や、やりよったぁーー!!マンガワン「劫火の教典」の作者メタ発言で、完全版が読みたさすぎィ!!!
2023/08/08
マンガワンで毎週楽しみにしていた漫画の一つ、伊勢ともか先生による「劫火の教典」がついに最終回を迎えました。
約一年ぐらい連載されていたと思うのですが、おそらく楽しみにしていた読者は全員、そして作者先生すらも納得のいかない終わり方だったんだと思います。
これは別媒体でもいいので「完全版」が見てみたいですね・・・。
以下、ややネタバレを含む感想になります。
劫火の教典の最終回の感想
劫火の教典は同じマンガワンアプリで連載されていた「懲役339年」の作者先生が連載していた作品。
本作は当初、ある程度まで連載されていたところで休載となり、その期間は漫画の閲覧すらできない状態になっていました。
その後「前日譚」のようなところから連載がスタートしています。
そのような構成になった背景はわかりませんが、実績のある作者さんですし、物語をもっと壮大にするためにも必要な措置だったのかな?と思いました。
前日譚は主人公の一人「ねね」の父である軽井沢教授が新興宗教団体「光光会」に心酔していく様が描かれ、本編は主要人物「タカト」が力を手にした後で世界を動かしていくという話になっていました。
僕は連載再開後からしか読んでいないので、「うぉい・・・急に能力バトル的な展開になってるぞ・・・」と感じましたが、当初から読んでいた人からすると「いや、この漫画もともとこっちだったから」というものだったみたいなんです。
・・・なんですが・・・
最終回の見どころはもちろんここ!
最終回の冒頭で伊勢先生モブのテレビ局ディレクターが作者先生のメタ発言ともとれる内容の怒りをぶちまけていましたw
前作「懲役339年」を読んでいた人なら、誰もが展開に疑問だっただろうし、ここから面白い方向にひっくり返してくれるだろうと期待してたと思うんです。
まさかバトル物のまま終わりを迎えるなど、思いもしなかった。
その答えがここにあったわけですね。
「バトル物になんてするつもりは無かった」
これが「作者先生がゴールを見据えていなかった」ためなのか、それとも「ダメな編集者に当たってしまった」からなのかはわかりません。
そもそも週刊連載の漫画って、毎週その場で内容を決めていかなきゃいけないって車田兄ィもフニャコフニャ夫先生も言ってたし、どんな作品でもちょっと選択肢を誤ることでコケてしまうことがあるのは仕方ないんだと思います。
良かれと思って修正に修正を重ねた結果が今の「劫火の教典」だったんでしょう。
でもまぁ・・・冒頭でも書きましたが、読者も作者先生も納得いかないよね・・・。
完全版が読みたい
作者先生からしてみたら漫画というのは自分が生み出す作品ですから、とても大切なものだと思うんです。
(とはいっても僕は漫画家じゃないので、どこまでの想いで描かれているかはわかりませんが・・・)
せっかくスタートしたものが不本意なまま終わるというのは、やっぱり消化しきれないものがあるんじゃないかなと。
だって、王崎タカトの狙いもわからないままだったし、その側近のような存在も結局よくわからなかったし・・・
教典の力も唐突すぎたまま終わってしまったし・・・両親を殺されて悲劇のヒロインになったはずの「ねね」だって、最終回に持っていくためか無理矢理退場させられちゃったし・・・。
なんだろう、良質な素材を集めてきたのに調理に失敗しちゃった感がめちゃくちゃ出てるわけですよ。
要するに「これ、もう一回ちゃんと料理したらめちゃくちゃ美味しくなるんじゃね!?」ってのを多くの人がわかってるというかw(妄想ですが)
一部では宗教団体からの圧力があって話を続けられなかった、バトル物にするしかなかった、という説もありました。
僕は宗教に疎いからかもしれませんが、この話を読んだ限りではそこまで特定の宗教を問題視するような内容でもなかったし、圧力をかけられるようなことがあったというのが不思議です。
でも、もしそうなのであれば、圧力がかかっても大丈夫な媒体(あるのか?)でまた「完全版」としてスタートしてもらえたらな・・・と願わずにはいられないですね。
おわりに
というわけで、劫火の教典最終回を読んだ感想でした。
最終回付近の展開こそアレでしたが、作品冒頭の「ここから面白くなるぞ!」という感じはすごいんです。
僕も最初から読み返したのですが、やっぱり面白かった。
それゆえに、この終わり方は本当に残念でした。
作者先生の次回作に本当に期待です。
2023/08/08