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どっちに転んでも胸糞展開な「僕たちがやりました」が面白すぎる・・・

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      2023/08/08

bokutachi-ga-yarimashita

ヤンマガで連載中の「僕たちがやりました」という漫画を読みました。

ヤンマガによくある感じの、「なんだか不安になるけれど魅力的な画風」に、「神さまの言うとおり」の金城宗幸先生が原作を務めている作品で、面白くないわけがない漫画です。

僕たちがやりましたのあらすじと、魅力についてまとめました。

僕たちがやりました

あらすじ

凡下(ぼけ)高に通う主人公トビオは、「『そこそこ』楽しけりゃ幸せ」を信念に、夢に熱くなるでもなく、かといって羽目を外しすぎるでもなく、友人の伊佐美、マル、そしてパイセンとダラダラつるむ日々を送っていた。

そんなある日、凡下高と道路一本挟んだ向かいにある底辺校「矢波(やば)高」の生徒にマルが悪態をついていたのがバレ、絡まれてしまう。

底なしの財力を持つパイセンの力(お金)のおかげで一時は難を逃れるものの、矢波高生にマルがさらわれリンチを受ける。

それをきっかけに「アイツら殺そう」と、復讐計画を立てる4人。

「殺そう」はあくまで比喩で、脅かして仕返ししてやろうと言うわけで、
パイセンの財力でプラスチック爆弾を量産し、矢波高に仕掛けて爆破したところ、運悪くプロパンガスに引火し大爆発を起こすことに。

結果、死者10人を出す事になってしまう一大事件に発展し、防犯カメラに写っていたパイセンだけが指名手配されてしまう。

1人300万円の口止め料を払い、海外に高飛びしようとしたパイセンだが、空港であえなく逮捕。
これで物語は終了かと思いきや、パイセンの父親が権力に物を言わせて身代わりを立て、「誤認逮捕だった」と事実を捻じ曲げ、パイセンがシャバに復帰。

晴れて”社会的には”無罪となった4人だが、一生消えない罪を背負ったまま生きていかなければならない事に苦悩しだす。

漫画の魅力

paisen

とにかくパイセンという人を始め、キャラに魅力がありすぎます。
主人公ら4人は、パイセンの財力以外は普通の高校生としていそうな感じだし、
ノリとかもすごく「あーわかるw」って感じで見ていて面白いです。

物語序盤の展開は矢波高という「人間のクズ」みたいな生徒らに絡まれるところからスタートするのですごく胸糞悪いんですが、それを金で解決していくパイセンの反則さに笑わせられたりします。

矢波高爆破の時なんかは本当にスッキリする展開になるかと思ったもの。

結局、望んでいなかった結果=死者を出すことになってしまい、さらにその死者の家族の悲しみの描写があったり、死んでいった本人たちにも夢があったりなど、なかなか胸糞な展開を繰り返してくれます。

当初の展開のままなら、主人公たちが逃げきれたらハッピーかと思っていましたが、犯罪を犯すということは、そんな簡単に割り切れることじゃないんですね。

逃げきれたら逃げ切れたで、犯罪者である事をずっと隠し続けて生きなければならない。
逆につかまったらつかまったで、自分だけでなく家族も含めて人生が終了する。

この漫画の一番の魅力は、結局のところ「どっちに転んでも胸糞」ってところかもしれません。

それゆえに、どこにオチを持っていくのかがとても気になりますね。
自首してしまえば、自分は楽になるけれど、家族や関係者はツライ思いをすることになるし。
でもいくら漫画とはいえ、「犯罪をもみ消して幸せに暮らしました」ってENDには出来ないだろうし。

マルの罪悪感の話

僕が一番印象に残っているのは、トビオと今宵ちゃんの朝マルとパイセンが京都で語り合っていたシーン。

矢波高の生徒が自分たちのせいで10人も死んでしまったという事に対し、「罪悪感を感じているのでは?」とパイセンに問われたマル。
その時のマルの答えは、「全然罪悪感なんてない」というものでした。

物語ではマルというキャラがなかなかゲスい感じに描かれているので、「マルだから罪悪感ないよな」ってなりがちなんですが、その後のマルの説明を聞けば納得。

先に悪い事してきたのはアイツらじゃん

そうなんですよね。
死んだから、家族の悲しみや当人の夢が描かれて悲壮な感じになりますが、生きていたころにやっていた非道な行いが許されるか?と言ったらそんな事はないわけです。

特にマルはウンコというライバルと殺し合いの喧嘩をさせられた挙句、チョコボール松崎とかいう全身真っ黒の矢波高生にボコボコにされ、段ボールに詰められてパイセンにプレゼントされるという過去があるんだからなおさら。

「それはお前が矢波高生に『バーカ』とか言うから」
と、パイセンはけん制しますが、そもそも「バーカ」と言われるような行いを普段からしているわけなんだから、「どっちが悪い」ってのを考えたら、僕もやっぱり矢波高生が悪いよなと思うわけです。
(それにマルがしたことと、やられていることの釣りあいが取れてないしね・・・)

矢波高生の代表として描かれている市橋くんは途中で「今まで悪い行いをしてきたのが返ってきた」みたいな発言をし、反省している素振りを見せていましたが、「悪いことをした人が反省したら許されるのか?」というのも見どころでしょう。

この作品で作者が書きたかったこと、問いたかった事ってのが、まさにここなんじゃないかな。

要するに、普段世の中において、みんなが「嫌だな」「迷惑だな」「消えてくれよ」と思っているけれど決して口に出せないし、誰も排除してくれないような存在というのはいるわけで、そいつらに制裁を与える事というのは果たして悪なのかどうか??ということ。

話を極端に展開させるために矢波高生は10人ほど殺されてしまいましたが、もし死んでいなくて「爆破でびびらせる」というだけで終わっていたら、みんながみんな”罪悪感”なんて感じる事なく、胸がスッキリしていただけだったんじゃないでしょうか。

「人が死ぬ」という事にうまくそれまでの悪事が隠されてしまい、加害者だったものが瞬時に被害者のように扱われてしまう。

そういった事が現実にも起こっているわけで、それに対する問題提起的な作品なのかなと思いました。

おわりに

と、つらつらと書きましたが、まだ完結しているわけではないので、どう展開していくのか本当に楽しみです。

しかし本当によくこういう話を思いつくもんですよね・・・。
漫画原作者ってすごいなと実感させられます。

あと、今宵ちゃん最高です。

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      2023/08/08

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