【子育て世帯専用レーン】岸田政権「子供ファスト・トラック」の考え方!
2023/03/20
昨日、岸田首相が会見にて、「国立博物館などの国の施設で、子連れの方が窓口で並ぶことがないよう『子どもファストトラック』を設け」るという表明をしました。
要はディズニーランドの「ファストパス」みたいなもんですよね。
子育て世帯ならちょっとだけ優先的に施設を利用できる、っていう。
これね~・・・最初に聞いた時は「いやいやいやいや!!」って思いました。
たぶんですけど、子育て世帯の人も大半が「余計なことすんな」って感じたんじゃないかなと。。。
一応「欧米では子育て世帯専用のレーンがあるから」っていうところに倣ってるらしいんだけど、欧米の基準が日本にも当てはまると思ったら大間違いなのでね。
他者の目を気にしまくる日本人だからこそ、その専用レーンがあっても普通の列に並んでしまうかもしれないし・・・最悪の場合は子育て世帯が逆恨みされるという事態にもなりかねないんじゃないかと。。。
ただこれ、子育てを「ハンディキャップ」と捉えるか否かで考え方は違ってくるのかもしれません。
子育てはハンデなのか?
もしこの施策が「シルバー優先レーン」だとか「車いす専用レーン」とかだったら文句言う人って少ないと思うんです。
※最近はどうもお年寄りに冷たい人が多いというか・・・高齢者を優遇するのすら文句言う人がいるのも現実ですが、、、
(自分が高齢者になった時に社会に冷遇されたらどうか考えてみて!!)
で、じゃあなぜ高齢者やら障がい者やらっていうところは文句が出づらいのかというと、みんながそれをハンディキャップだと認めているからなんですよね。
健常な成人のような「普通の生活」をすることが困難であることが目に見えているため、「優遇されて然るべきだよね」っていうところが腑に落ちやすいというか。
もしかしたらそれも「ハンデがある人に優しくしないと周りに酷いヤツだと思われる」みたいな日本人の集団心理が働いて、、、ってところかもしれませんけども。
一方「子育て」というのは「日本では一般的にハンディキャップであるとは認められていない」ということが今回の問題点なのかなーと。
たしかにハンデであることに違いはない!
冷静に考えると、子育てというのがハンデであることに違いはないんですよ。
だって自分一人で生きている、または大人たちだけで生きている人たちに比べて、自立していない人間を抱えて生活しているんですからね。
身体としては健常者なんだけれど、普通に生活をするうえでは子どもがいない人より大変です。
そういう意味ではハンディキャップがあると言えるでしょう。
た・だ!!
これがもう本当に難しいところなんですけども・・・高齢者や障がい者のように「望まずしてその状態にある」というわけではなく、自分たちで望んだうえで子育て世帯になっているんですよね。
だから周りの人も落としどころが付けづらいんじゃないかなぁって。
例えばなんですけど、猫を飼っている人が博物館に行きたいってなって、「猫を飼うのって大変なんですよー」とか言って優先レーンに・・・みたいな話になったらやっぱり納得できないですもん。
まぁ・・・それが「少子化対策だから」っていうところで、どこまで理解を得られるのか??ってところでしょうか。
おわりに
まだ始まってもいない施策に対して「正しい・間違っている」を決めることはできないと思うので、岸田政権にはとりあえず突っ走って欲しいなとは思いますが!
やっぱり「それが日本人にとって正解なのか!?」というのは気になるところですな。
いうて、我が家では子どもファスト・トラックが実現されたらガンガン利用しますけどもw
これね、ETCとかとは違うので、「こどもいた方がお得やん!せや、子供作ろ!」とはならないと思ってます。(あたりまえw)
ただ、なんていうか、要は「日本も子育て世帯にちゃんと向き合ってますよ!」っていうスタンドプレーのようなものなのかな。
願わくば、こういうのを繰り返していくことで若い世代が「国が支えてくれるのなら、子供・・・育ててみてもいいかな」って方向に考えがシフトしていけますように!
追記
そうそう、「子供に我慢を覚えさせるためにも並ばせる必要がある」というような話も見かけましたが、僕はイマイチそれは共感できてないんです。
というのも・・・大人になった今でも僕は並ぶの嫌いですからね、、、
(「長時間並ぶ」っていうのはもう仕組みがウンコなんだと思ってる)
それに長い列に「我慢できない子供」が並んでいる方が周りの人の気持ち的にもツライ部分がありますので、そういう意味では子育て世帯優先レーンがあった方が丸く収まる部分もあるんじゃないかな~??
2023/03/20