サマータイムレンダが面白い!!タイムリープ×ドッペルゲンガー的 成り代わりサスペンス漫画!【ジャンプ+】
2023/08/08
ジャンプ+で連載中の「サマータイムレンダ」という作品をご存知でしょうか。
僕は毎日ジャンプ+を楽しみに読んでいるのですが、連載開始から1年以上、この作品のことを全く知らなかったんです。
それがつい先日ふと第一話を読んでしまい・・・「ウオオオオ!面白ええええええ!!!!」と、アプリで貯まっていたポイントを全部使い果たす勢いで最新話まで一気読みしてしまいました。
(おかげで翌日は寝不足っていう)
くぅー・・・なんで今の今まで知らなかったんだろう。
こんなに後悔したのは久しぶりですぞ・・・!
というわけで、サマータイムレンダ・・・おすすめです。
とりあえず1話だけでもいいから読んで欲しい。(無料だし)
そんなサマータイムレンダの紹介です。
サマータイムレンダってこんな漫画
サマータイムレンダは集英社のジャンプ+にて2017年10月から連載されているWEBコミックです。
作者は週刊少年ジャンプで「瞳のカトブレパス」「鍵人-カギジン-」を連載されていた田中靖規先生。
絵柄も親しみやすく、「20世紀少年」の浦沢先生とか「七つの大罪」の鈴木先生が描く人物に似たような印象を受けたのですが、連載デビュー前は「ジョジョ」の荒木先生のもとでアシスタントをされていたんだとか。
とにかく僕はその前2作を知らなかったので・・・この漫画をきっかけに読んでみたくなりましたね~・・・。
さてさて!
サマータイムレンダがどういう漫画なのかと一言で言うなら「タイムリープ×成り代わりサスペンス」みたいな感じかなと思います。
タイムリープものなので「サマータイム連打(夏を何度もやり直す的なw)」かと思いきや、レンダ=renderingのことだそう。
レンダリングと言われてもデジタル関連に疎い人は何のこっちゃさっぱりでしょう・・・。
例えば3Dモデルに”肉付け”する作業をレンダリングと読んだりします。
何かしらのデータを元に形を作って表現すること・・・みたいな感じかな。
これが物語を紐解くキーになってくるキーワードだったりするんですね~。
なるべくネタバレなしで、あらすじと見どころを書いてみました。
サマータイムレンダのあらすじ
主人公の慎平(しんぺい)が2年ぶりに故郷である和歌山県の日都ヶ島に帰ってきた理由は、幼馴染である潮(うしお)の葬儀に参列するためだった。
潮の死因は「溺れた子供を助けようとして流されてしまった」という海での事故。
がしかし、その遺体にはなぜか首を絞められた痕・・・つまり他殺の可能性があるという。
葬儀の翌日、潮に助けられた子供の一家が姿を消し、慎平は潮の妹 澪(みお)から奇妙な話を聞く。
それは潮に助けられた子が数日前に自分と瓜二つの少女に出会ったということ、そして潮も亡くなる3日前に自分と瓜二つの人物に会っていたというもの。
人口700人の島で起きていることの真相を探る中、慎平は何者かの凶弾に倒れ・・・次に目を覚ますとそこは葬儀の朝だった。
大切な家族や故郷を守るため、慎平は同じ夏を何度も繰り返す・・・。
サマータイムレンダのみどころ(第一話レベルのネタバレあり)
サマータイムレンダは前述のとおり「タイムリープ×成り代わりサスペンス」というような内容です。
主人公の慎平は自身の死をもって、ある程度の過去まで時間を遡ることが可能になります。
タイムリープ作品の王道展開通り、慎平がこの物語の観測者であり、ある選択によって未来が少しずつ変わっていき・・・これを繰り返すことで「正解」にたどり着こうとするお話ですね。
期限付きのタイムリープが生む緊張感
ただこのタイムリープが「制限付き」なところが他のタイムリープものとは違うのかな。
たとえばシュタインズ・ゲートだったら主人公のオカリンは同じ夏を本当に何度も・・・気が狂うまでに繰り返すことができましたが、本作のタイムリープは徐々に戻れる時間が短くなっていってしまうのです。
最初のタイムリープでは葬儀の朝、島へ向かう船まで戻れたのが、二回目のタイムリープで戻れるのは島へ到着したあと・・・という風に。
そのため「より慎重な選択」が求められることになり、作品に緊張感が生まれる要因となっていたと思います。
ちなみにタイムリープものの楽しみの一つである、いろいろなところに隠された伏線回収もまた面白いですね。
物語冒頭で主人公の慎平は「今朝探していた人、見つかった?」と島民に尋ねられるんですが、当然その時間軸においては読者も主人公もそんな体験をしていないわけですよ。
「おいおい・・・その慎平はいったい誰だったんだよ・・・」とか色々な妄想をしてしまうのはタイムリープものならではの面白さだと思います。
得体のしれないジワジワした恐怖感
もう一つの要素である「成り代わりサスペンス」は、小野不由美先生の「屍鬼」とか、岩明均先生の「寄生獣」みたいな感じを想像して貰えるとわかりやすいかと。
昨日までと同じ顔をした知り合いが、いつのまにか知らないヤツに成り代わっているという、あのジワジワくる恐怖感がすごく面白いです。
第一話の冒頭で、登場人物の澪が何気なく放った「最近な・・・・・・知ってる人でも知らん人みたいに見えるときあるわ」というのがその伏線になっているんですが、結局のところその人は「知っている人の皮を被った知らない人」である可能性がある、っていう。
いったい今話している人物は本当にその人なのか?
