ザ・ファブルの第一部を読了した男・・・。
2023/08/08
実写映画も話題の「ザ・ファブル」、原作漫画を全話読みました〜。
以前ヤンマガ買ってた時にもちょろちょろ見てたはずなんですが・・・改めて読んだらすんごい面白かった、、、
これは「抜け出せなくなる」感じの切ないラブコメとは違うんですが、(バイオレンスだしw)・・・でもなんか日常を侵食される感じの面白さがありましたねえ。
今ならコミックデイズとかマガポケとかを駆使して全話読むことができますので・・・未読の方はぜひ。
今日はそんなザ・ファブルを読んだ感想です!
ザ・ファブルはこんなマンガやった
ザ・ファブルはヤンマガで連載されていた「殺し屋」を題材にした漫画です。
と聞くと、ドス黒い感じというか・・・本当に超バイオレンスなイメージがあるかもしれませんが、、、そこにコメディ要素がだいぶ加わって、ファンタジー・・・いや、萬話として読める作品かなと思います。
そもそも主人公の能力が人間のソレを超えていますのでね。
6秒で武装した数人の敵を倒せるとか、ありえないものね。
子供の頃から殺し屋として育てあげられた主人公が、知らない土地で1年間「ふつう」の暮らしをする・・・というのが話の大筋。
普通の暮らしを送ろうとする主人公のもとに、地元のヤクザやら反社的な連中、または同業者なんかが絡んできて事件に巻き込まれていく・・・と。
ファブルの世界観や登場人物たちは「アングラ」なので、実社会では絶対に関わりたくない人たちなのですが・・・前述したとおりコメディ要素が強いこともあってなのか、彼らの生活を永遠に見ていたくなる不思議な魅力のある作品だったと思います。
屈指のエピソードは!
ザ・ファブルは全22巻が、3つの大きなエピソードで構成されています。
最初が「小島」編、次が「ウツボ」編、最後が「山岡」編。
(それぞれのエピソードのキーマンの名前で勝手に名付けました)
どれもむちゃくちゃに面白かったんですが・・・僕が一番印象に残ってるのは「小島」編における小島と砂川の会話です。
15年刑務所暮らしをしてきた小島という男が、もう本当にどうしようもなくて。
要は組にとってもお荷物というか・・・手がつけられない感じなんですよ。
(15年もシャバを見てないんだから仕方ないのかもしれないけれど。)
で、風俗を鎬にしようとして、組内で対立することになるであろう砂川の舎弟を殺してしまうんですね。
それで砂川に散々問い詰められ、最初は知らぬ存ぜぬで通していた小島でしたが・・・最終的に
「—で 殺ったのか」
と砂川に聞かれた次のコマで「ニヤッ」とだけし、それを見た砂川が小島が黒であることを確信する・・・っていう。
ここの描写が本当に神がかっているというか・・・映画を観ているような感じでした。
会話なしに物語をすすめて、その心中の描写は読者に委ねるっていうのがね・・・すごかったなと。
映画のような漫画・・・
そう、ザ・ファブルはあんまり「文章で説明」しない感じなんですよ。
多くのシーンでキャラの表情やその舞台演出なんかをこちらが推し量りながら読んでいく感じというか。
ゆえに、スルスル読んでいけるので毎回の1話がものすごく短く感じてしまう反面、しっかり読み解こうとすると無限の可能性を秘めていそうな感じ。
ちゃんと絵で物語が進むというのは「これこそ漫画である」と言えるのかなと。
(ドラゴンボールの手法やな)
とにかくキャラが全員魅力的だった・・・
とにかくザ・ファブルは味方も敵役も、キャラが全員魅力的でした。
特にオクトパスのタコ社長とか、真黒組のクロちゃんとかね、、、
しっかり描き分けもしてあるから「この人だれだっけ?」ってのもないし、なんかキャラが勝手に動いてる感もあったかなーと!
一番「いそう〜!」ってなったのは真黒組頭の海老原さんかなぁ。
どこかで見たことあるような、でも誰なのかは思い出せないような・・・ああ、なんか全員そんな感じだったな、、、
名前が海洋関係?
そうそうキャラと言えば、殺し屋組織のメンバーは山に関する、それ以外は海に関する名前・・・みたいになってたんですかね。
主人公アキラとその妹のヨウコはどっちも太陽っぽい名前でしたが・・・(ヨウコは港のヨーコで海だったりして)
唯一?
「高橋」だけが海っぽい名前じゃなかったなぁ。
・・・あ、「橋」?
要所要所に名言あり
あと、登場人物の名言も多くてですね。
明確に覚えてるのだと、ウツボ編でウツボが言っていた
「本当の事を言うのはいつも敵か悪なんだよ—」
というのもグッと来たなぁ、、、
悪党の言葉なので正当化したくはないけれど、やっぱり敵にやられて悔しい想いをした時こそ真実を知る・・・ってことはありますからね。
(なので若いうちから小さい敵とたくさんぶつかるのがいいのよ人生も。。。)
映画版もちょっと観た
ザ・ファブルは岡田准一さん主演で映画化もされてます。
その第一作がアマゾンプライムで観れたので拝見させていただきました。
第一作目は原作の冒頭〜「小島」編までをギュッとした感じの内容でしたね。
柳楽優弥さん演じる小島と、向井理さん演じる砂川はキャラ設定がだいぶ変更されてて残念でした。
(あの見たいシーンもなかった)
ただ、木村文乃さん演じるヨウコ姉さんね。
あの再現度のハンパ無さは必見ですよ、、、
あとはジャッカルさんw
映画では宮川大輔さんが演じていましたが、「なんでおれもやね〜ん」のギャグをしっかり実際のネタのように昇華されてて・・・しっかりスベってる感じもあって良かったですw
(しかも後に原作も映画版のジャッカルさんに引っ張られてた気がする)
おわりに
というわけで、ザ・ファブルの感想でした。
面白かったので2周目突入しようかなと思ってます。
ちなみに全22巻なのはあくまで第1部であり、既に今「the second season」なる第2部もスタートしてるんですよね。
こっちもアプリ使ってちょいちょい読んでますが、正統なファブルの続編なので「また彼らに会えた!」って感じがして嬉しかったですw
2023/08/08
同じカテゴリーの記事
- PREV
- いや、興味がない自慢話を延々とされましても・・・
- NEXT
- 2021年締めくくりブログ