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連ちゃんパパを読んで。これっていったい誰が悪いんだろう?を考えさせられた胸糞漫画

画像はマンガ図書館Zより

話題の「連ちゃんパパ(ありま猛)」を読みました。

ご存知ない方のために書いておくと、パチンコ依存症のせいで崩壊していく家族の物語を描いた漫画作品です。
「釣りバカ日誌的なほのぼのした絵柄で、やってることはウシジマくん」という前情報通り、この表紙のイラストに騙されて読み始めると非常に胸糞悪いドラマを見せられることになります。

・・・まぁ、最後の最後には(不穏な空気を残しつつも)彼らなりのハッピーエンドになっているので、後味の悪さみたいなものは不思議とないんですけど。
※でも読む前にはそれ相応の覚悟が必要w

連ちゃんパパは、「パチンコ依存症」と「消費者金融」というところが絡み合って登場人物が不幸になっていくわけなんですが、読み終えて僕が思ったのは「これっていったい誰が(何が)悪かったんだろう?」ということでした。

主要な登場人物(パパ、ママ、借金取りのおっさん)ごとに考えてみました。

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連ちゃんパパって結局誰が悪かったの?

連ちゃんパパのあらすじをおおまかに書くと、物語は「ママがパチンコ依存症になり、消費者金融で借金をして蒸発した」というところから始まり、そこから徐々にパパもパチンコにハマっていき・・・みたいな感じです。

マンガではパパに主眼をあてて描かれているため、どうしてもパパの鬼畜さなどが浮き彫りになると思うんですが・・・これって本当にパパが悪かったのかなぁ??と思わせられるんですよ。

パパが悪い?

本作の主人公、日之本 進(パパ)は元々高校教師として普通の生活を送っていた人でした。

ある日突然、奥さんが借金を残したまま蒸発してしまい、何かの間違いではないかと奥さんを探す旅に出ます。
※そのために教師を辞める羽目になる。

旅の途中で預金通帳入りのカバンを盗難されたり、パチプロを自称する友人の助言があったりして、パチンコに手を出してしまい・・・そこからは本人ものめり込んでいってしまうことに。

結果、借金回収の手伝いをし、債務者を自殺(未遂)に追い込んでしまったり、雇ってくれたパート先の店主をパチンコ浸りにさせて消費者金融に借金させ、そのマージンを取ったり・・・挙句には息子の担任にレイプをするという頭のおかしな行動も見せることになります。

・・・ダメだ、擁護できない。ただのクズだったわ。
(依存症だからといって犯罪が許されるわけではない)

でも、この人の「根っこの部分」っていうのは真の悪人というわけではなくて・・・何度も本気で更生しようとしていたり、息子の幸せを心から願っていたりという面が見え隠れすることで読者は彼を憎めなくなってしまうんですよね。

というか、更生しようとしたタイミングで訪れる不幸とか、思慮の足りなさとかが悪いわけで・・・なんだか可哀想に思えてきてしまうのです。
(それを企画した作者先生や編集さんが一番悪いってことになるんですけども。)

ママが悪い?

じゃあそもそもパパがママを探しに行かなければ良かったわけで・・・その原因を作ったママというのが一番悪いのかというと・・・そういうことでもないんですよね。

ママは何度もパパに相談しようとしていたはずだし、夫婦の関係というものが少なからずパチンコにのめり込ませる一因になっていたのではないかと思うのです。

作中ではママも何度も更生しようとしているしね。
パートで細々と生計を支えようともしていたし・・・。(そのたびにパパに邪魔されてたけど)

ただまぁ・・・うーん。
だったとしても、やっぱりダメだよなぁ、この人も。

何度も新しい男を作っては蒸発したり、間男の子供を孕んだり。
挙句、元の旦那を保険金目当てに殺害しようとしてますしね・・・。この事実は消せないでしょ。

やっぱこの人が全ての元凶なのかもなぁ。

借金取りが悪い?

作中ではママにお金を貸した借金取り(消費者金融の社長)を悪とする発言もありました。

たしかにね、この借金取りはお金で崩壊しそうな人というのがわかっていながらもお金を貸して、搾り取るだけ取って・・・というのを繰り返しているわけで悪人です。

ただ!
別に無理矢理貸し付けて・・・ってわけじゃないんですよね。
借りに来た人は自分から(高金利と知っていながら)借りに来ているわけで・・・。

作中でも「どうしても銀行から借りるなどができない」というような人が、しっかりと返すアテがあって借りて行って、この借金取りにめちゃくちゃ感謝しているシーンとかあったし。

・・・なんだったらこの人、人情深いおじさんだったりするもんなぁ。

ううむ。

環境が悪い?世間が悪い?頭が悪い?

もしかしたらこうやって「誰かが悪い」と責任を逃れようとすれば、誰にでも押し付けられるものなのかもしれません。

作中でパパが自分の潔白を信用しようとしなかった父親に対して、「信用しないヤツが悪い」みたいなことを言ってたんですよね。
でも、信用して貰えないのはそれなりの実績が伴っていないからで・・・結局は「信用を得られなかった自分が悪い」ってことでもあるんですよ。

なんていうか・・・この漫画に出てくる人たちって、借金とりのオッサン以外みんな頭が悪いんです。
その場その場で、自分にとっての「目先の欲」になることでしか動けないというか・・・冷静な判断能力を欠いているというか。

もしかしたらそれこそが「依存症」であることによって生まれるものなのかもしれないですね。
依存してしまうことで目先の欲を達成すること以外に目がいかなくなってしまうのでしょう。

依存症は誰にでも起こり得る

この作品が言いたかったのは、世の中には「パチンコ依存症になる人」と「そうでない人」がいるのではなく、「誰でもパチンコ依存症になる可能性を秘めている」ということだったのかもしれません。

パパこと日之本 進だって、最初からパチンコを肯定していたわけでもないんですよ。
上にも書いたように、根は良い人だし・・・パチンコ依存にならなければもっと真っ当な生活を続けられていたはず。

僕らの生活なんて、こういうちょっとしたきっかけで狂ってしまうものなのかもしれないんです。

実は我が家も、すでに他界している父がパチンコにハマって借金を作っていた過去がありました。
家庭崩壊こそ免れたものの・・・一歩間違えば僕があの家族における息子「浩司」になっていた可能性もあるわけです。

よくよく考えたら僕も「ミニカー依存症」みたいなところがあって、発売日になると朝からソワソワして居ても立ってもいられなかったりするんですよね。
今はまだお金とかもそこまで使わずに抑えられているけども、これが爆発するときが来ないとも限らないというか。

今この作品を読んで「こんなのありえない」「なぜ借金をしてまでパチンコをやろうと思うのか」と疑問に思っている方だって、いつ自身がその当事者になるかなんてわかりませんよね。

まぁ、そんなことを考えさせられた漫画でした。
浩司くんや、借金取りに追われる家の子たちのことを考えると、単純に「面白かった」とは言えなかったなぁ~というのが正直な感想です。

   

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