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お金があることは幸せなのか?

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      2020/05/04

むかし、友人と「本当に必要なのはお金じゃない」「いやいやお金は大切だ!」という話で揉めたことがありました。

僕はお金はものすごく大切だと思うのですが、綺麗ごとでもなんでもなく「やっぱりそれだけじゃないぞ」・・・というのを今実感しています。
※ちなみに当時「お金は大切だぞ!」と言い張って譲らなかったのは僕のほうでしたがw

もし、「お金ってそんなに大切なのかなぁ?」「お金があることが幸せなのかなぁ?」と疑問に思うことがあったら一度じっくり考えてみてください。

僕とお金

何不自由なく・・・とまではいかないまでも、僕は特にお金に困ることのない少年時代を過ごしてきました。
あとから聞いた話だと実は一時期ものすごく実家の家計が苦しかったそうなのですが、子供心にそれを感じることはなかったのです。
※母が子供に心配かけさせまいと頑張っていたみたい。

普通に大学まで卒業させてもらいましたし、スーパーファミコンだって買ってもらいました。
プレイステーションは我が家にはなかったけど、「家用のパソコン」としてPC98が我が家にきて、子供の頃からパソコンに触れたというのはちょっとしたアドバンテージにもなっていたと思います。

そんな育ち方をしていたら、お金に対する感覚は麻痺していくでしょう。

僕は30歳ぐらいまで「お金の大切さ」というのを考えたことがなかったのです。

貧乏すると180度変わる

29歳の時にそれまで勤めていた会社を辞め、僕ら夫婦は独立を試みました。
それまでIT企業に勤めていながら、突然「飲食店」をオープンさせたのです。

当然、はじめのうちは全くうまくいくはずもなく・・・すぐに「超貧乏」な生活が始まります。

食べるのがギリギリ・・・という生活で、腹持ちのよい炭水化物にばかり手を出してしまい、5年で20kgも太ったのも今となっては良い・・・いや悪い思い出w

貧しい人ほどお金がかかるし、貧しい人ほど太りやすい

まぁ、それでも食べることができて、寝る場所があって・・・ってだけでも「超貧乏」とは言えないのかもしれませんけどね。
それまでぬくぬくと育ってきた僕にとっては、「一日中働いているのに、遊ぶ金もない」という状況がかなり辛かったのです。

これは僕だけではなく妻も同じだったようで、お互い日に日にものすごく疲弊していくのがわかりました。

※とはいえ生活自体は厳しいながらも楽しかったんだけど。

さて、お金がなくなると唐突にわかるようになるのが「お金の大切さ」です。

お金が大切か?で友人と揉める

独立したので嫌な上司がいるわけでもないし、一日のうちに好きな時間を仕事に充てられるのでとっても自由。
そんな話を友人にすれば「いいなぁ・・・羨ましい!」とか言われるのは当然のことでしょう。

ただその時の僕はもはやお金の虜でしたので・・・その友人には「お金がある方がいいよ!羨ましい!」と言い返してしまいました。

その時の友人はとても激務で、30代そこそこで手取り50~60万みたいな生活をしていたのです。
マイホームを購入し、カッコいいSUVを乗り回し、子供も生まれて・・・本当に本当に羨ましかった。(その頃はまだ我が家に息子がいなかったので、特に)

で、「いやいや、ゆとりある生活の方がいいって。時間ないのキツイから」「お金がなければゆとりなんか出ないって!!!」みたいな感じで少し口論になり・・・。
結局ジュースか何かをおごってもらって(w)解散したわけです。

両方体験してみて僕が出した結論

さてさて!
今の我が家の財政状況はというと・・・「やや貧乏」です。

わかりやすくいうと・・・所得税を支払うほどにはなりました。
でも一般的な家に比べると稼ぎが低い状態。

まぁ、所得税なんて新卒の人でも支払ってるぐらいなので・・・いかに貧しいかは想像に難くないでしょう。。。

それでも一時期の超貧乏な状態に比べたら全然マシな生活をしていると思います。

そんな僕が今思うことは・・・「お金は大切。でも・・・もっと大切なことってやっぱりある。」ってところだったりします。
うん、あの当時友人が言っていたことがやっぱり正しかったんだなぁ・・・。

お金って、なくなるとどうしても必要になってきますから、プライオリティが高いんじゃないかと思ってしまいがちですよね。
でも、それが一番になるってことはやっぱりないんですよ。

友達と付き合うのにもお金は必要だけど、お金があったら友達が作れるってわけじゃない。
子供を育てるのにもお金は必要だけど、お金があったら子供が生まれるってわけでもないように。

「愛はお金じゃ買えないけれど、お金で愛は潤うのよ!」みたいな言葉もありますよね。
まぁ・・・まさにそんな感じかとw

夢を叶えるためにお金が必要になることがあったとしても、夢そのものはお金からは生み出されないわけです!(しつこい)

とにかく、お金は一番ではないというのが、現時点での僕の結論となりました。

お金には人を振り回してしまう魔力がある

お金は人を振り回してしまう魔力を秘めていると思うんです。

僕の身の回りにも、急に大金を手にして金銭感覚がくるってしまった人もいました。

だからこそ、なるべくお金に振り回されないように気を付けなければなりません。
以下、お金に振り回されてしまうとこうなるぞ!ってお話です。

てっとり早く稼ぎたかった、と詐欺に加担する学生

たとえば、最近大学生が詐欺の受け子として捕まるニュースをよく見るんですが・・・彼らの言い分って「てっとり早く稼ぎたかった」みたいな理由なんですよ。

確かに詐欺なんて、超短時間で大金を手に出来る方法でしょう。
でもこれ、お金に振り回されちゃってると思うんです。

要するに、彼らの頭の中って「お金」の優先順位が一番に来てしまっていて、罪悪感だとか、だまされる相手の気持ちだとか、自分がそれを続けることによる将来性だとか・・・そういうのが蔑ろになっちゃってるってわけ。

