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「竜とそばかすの姫」を観た感想!ネガティブな感想込みで楽しめるのが細田映画なのかも

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細田守監督作品「竜とそばかすの姫」を観ました!!

これ、たしか日テレの金曜ロードショーで放映予定だったんですけど、安倍元首相の襲撃の日だったか何かで急遽放映が取りやめになったんですよね。
というわけでAmazon Prime Videoを駆使しての鑑賞となりました。

面白かったか、面白くなかったか・・・で言えば、面白かったです!
アナ雪と美女と野獣と細田作品を混ぜて割った感じで。
(ワイの面白かったハードルは低いでえ~!!)

ただ、なんか「面白かったです!」と簡単に言ってはいけないような、そういう感覚もあって・・・なんかちょっとモヤモヤしている部分もあるのです!

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竜とそばかすの姫、こんなんやった

僕が映画を観たと告げた時、妻から「どうだった?」と聞かれ・・・僕が答えたのは

面白かったよー。
美女と野獣のパロみたいなのもあったし。

でもなんか、細田守作品って感じー。
全体的にすげー気持ち悪いというか。

やっぱジブリとかに比べるとリアリティがなかったりするかなぁ。
でも映像美はすごかったよー。

っていうw

・・・こんな感想を聞かされて「観たい!」って思う人いないよなぁ。失敗した。

うーん、、、
やっぱりこういうのって「面白かったよー。観てみたら?」以外にはなかなか言えることってないんでしょうねw

一応補足というか、妻に語った感想の詳細を解説いたします、、、

美女と野獣のパロディシーンに吹き出す

まず・・・前情報を得ていなかったので、唐突な「美女と野獣」のパロディシーンに吹き出しましたw

まぁ、よくよく考えたら主人公のアバター(AS?)もBELLE(ベル)って名前なのでね。
もともとコンセプトとして、(もしくは観ている人を吹き出させるための)「美女と野獣」というベースがあったのかもなぁ。

ただ、観ていない人のために言うと・・・「美女と野獣」とは全然違うお話ですし、そのパロがあるのも一部分だけなのでご安心を。

※むしろミュージカル要素ではアナ雪の方がシンパシー感じるかも。

全体的にすげー気持ち悪い

僕はですね、細田守作品全般に思うことなんですけど・・・なんか作品全体に「気持ち悪さ」みたいなのが漂ってる気がするのです。

「気持ち悪い」っていうのは主観なので、そう思わない人が大半であるからこそ興行的に成功しているのだと思いますが。

なんだろうなぁ・・・でもそれが「細田守の世界観」ってことなんですよ。たぶん。

リアリティがあるようで現実味がないというか・・・。
うまく言い表せないんですけど、ずっとうっすら違和感を覚えながら観ている感覚というか。

「不気味の谷」と似たような感じだと思うんですよね。
「こんな街、ありそう」「こんな学校、ありそう」「こんな世界、ありそう」っていう描写に対する設定の甘さ・・・みたいなチグハグさ。

あ、でも・・・これって逆に「ハリウッドっぽい」ってことなのかな??
特にラストシーンに向かうところで「どーーーーん!!(ドヤッ!!)」って感動を押し付けてくるようなところとかは「いいね!!ハリウッド映画みたい!!」って思ったもんなぁ。

※と言いつつ、なんだかんだ涙ホロリとなっちゃうのもまた細田作品なんだけれども。

映像美がすごい

そう、設定こそ甘い部分があっても(なぜ仮想世界で素顔を晒すことが「信用を得ること」に繋がるのか!?などの整合性を考えてはイカンのだ!!)、映像美は本当にすごくって。

たとえば主人公が通っていた小学校の描写とか、子供の頃の記憶とか・・・日本人なら思わず「懐かしい~!!」ってなってしまうような情景があったり。

逆にサマーウォーズでも魅せてくれた仮想現実の未来世界なんかは「うおお・・・将来こんな感じになるのかも~!!」って唸ってしまったり。

なんかその辺もハリウッドっぽいのかなぁw
ゲームハードで言えばSCEですよ。ユーザーが求めているかどうかはさておき、とにかく映像美を極めんとするこだわりが随所に感じられて凄かったです。
なので映像だけでも観る価値あるかと。

おわりに

とまぁ、そんな感じでした。
結局なんだかネガティブな感想になっちゃったかなぁ・・・?

・・・なーんて落ち込んでいたら!!!!

未来のミライを観た感想!つまらなかったのに泣けた!?

↑「未来のミライ」の感想でもまるっと同じようなこと書いてたよ!!!

気持ち悪いだの、設定にリアリティがないだの、でも映像美はすごいし泣けるだの。

ンモー・・・。
つまりそれが(僕にとっての)細田作品ってことなんだな!
それだけしっかり、他の映画と比べても差別化されてるってこと。そう考えたらすごい。

でもこれ、主語を大きくしてはいけないですが、細田作品っていうのはもしかしたら「オッサン世代向けではない」のかもしれません。
もっと素直に受け止められる世代(があるのなら、その人たち)向け、かなって。

たとえば現役の高校生たちが見たならば、自分たちのリアルと重ね合わせて「エモ!!!」ってなるのかもしれないし・・・。

それでもオジサンはCMとかで騒がれるせいで結局観たくなってしまうのである・・・ぐやっぢぃ!!!

追記

そうそう、今回の作品では主人公のみならず、目立つ人に「ヘイト」がガンガン集まる・・・っていう描写がすごく印象に残りました。

これがすごく現代日本っぽいっていうか。
「出る杭はSNS使ってめちゃクソに叩くで~!!!」っていうのを現していて、すごい怖かったです。

同時に「ヘイトも集まらないような評価は本当の評価じゃねえ」みたいな登場人物の台詞もあって・・・細田監督、それはズルいっすよ!w
だって竜とそばかすにもヘイトが集まるってことを見越してたでしょ??

悪口書く人がいればこそ、作品の価値が上がるということを作品内で解説しているわけで・・・なんだかうまいことやったなぁ~!!と思いました。おしまい。

   

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