シン・エヴァンゲリオン劇場版を観た。結局ほとんど意味わからんかった(けど面白かった)
2023/08/08
Amazon Primeでシン・エヴァンゲリオン劇場版(以下シン・エヴァ)が早速公開されていました。
劇場での公開から半年も経ってないのに、早い。
せっかくなので観てみようと思ったのですが、、、そういえば僕、新劇の方の前三作も観てなかったのでした。
(急いで全部観てきた)
結論からいうと・・・ほとんど意味わからんw
これは旧劇の時にもそうだったんだけど、劇中の頭いい人たちがカッコつけて会話するせいで、もう何が何やら・・・ってことになるんですよね。。
アダムスの器とかさぁ!ガフの扉とかさぁ!!
・・・でも「面白かったか面白くなかったか」と問われると、不思議と面白かったんです。
これも旧劇と一緒。
面白かったというか、鑑賞後の満足度の高さというか。
わるい気がしないどころかむしろ「ぷはぁ~!!」っていう感じw
結局のところ、庵野監督と宮崎監督のエピソードにある「話が面白いか云々ではなくレイアウト」みたいなところにも通じてくるのかなぁ・・・とも。
まぁ、そんなわけで、シン・エヴァの感想をダラダラと。。。
シン・エヴァンゲリオン劇場版の前に序破Qは観ておくべきか??
シン・エヴァ本編の感想の前に、その前三部作「序」「破」「Q」について。
これを観ないとシン・エヴァの意味がわからないか?
やっぱりシン・エヴァ前に観ておくべきなのか?
・・・という疑問を僕も鑑賞前に持っていたので、参考までに書いておきます。
観てもわからんw
そう、前三部作を観たとか観てないとかでシン・エヴァの「わかる・わからん」はあんまり変わらないのかもしれません。
・・・まぁ、それは言い過ぎかもしれないけれどもw
そもそもエヴァって「わかる・わからん」っていうレベルにある作品じゃないような気がするんですよね、、、
作者もそこまで求めてないんじゃないか・・・?というかあえて「わからん」に寄せて作ってない??
※わかりたい人は、解説サイトをあれこれ隈なく読んで研究するヨロシ!
少なくとも、旧エヴァを観た人ならば「序」および「破」は観なくても話は通じます。
ただまぁ・・・「破」のラストシーンは観ておいた方が「Q」および「シン・エヴァ」での感慨深さに繋がってくるかなぁ。
とにかく「序」「破」は旧エヴァの話をなぞったような物語で、「Q」や「シン・エヴァ」を描くための前準備といった作品だということです。
旧劇と違う点
旧劇と違う点は
- アスカの苗字が「式波」になっている
- トウジではなくアスカが三号機に乗る(つまり・・・)
- 碇ユイが綾波ユイになっている
- 真希波・マリ・イラストリアスが出てくる
みたいなところでしょうか。
あと「破」のラストでシンジがサードインパクトを起こしそうになる、ってところもか。
なんか「序」「破」はその辺だけ押さえておけばおk!って感じかとw
Qは観なきゃダメなやつ
逆に「Q」は観ておかないと、シン・エヴァを観た時に「どういうこと・・・?」って感想になっちゃうので、観ておくべきでしょう。
きっと新劇を作ったのって、「Q」から始まる新しいストーリーを見せたかったってことなんでしょ??
AAAヴンダーという、新しい戦艦も出てきますし。
2人乗りのエヴァ13号機も出てきますし。
これを観ないでシン・エヴァ観ちゃうと、「え、なんでシンジくんだけ子供なん?」ってなっちゃうから。
シン・エヴァの感想
さて、シン・エヴァの感想。
・・・といっても諸々の考察は「考察サイト」の方たちががっつりまとめてくれているので、そういうのを見た方がいいです。
なので僕の方ではもっとダラダラと・・・。
伏線は回収されたのか!?
やっぱりですね、シン・エヴァ前に気になっていたのは「シン・エヴァ観たら、全部わかるの?気になっていた伏線みたいなのは回収されるの??」ってところでした。
だって・・・気持ち悪いじゃん。
映画を観終わって「あれはなんだったんだろう・・・?」みたいなの、嫌いなんですよ。ご想像にお任せしますエンドって。
じゃあシン・エヴァでは伏線回収されたのか??・・・というと、
その答えは、、、「回収された部分もあるし、そうでもなかった部分もある」って感じでしたね~。
なんとなく回収されたのは
- マリの正体
- アスカの苗字が変わった理由
- ゲンドウは何がしたかったねん
- 庵野監督は何がしたかったねん
みたいなところでしょうか。
マリの正体は原作14巻で出てきたゲンドウ・ユイの同窓生(と思われる)。
※年取ってない理由は不明だけど、元々飛び級で大学生になっている、エヴァの呪縛で年を取らない、実は童顔のオバちゃん・・・とかで説明がつきますな。(おっぱい大きい理由も)
アスカの苗字の件もイマイチよくわからなかったけど、綾波シリーズみたいに作られた式波シリーズの一体である・・・というところに落ち着きますでしょうか。
ゲンドウがしたかったことは結局のところ旧劇と同じで、そこに至るルートが違った感じかな。
んで庵野監督がしたかったことは・・・ゲンドウとシンジくんにしっかり親子喧嘩させたかったのかなー!