そんなことに使う時間があるなら、もっと堅実にお金を稼いで、かつ人生経験にもなることって山ほどあると思うんです。

決して「短時間でお金を稼いじゃダメ」っていうわけじゃないんですよ。
効率的に稼げるようになるのは、泥臭い経験を積んだからこそです。

お金に頭が支配されてしまうと、そういうことに気づけなくなってしまうんでしょう。

自分の親ほどの人に暴言を吐いた上司

僕がサラリーマン時代に体験したことなんですが・・・、当時の上司が事務所でアルバイトをしていた清掃員のおじいちゃんや、ランチで訪れたお店の店員さん、そして深夜に乗ったタクシーの運転手さんに暴言を吐くというシーンに直面しました。

その上司は若くしてすごくお金を持っていた人なので、もしかしたら「お金を持っているボク、偉い」って感覚になっちゃってたのかもしれません。

普段はすごく尊敬できる上司だったんですよ。
社内では「年功序列を崩したくない。やっぱり年上の人は敬って欲しい。だから、慕われるような先輩になるように自分を磨け。」みたいな教えを説いていて、僕はいたく感動したのを覚えています。

そんな人が職場の外では自分の親ほど年の離れたタクシーの運転手さんに暴言を吐いちゃうんですよ・・・ビックリしました。

もしかしたら「時間給」とか「歩合制」で働いている人に対して優位性を感じていたのかもしれません。
やっぱり「お金を持っている」ということで生まれた感覚だったんでしょう。

でも、本人が言うように、やっぱり年功序列って崩しちゃダメだと思うんですよ。僕は。
どんな仕事をしていようとも、年上の人は敬うべき・・・というか。

(他人に迷惑をかけるようなヤツはいくら年上だったとしても見下していいけれど)

これもお金に頭を支配されてしまった所以なのかなぁと思います。

お金に振り回されて恩師を裏切る

これは本当によくある話だろうと思います。
たとえば会社のヘッドハンティングとかがそうですね。

それまでお世話になった会社があって、そこで成長させてもらったにも関わらず・・・もっといい条件を提示してくれるところがあったので鞍替えしてしまう・・・みたいな。

人の縁よりもお金を優先してしまった例と言えるのではないでしょうか。
金の切れ目は縁の切れ目・・・ではないですが、お金で会社を動くようなことがあると、今度は「こいつは稼げない」と思われた時に切られてしまうんじゃないかと心配です。

そういや先日テレビでタレントのおぐ姉さんが野田社長の元を離れた原因が「お金」にあったという話がありました。
野田社長は「スケベ心を出したんだろう!」と一喝していましたが、まさにその通り・・・お金に頭が支配されていたんだろうなーと。

決して「お金を欲すること=スケベなこと」っていうわけじゃないんですよ。
お金は大切だし、それを稼ぐことは何ら悪いことでもない。

でも、そこを優先してしまって不義理をするというのは、やっぱりダメですよね。

お金を優先させたことで蔑ろにされた顧客満足度

最後に僕の体験談。

飲食店に限らず、世の中のサービスって「顧客満足度」がとても大切だったりします。

なぜかというと、お客さんは商品そのものにお金を払っているのではなく、その満足度にお金を払っているから。

たとえばマクドナルドなんかはみんな「不味い」みたいなことを言っているくせに、いつ行ってもだいたい混んでますよね。
あれはマクドナルドが「ハンバーガー」を売っているのではなく、「手軽に食べられる料理」とか「安価に済ませられる食事」、「友達と集まるのに適した場所」みたいなのを売っているからなんです。

でもって、それに対する満足度はハンパじゃなく高いじゃないですか。
なんの下ごしらえをしなくても、ものの5分ぐらいで食事にありつけますし・・・こだわらなければ100円で食事を済ませることも可能です。
友達と遊ぶ時に「とりあえずマック集合」ってしておけば、座ってお話をしながら待っていられるし・・・最近はWi-Fi使ってゲームしている子たちも多いです。

顧客満足度が高まれば、お客さんは勝手にお金を落としていってくれるし、何度となくリピートしてくれるようになるのでどんどんお店にお金が貯まっていくのです。

・・・が!
僕はお金がない頃、とにかく「顧客満足度よりもお金!」という頭になっていたことがありました。

ご飯を食べに来てくれたお客さんに「一品だけで帰られちゃ困る」と思って、アルバイトの子にもう一品促しに行かせる・・・などです。
その業界から離れた今となってはよくわかるんですが・・・ハッキリ言ってお客さんからしたら迷惑ですよね。。。
「頼みたくなったら自分でオーダーするから、とりあえず放っといてくれよ」って。

お金に頭を支配されていなければ、如何にお客さんに楽しんでもらうか?にだけ頭が向いただろうに・・・と後悔しております。

おわりに

まぁ結局何が言いたいかというと・・・お金はあってもなくてもあんまり関係ないんですよ。

問題はその時の頭の中が「お金で支配されているかどうか」ってことなんですね。
お金があってもお金に支配されている人はみっともないし、お金がなくてお金に支配されてしまうと周りが見えなくなるし・・・。

何度も言いますが、お金があることは大切です。
生活が潤うし、心にも余裕が出る。これは間違いありません。

でも、お金があるから幸せか?というと、やっぱり違うと思うのです。

お金がなくたって幸せにはなれるし、お金があったって不幸な人はいる。
つまり、お金と幸せはリンクさせちゃダメってことなのかもしれません。

   

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      2020/05/04

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