誰が信用できて、誰が信用できないのか・・・?みたいなのはすごいゾクゾクしますよね!?
単なるタイムリープ×成り代わりサスペンスでは済まない可能性
そしてそしてこの漫画、どうも単なる謎解き物語で終わるつもりはなさそうな気がするんですよね・・・。
ネタバレになっちゃうので詳しくは書けませんが、主人公は途中で「いいスライム」みたいなヤツと遭遇するわけですよ。
そのせいで強力な仲間を失ってしまうことになるんですが、その仲間はその仲間で、自分の責任でもって敵を飼っていたり・・・。
物語終盤の謎解きが解決しそうなあたりで、ヒューマンドラマ的な展開を挿しこんでくるんじゃないかとも思えるのです。
うーん・・・すっごい表現が難しいけど・・・「人類を全滅させる力を持ったエイリアンの子供が話の分かるヤツで『オラ、人間には手を出さないだ!』って約束してくれたとしても駆逐できる?」みたいなw
とにかくまぁ「島を乗っ取ろうとしている得体のしれない何かを全滅させてハッピーエンド!」みたいな単純な展開にはならなさそうな気がしています。
潮派か澪派か、みたいなところも。
あとは慎平の幼馴染であり、義理の家族でもある潮と澪がどちらも慎平に想いを寄せているという状況から、読者(の特に男性)が潮派と澪派に分かれるのは避けられない事態でしょう。
僕は澪ちゃん!!!
きっと慎平は潮に恋心を抱いているんだけれど、潮は既に死んでいてタイムリープでは助けられない状況だし・・・かといって澪のことは家族以上には見れなさそうな描写もあるし・・・。
これは恋愛展開好きな人には切ない感じになりそうですぞ!!
紀州弁(?)がめっちゃ癖になる
この作品を読むと、作中のキャラたちが使う紀州弁?が愛おしくて仕方なくなりますw
僕は特に「やん」の使い方がたまらなかった・・・。「行けやんよ」とか。
日都ヶ島、行きてええ~!!
おわりに
というわけで、サマータイムレンダの紹介でした。
こういうのって読む前にネタバレしちゃうと全然面白くないと思うので、あまり核心には触れず魅力を綴ったつもりです。
もうあとはジャンプ+で無料で3話まで読んで・・・面白そうだったらコミックスを買うしかない!
一応記事執筆時点の最新話ではまだ物語の謎は解決していません。
出会うのに一年遅れてしまいましたが、物語が終わる前に知り合えて良かった・・・。
ここからの展開・・・特に澪がアレと遭遇する場面とか・・・楽しみです!!
2023/08/08
Comment
こんにちは!
サマータイムレンダ!
私も毎週更新を楽しみにしている作品です!
ダリフラ目的で見始めたジャンプラですが、今ではこっちが主目的になりつつあります。
特に40話からの展開が胸熱過ぎて涙出ました。
しおりちゃん、こんなにしゃべる子だったんだ…窓いい奴過ぎる…そして潮。こんなに可愛くて男前な娘、最高すぎる!
こんなに引き込まれたのは、漫画版の屍鬼を読んだ時以来です。
個人的にはアニメ化も期待したい所です。
屍鬼のアニメもかなり良い雰囲気でしたので、あんな感じで是非!
ちなみに澪推しでしたが、潮の言動ひとつひとつに魅了されて、最近は潮派になりつつあります。
でも潮は影だから、物事解決したらきっと…
トルネオさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
トルネオさんも既にはまってましたか!
いやー、なんか嬉しいw
ネタバレになるのであまり書けませんが、潮がアレしてアレしちゃうあたりからの展開はヤバいですよね。
澪と潮がアレしてアレになるのが楽しみ過ぎます・・・。
>屍鬼
僕も小説版は読んでいなくて、アニメ→漫画の順で追っていました。
たしかにサマータイムレンダも深夜アニメに向いてそう・・・期待!!!
>潮派
わかりますw
僕も窓の告白シーンに黙っていられなかった潮とか愛しすぎましたwww