ジャンプ+のオニマダラが最終回。設定やキャラを活かしきれなかった打ち切り感が惜しい
2023/08/08
ジャンプ+をいつも楽しく読ませて頂いてます。
毎週楽しみに読んでいた「オニマダラ」(黒谷シュウジ先生)が遂に完結しました。
僕の感想としては「惜しかったなぁ・・・」といった感じです。
コンセプトというかプロットはかなり良かったと思うし、キャラクターデザインとかもかなり好きだったんですが・・・いかんせん話の作りが雑過ぎたというかw
担当編集さんが仕事サボったんじゃないかとしか思えない、そんな作品に感じました。
これが「読み切り作品」だったらかなり良かったんじゃないかなぁ・・・。
以下、ダラダラと感想を書いていきます。
不快にさせたら申し訳ありません。
オニマダラの感想
オニマダラは少年ジャンプのアプリ「ジャンプ+」で連載されていた作品です。
作品のプロットは「ネオ・昔話」といった感じで、その昔「桃太郎伝説」とか「ファミコン昔話」とかをやっていた世代からしたらワクワクせずにはいられない設定だったと思います。
僕も例に漏れず「日本の昔話と海外のファンタジーを組み合わせたもの」とか大好きなので、始まった当初からかなり期待していました。
主人公は桃太郎で、他のキャラクターには赤ずきんや孫悟空、アーサーにアダムとイヴなどなど・・・節操無い感じ。・・・だがそれがいい!
漫画のジャンルとしては格闘もので、昔話のキャラクターたちが天下一武道会を繰り広げる的なものでした。
中二的な演出に頼り過ぎ
もう設定だけ見るとかなりワクワクするじゃないですか。
大長編ドラえもんとか好きな人にしてみたらたまらないじゃないですか。
でも、圧倒的に中身がなかったんですね・・・。
僕は「この漫画は読んでいるうちに絶対に面白くなる!!」と期待していたんですが、最終回までついに何が何やらわからないままでした。
さらにいうと、「圧倒的な力の差」とか「仲間の突然の死」、急に裸の女性が出てくる、出産シーンなどなど・・・中二的な演出に頼り過ぎていたなという印象です。
圧倒的な力の差による絶望感って、バトルもの漫画の一演出としてはかなり面白いんですよね。
あれだけ苦戦したピッコロが悟空と組んでギリ倒せたラディッツを雑魚呼ばわりするナッパ・・・それをはるかに凌駕するベジータという存在はめちゃくちゃ面白かったです。
オニマダラのキャラクターのチカラの差って、それどころじゃないぐらいの絶望感があったんですが、初回から最終回までそこに頼り過ぎていたなぁと。
あとは仲間の突然の死。
進撃の巨人でマルコが死んだときとか、ワンピースでエースが死んだときとか、「このメンバーは絶対死なないっしょ」ってヤツを死なせる演出っていうのも少年漫画の王道です。
「えっ、こいつ死ぬん!?」という衝撃はめちゃくちゃ悲しいけれど、やっぱり作品を面白くさせる要素の一つなんですよね。
ただそれって、仲間がもっと重要なキャラになってからの話であって、たかだか2巻分ぐらいの間に仲間らしきメンバーがバンバン死んでいくのはただの「キャラの使い捨て」に過ぎないというか・・・。
とにかくそういった小手先の演出が目立っていたので、「担当編集さん、ちゃんと仕事してんのかな・・・」という気持ちにさせられてしまったわけです。
コロコロとかボンボンで連載してほしかった
で、思うのがこれ、ジャンプ+じゃなかったんじゃないかなと。
ジャンプ+のターゲット層って少なくとも中高生以上だと思うんですよ。
きわどい漫画もあるし。
でもこの漫画のターゲットって、こういう設定や演出にガッツリはまれるチビっ子なんじゃないのかなと。
特にボンボンあたりで「ちょっとエッチだな・・・」って感じる漫画あるじゃないですか。
あの位置だったらもっともっと人気出たんじゃないかなと思うんです。(人気なかったのかどうか知らないけど)
そう考えるとやっぱり「作品が悪いんじゃなくて、ターゲッティングや編集が悪かったんじゃないか」と思わずにはいられない、「惜しい漫画」に感じてしまうんですね~。
おわりに
というわけで、オニマダラの感想でした。
桃太郎とか孫悟空、アラビアンナイトとかイソップ童話とか、何から何までごっちゃにしたようなファンタジーって夢がありますよね。
「うわぁ、この設定をここで持ってくるのかー!!」みたいなのとか。
(・・・って書いてて思ったんですが、そんなファンタジー作品ってあったっけ・・・?)
オニマダラは女の子キャラも可愛かったし、登場人物もいろいろと用意されていたし、使い方次第でもっと面白くなりそうだっただけにかなり残念でした。
そして、ジャンプ+での楽しみにしていた作品が一つ終わってしまったことで、少なくとも僕は寂しく感じています。
作者先生はお疲れさまでした!次回作にも期待してます!
追記
同じ作者先生の次回作と思われるものがLINEマンガで連載されています。
その名も「おとぎぶっ殺シアム」(ただしこちらの作者はクロタロウ先生)。
・・・まーたやりよったぁ!!!
2023/08/08
Comment
コメント欄から失礼いたします。
私、ファンコミュニケーションズ seedApp の大社(オオコソ)と申します。
「ブログが書けたよ!」で、KOFの記事やジャンプ+の記事を拝見する機会があり、
弊社からゲームアプリやマンガアプリでの広告出稿をご相談させていただきたく、
お問い合わせを兼ね、ご連絡させていただいた次第でございます。
大社さま
ご入力いただいたメールアドレス宛に連絡させて頂きましたのでご確認をお願い致します。