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漫画「怪貌綺譚」が一見とっつきにくいけれど何気に面白い・・・!

 - マンガ・アニメの感想

      2018/12/11

マンガボックスをいつも楽しく読ませて頂いています。

数カ月前から連載されている「怪貌綺譚」という漫画が、一見とっつきにくいのですが、面白いのです。

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主人公は生まれつき「人間の顔の文法を曲解した何者かが福笑いに興じたような顔面構造」と専門家が分析するほどの醜い顔(作中では貌と書いて「かお」)で、常に仮面を被って行動している・・・という設定だけならどこにでもありそ・・・ないかw

本作では主人公はそのコンプレックスである自分の顔を許す生き方として、怪物と戦う”正義の味方”になる道を選ぶのですが、その武器となるのがコンプレックスである顔そのものだったりします。

「え、醜い顔が武器?どう戦うの??」って思いますよね。ね。

実はその醜い顔が、「人間にとっては畏怖の対象でしかないのに対し、怪物にとっては恋慕の対象となる」という設定なんです。斬新!

それで怪物をバッタバッタ倒していくだけの話かと思っていたんですが、色々なセリフ回しや話の展開が面白くて・・・数ヶ月目にしてだいぶハマってしまいました。

以下、漫画の冒頭数話分のネタバレを含めて紹介します。

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 人を好きになるということは、弱点が増えるということ

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主人公・久 綺人(ひさ あやと)が言うには、

「誰かに好きになって貰う行為」とは攻撃の一種だ

好きになった側は弱点が増えるのと同じだから

と作品の冒頭で説明しています。
なるほど、これが綺人の武器でもある顔に繋がってくるわけですね。

「醜い顔が怪物にとって恋慕の対象となる」という説明を見ただけだと、「んなことあるかい」とつっこみたくなるかもしれません。

でも「好きになった側は弱点が増える」と聞けば、なんとなくわかる人も多いのではないかと思います。

本気で人を好きになってしまうと、自分の命なんかよりもその人の事が気になって仕方ないというのは珍しい話ではないからです。
そこまでとはいかなくとも、圧倒的に美しい人を目の前にした時には、一瞬同様してしまうものでしょう。

その隙をついて首を掻っ切られるわけだから、その美貌(いや、怪貌)というのはやはり武器なんですね。

登場人物まとめ

久 綺人(ひさ あやと)

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本作の主人公。
怪物がおもわず見とれてしまうほどの怪貌の持ち主で、常に仮面を被って行動している。

怪物たちからは「怪貌公」と呼ばれている。

人を好きになる、人から好きになってもらうという事に独自の解釈を持っており、それがエピソードにも繋がってきている感じ。

怪物に狙われている人を助ける理由は、助けられなかった時に「僕は僕の貌を許せない」から。

譚下(たんげ) せつり

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綺人のクラスメイトで、本作のヒロイン。

怪物たちからは「波旬の君」と呼ばれる、まだ謎の多い女性。
綺人につきまとうも、敵でも味方でもなく”彼女”という立ち位置で、その原動力は「綺人萌え」にある。
※なぜ綺人萌えなのかはごにょごにょ

怪物退治を綺人にさせるため、けしかける事もある。

おとなしそうな顔をして、だいぶ破天荒なヒロイン。
彼女のおかげでシリアスな展開に少し抜きが出て面白くなっているのも事実。

綺人の”綺”と譚下の”譚”で「綺譚」。

悟桐 守秋(ごどう もりあき)

綺人とせつりのクラスメイト。
一見強面だが、妹思いの優しい兄で、ぶっきらぼうであるものの真っ直ぐな性格の憎めない人。

悟桐 楓(ごどう かえで)

悟桐の妹。
綺人に怪物から二度助けられ、憧れを抱くようになる。

その顔をまともに見られないことを気にして、ホラー映画を見て耐性をつけようとするなどの努力家。
今後の展開に期待。

阿鞠 鏡子(あまり きょうこ)

摂津機関ゴミ処理係という肩書の、怪物専門の殺し屋。
綺人に自分の貌が許せる生き方「正義の味方になること」を説いた人物。

「大人になるという事は、誰も自分に生き方を求めなくなるという事」という観点から、
「大人になるってのはワガママを捨てることじゃない ワガママを自分のものにするということだ」という結論を導き出したのは秀逸。

全体の感想

兎にも角にも、絵が残念な感じなのは否めません。
ただ、進撃の巨人も連載当初はそうだったように、慣れてしまえば癖になる・・・そんな感じ。

特に鼻筋が特長的なのと、せつりの頭が若干陥没しているように見えるのが気になるw

人物画を描くときってどうしても自分の顔に影響を受けやすいものなので、もしかしたら作者さんの鼻筋とか頭がこんな感じなのかな。

それはさておき、物語はシリアスと笑えるシーンとの緩急がちょうどよく、しっかり読もうと思えばかなり面白いです。

とくにキャラクターの言い回しとか、そのキャラクター(特に主人公)の世界観・考え方は思わず唸ってしまうほど。

言い回しは、僕は大好きですが、若干くどいと感じる人がいてもおかしくないかな。

なんというか、自然な会話ではないんですね。
セリフっぽいというか。カッコつけてるというか。

そこがまたこの作品の魅力だと思うので、個人的には突き進んで欲しいと思っています。

「怪貌公」とか「波旬の君」とか、そういう中二×純文学っぽい感じだったり、それを自分で茶化しているあたりは本当に大好き。

ただ、学校名の「蒜匂(ひるこ)学園」とか、「個性ではあるんだけれど独特なネーミング」はとっつきにくくなる要素の一つかもしれないとは思いました。

話の進め方も面白く、個人的に好きだったシーンはこれ。

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山で行方不明になったおじいちゃん。
その霊とカーテン越しに話すということが日常化していたところにかかってきた電話「お爺ちゃん生きてたのよ!」には本当にゾクゾクしました。

おわりに

というわけで、「ろくろ」先生の「怪貌綺譚」、おすすめです。
マンガボックスでしか読めないのかな?わからないけど。

シリアスな展開や中二な展開だけでなく、綺人とせつり、または悟桐との間で入るほのぼのした日常シーンがまた面白いです。
個人的に「面白いマンガ」の基準って「キャラが立っている」ことだと思うんですが、この作品は十分キャラ立ちしているなぁと思いました。

来週が楽しみ。

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