思ったんです。

作家になった高根望彦は、作家とはいえ原稿料では食べていけず、肉体労働で生活費を稼ぐ身です。
そんな作家に憧れる社長という存在を、マンガ家として成功されている藤子先生が思いついたのは、なんだかすごいなーと。

そして「夢を追うことこそがすべて」と思ってしまった人の、生活を軽んじる傾向と、
実際にその生活をしてみた時に感じる元の生活の安寧。
なんでそんなリアルな事がわかるんだろう・・?って。

やっぱただの天才なのかな。

おわりに

パラレル同窓会に収録されている他の話を読んでも、
たとえば「大学に進学しない」と言っている息子に対し、「社会に出た時の学歴の重み」を説明する父なんかも、マンガ家という学歴に左右されなさそうな仕事をしている藤子先生から出たのはすごくないか!?と、そんな目線で見るようになってしまいました。

でもまぁ、そういう目線で見るのもまた一興なんですけどね。

ちなみに短編集「パラレル同窓会」は他にも名作「ある日・・・・・・」とか、
あの有名なヨドバ氏の最期とも思える作品が収録されていてオススメです。

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