「きみに恋する殺人鬼」がスゴイ終わり方した!!【最終回を読んだ感想】
2023/08/08
マンガワン(裏サンデー)で連載していた「きみに恋する殺人鬼」が最終回(39話)を迎えました!!
いやー・・・スゴイ。
まさかあんな鬱エンドとは。。。
これ、マンガワンの人気コンテンツの一つだったと思うんですが、伏線やらなにやらほっぽりだして終わっちゃって。
さては打ち切りか!?と疑いたくなる最終回でした。
個人的にモヤモヤしている部分と、「作者センセはこういうのが書きたかったんじゃねーの」っていう自分の中での折り合いみたいなところについて綴らせて頂きたく。
(ゆえに、以下ネタバレありの感想です!!未読の方は注意)
まさかのスーパー鬱エンド(ネタバレあり)
多くの読者も途中から「この風呂敷・・・どうやって畳むんだ・・・」って不安になりながら読んでたと思うんですけども。
結局畳まないまま終了しましたね~。
誰も幸せになれない、どころか・・・誰も救われないというか。
あ、心愛ちゃんだけは一応前に踏み出せたのかな、、、
個人的にはもっと鈴木君が報われる展開というか、いったん刑務所には入るけど諸々情状酌量だったり、裏の力が働いて出所できて・・・ツライながらも心愛ちゃんと生きていくような、そういう描写を期待していたんですがw
あっさり死刑確定って・・・実際問題、ああいう事件が起きればそういうもんなのかもなー。
ま、とにかくそういうわけなので・・・未読の方には壮絶なネタバレになってしまいましたが・・・そういう覚悟で読んだ方がいい漫画だと思いました。
回収されなかった伏線たち
何気にこの作品って、あちこちに伏線張ってたと思うんですよ。
第一話で鈴木くんに「あんま、あの子と関わんないほうがいいよ。」と助言してくれた子は心愛ちゃんの何を知っていたのか?とか。(これは触れられてたっけ?)
あとはあれよ。
作中屈指の良心キャラだった「速水くん」・・・と、同じ苗字のお偉いさんが誰だったのか?とか。
※その下で動いていたであろう刑事(?)とか、そこと繋がってた悪の親玉「政宗くん」とか。
読者はこの辺の伏線を回収してくれるのを心待ちに最終回を楽しみにしていたと思うのですが・・・全部投げっぱなしやないかーーー!!!
あれか、最後に心愛ちゃんがスマホを海にポイーッてしたのは「伏線も全部投げまっせー!」っていう暗示だったのか!?
最後の「ちょい足し」を見たら何か「後日談」的なものがあるかと期待したのに・・・こっちもまさかのifストーリーみたいな設定を見せられるだけというw
生殺しやぁ・・・!
でも心愛ちゃんが可愛いから許す!?
ただね・・・結局のところ、僕ら読者は「可愛い心愛ちゃん」を毎週楽しみに見に行っていたわけですよ。
ほら、作者先生も毎回コメント欄で「今回お気に入りの心愛はP〇〇の心愛たんです」と書いてくれてましたしね。
「心愛ちゃんを愛でる漫画なんじゃよ」と、ずっと教えてくれてたんですな。
最後の数話は完全に心愛ちゃんに焦点を当てて「メンヘラの作り方」「真性メンヘラの思考回路はこうなっている!」というのを見せてくれた感じで。
要するに伏線がどうとか、鈴木君が幸せになれるかどうか・・・みたいなのは関係なくって。
可愛い心愛ちゃんの闇の部分と、最終的な成長みたいなところが作者先生の描きたかったことなのかなぁ・・・と。
ただまぁ・・・心愛ちゃん目線で見ても全然ツライっていうか、、、
本当にこれで良かったんか!?
悪い編集者さんにそそのかされたんちゃうかー!?と疑ってしまいますw
おわりに
というわけで、「きみに恋する殺人鬼」の感想でした!
これ、タイトルって結局「殺人鬼=鈴木君」「きみ=心愛ちゃん」ってことだったんですかね。
「全部お前が好きだからやったことじゃん」っていう発言を考えると、心愛ちゃんが殺人鬼を生み出しているようにも見えますけど、それは論点のすり替えのような気もしてしまうし。
実際に心愛ちゃんのためにやったのだとしても、やっぱり殺人を犯したのは鈴木君(だったり、如月君)ですしおすし。
とにかくこの1年半ぐらい楽しませて頂きました!
ありがとうございます!おつかれさまでした!
ちなみに作者のあきやまえんま先生って、ジャンプの漫画学校卒業制作として「吸血鬼にしてよ」という作品を描いてまして、これがジャンプ+で読めるんですよ。
そっちは全然鬱にならないエンドですし、やっぱり女の子が非常に可愛いですし、「きみに恋する~」に心をえぐられてしまった方には特にオススメかと!
追記
これ、ガチで打ち切りなんだとしたら、人気云々とかじゃなくて「バラバラ殺人の描写」とかのコンプラ的なNGとか、そういうアレだったりするのかしら・・・?w
2023/08/08