壮大な親子喧嘩やん
結局のところ、これって全人類を巻き込んだ壮大な親子喧嘩だったわけですよね。
親子っていうか、もしかしたら夫婦喧嘩なのかもしれない。
孤独だったゲンドウが、孤独を認めることで自立できていたところにユイと出会ってしまって。
ユイを失ってしまうことで孤独に耐えられなくなり・・・「よっしゃ人類補完したろ!」みたいな。
「そのためにシンジとは口聞いてやんないんだもんねー」・・・とかやってて関係こじれて。
まぁ、でもわかります。
人って「元から持ってなかったもの」に対しては執着しないんだけれども、「一度手にしてしまったもの」を手放す時っていうのが特に惜しいんですよね。
だからサブスクとかも「1か月無料」とかをバンバンやるのよね。
そういう心理を考えると、ゲンドウが狂おしいほどにユイを求めてしまったというのは頷けるのよ。
でも子供目線からしたら「親父何してんねん」っていう話ですからね。
本来だったらめちゃくちゃ喧嘩したらいいところなんだけど、旧劇では結局親父さんは聞く耳持たずに突っ走ったわけでしょ。
それを今回は「話し合い」に持って行かせて、一応平和的に解決できたというのは・・・良かったのかなぁ。(たくさんの人や動物が死んだし、月もやばいことになっちゃったけど)
本当に最後のエヴァンゲリオンなん?
シン・エヴァはポスターなんかにも「さらば、全てのエヴァンゲリオン」と書かれているとおり、作中では全エヴァシリーズがぶっ壊されてましたが・・・これで作品としてのエヴァは終了を迎えるということで宜しいのでしょうか??
なんとなく・・・また謎を残したまま終わったような気がしていて、、、しれっと続編が出てもおかしくないんじゃないの?と思ってしまいました。
たとえばほら、カヲル君の棺がめっちゃあって、発言からもループを匂わせてたりして。
「もしかしたらシン・エヴァってカヲル君がループした別世界軸のエヴァだったりすんの??」とか。
要は可能性世界の一つで、「アスカエンド(旧劇)」からの「真希波エンド」を僕らは見せられただけ??とか。
・・・ああ、ひぐらしの見過ぎだこれは。
でもカヲルパイセンと加地さんの関係性だって微妙に「ご想像にお任せします」的な感じのまま終わっちゃったでしょ・・・?ンモー、匂わせ上手なんだから。。。
なんか結局シンちゃんも可哀想だし、綾波も可哀想だし、ミサトさんも救われないし・・・他の人の映画レビューほど「ハッピーエンドだった」感が薄かったんですよ。
これは真のエンディングがまだ残されてるんちゃうん!!??
シンジが可哀想すぎ
旧劇の時からそうだったけど、作者および関係者はシンジくんに何か恨みでもあんの??ってぐらい、彼を痛めつけますよね。
今回もその向きは健在で。
Qまでも結構辛い状況に立たされていたシンジくんですが、シン・エヴァでも観てる方が辛くなるぐらい可哀想でした。
あの子・・・まだ14歳だぜ?
アスカみたいに28年生きてないんだぜ・・・?
14歳で目の前で親友の首が爆発したり、お前のせいで世界が終わるところだって言われたり、オトンから露骨に避けられたり・・・キツイて。
挙句にオトンはオカン好きすぎてそのクローンみたいなの作ってるわけですから、、、キモイて。
おわりに
他にも「ゼーレって電池式だったん?」とか「ミサトさんがエヴァーって言ってんの尊くない?」とか、、、
「シンジくん、人の話聞かなさすぎでイライラする」とか、「この作品の大人たち、頭いいくせに説明下手か!!」とか、「なんかみんな目が離れすぎ」とか、いろいろ思うところはありましたが!
とにかく面白かったです!
もう一回最初から観たいぐらい。
(そしたらまた感想も変わるかもなぁ)
追記
そいやヱヴァンゲリヲン表記からエヴァンゲリオン表記に戻ったのも何か理由あんの?
さらに追記
↑なるほどぉ・・・!!
謎を残しているからどうとか、謎が解けたからどうとかじゃなくて。
シンジくんがエヴァの世界を終わりにさせたんだから、エヴァンゲリオンはこれで終わりなのね。
やっぱこういう解説を読み込んでからもう一回観るとまた面白さが一段と違ってきそうだぜ・・・。
2023/08/08