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私の夫は冷蔵庫に眠っている 最終回を読んだ感想

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      2023/08/08

画像は「裏サンデー」より

いつも「マンガワン」を楽しく利用させて頂いております。

昨年の春ぐらいから連載されていた「私の夫は冷凍庫に眠っている」というサスペンス漫画がついに最終回を迎えました。
・・・と言っても僕が知ったのはつい最近で、面白すぎてアプリのポイント使いまくって一気に読んでしまったのですが・・・。

この最終回がですね、いわゆる「読者の想像にお任せしますエンド」だったのでちょっと物議を醸してまして。
いろんな方のコメントを見ながら、僕なりに「なるほど、こういうことだったのか・・・?」と思ったことをまとめておこうと思いました。

まぁ、たぶん答えなんてないというか、読んだ人が感じたこと全てが「答え」なんでしょうけども。
僕はこう思ったでー!っていうことを書かせて頂きます。

マンガのあらすじ(ややネタバレあり)

結婚以来、夫からの暴力に耐え続けてきた夏奈。
ある夏の日、彼女は夫・亮の殺害を決意し、実行に踏み切る。
亮の死体を冷凍庫に隠し、あとは自由な人生が待っているはず…だった。
ところが、予想もしなかった事態が夏奈を襲うーー。

※裏サンデーより

公式のあらすじ解説は↑こちらです。
もうね、DVとか、夫を殺害とか・・・この時点で読む気が失せてしまう人もいると思うのですがw

この「予想もしなかった事態」っていうのが物語を面白くしていくのです。

なので・・・そこだけちょっとネタバレ。

なんと前日の夜に殺害したハズの夫が・・・翌日の朝に何食わぬ顔で家に帰ってきちゃうんですね~。
「ただいまー。」つって。

で、「え?え??」ってなって、隠しているはずの死体を確認しにいくと・・・そこには昨晩のまま死んだ夫が眠っていると、、、

最終回よりだいぶ前に解けた謎・・・

なぜ夫は蘇ってしまったのか??
その謎は最終回より数話前には判明します。

ただ・・・どこかしら不穏な感じが残る解決の仕方で。
おそらく主人公の夏奈も、読者もどこか「ほんとかこれ・・・」って思いながら読み進めていくわけです。

だって、最終回を迎える前になんだかハッピーエンドっぽい感じになっちゃってるんだもの。
絶対何かあるよねえ・・・w

すると案の定、周りの人物たちが不安を煽るようなことを言ってくるわけですよ。
それで主人公が取った行動は・・・!?

・・・といった感じです。

僕はこう思ったでー(ネタバレあり)

さて・・・ではネタバレ含んだ感想をば。。。
未読の方は裏サンデー、マンガワンで読めますので是非そちらを先にどうぞ!

最終回において、夏奈は帰って来た方の”優しい夫”も(おそらく)殺害してしまいます。
第一話で殺害した夫は畳の下に、そして帰って来た方の夫は(おそらく)冷凍庫に入れられてしまいました。

最初の夫は「内縁の夫」状態だったのに対し、帰って来た方の夫は正式に婚姻届けも出していたので、タイトルの「私の夫は冷凍庫に眠っている」というのがこの最終回の答えにもなっているんでしょう。

なぜ夏奈は夫を殺害してしまったのか

ではなぜ夏奈は帰って来た方の夫も殺害してしまったのか。
最終回前の段階ではとても幸せそうだったわけですよ。(私は幸せだ・・・って自分に言い聞かせているようでもあったけれど、、、)

やっぱそれでも殺害せずにいられなかった理由は・・・「疑心暗鬼」でしょうか。

目の前にいる夫を信じるべきなのか、周りの意見を受け入れるべきなのか??
本来は一番近くで観ているはずの自分を信じてあげるべきなんだろうけど・・・まぁ、難しいですよね。同調圧力ですよ。

それで信じたい気持ちと信じられない気持ちがぐちゃぐちゃになっちゃって、「だったら*っとくか」みたいな感じになったのかなーと。

なので「あなたは本当は誰なの?」と本人に問いただした際、「亮だよ」と言われていればまだ二人には未来があったのかもなぁ・・・なんて思ったり。

まぁ・・・そもそも行動が短絡的な主人公なので、遅かれ早かれこうなってたのかもしれませんがw
※第一話の時点で頭がおかs・・・というか、「もう一度殺すしかない」みたいな発想になる時点でヤバイわけですし。。。

帰って来た夫は誰だったのか?

さて・・・最大の謎。
帰って来た夫はいったい誰だったのか???という点について。

物語は第一話で死んだ夫=亮、帰って来た夫=奏として話が進みますが、もしその通りなんだったとしたら夏奈を疑心暗鬼にさせたマダムたちの反応が解せないわけですよ。

まぁ、普通に考えたら「夫婦として一緒にいる人間よりも隣のおばさんだとか数回しか会ってない母親だとかの方が二人を見分けられる」・・・みたいなのはすごくおかしいんですが。

では逆なのだとしたら・・・?
つまり第一話で死んだほうが奏、帰って来た方が亮だったら・・・なぜ亮は心を入れ替えたのか??などの説明がつかないんですよね。

もしかしたら「やべえ・・・こいつ(夏奈)を怒らせたらガチで殺される」と思って改心したのかw

※途中で(何話だったか忘れたけど)たしかに奏(と思われるほう)が夏奈に暴力的になるシーンもあったので・・・どっちがどうとか言えなかったりもするんだよなぁ、、、
どっちも暴力的だけど、どっちも優しい・・・って可能性もあるし。

これに関しては明示されているわけではないので、本当に「読者の想像にお任せしますエンド」です。
亮くん側の視点の「解説編」でもあればまた違うんでしょうけどね~。

最終話の

前から言おうと思ってたんです。ずっと名前逆に覚えてるなって…

オレも亮も訂正しないですみません。
オレは奏ですよ。

っていうセリフから読み取れるのは、「二人の見分けがついていた」というマダムの能力を正とするならば・・・要は奏くんこそがやべーヤツ、ってことになるのかな。
※まぁ、マダムは「私はもう一人の方が好きだった」って発言に留まっていたので、どっちがどうとは言ってなかったのですが。

というか、名前はどっちでもいいのよね。
夏奈にとっては「いま目の前にいるヤツがまたDV野郎に豹変するか否か」とか、そういうことが重要だったわけで。

ただしこれ、ミステリではない模様

・・・ただ!!

ただ、ですよ。
これ・・・ミステリーじゃないんですよ。

整合性を合わせてスッキリするような漫画じゃなくて・・・どっちかっていうと夏の夜に聞くような、後味の悪いお話なわけです。(たぶん)

だからまぁ、真実がどうあれ、読者が「ええ~・・・」ってなった時点で作者の勝ちなんだろうなと。
要は「こういうエンドにした方が面白いから、こうした」っていうのが正解なんです。(たぶんきっと)

僕はこれを読み終えた時に「世にも奇妙な物語」みたいだなーと感じました。

実はこの作品って「エブリスタ」に投稿された一般人の作品が元になっているんですよね。
世にも奇妙な物語も結構そういうところに元ネタがあったりして・・・とにかく「整合性」よりも「奇妙な話」であるというところが着地点なんだと思うのです。

だから「めちゃくちゃ練られていて、最終回を読んだらスッキリできる」という作品ではないんですよね。
なんていうか・・・その過程とか状況、雰囲気を楽しむ作品というかw

公式が「サスペンス作品」って言っちゃってるから勘違いしちゃうけども、ホラー・・・もとい、「奇妙な物語」だと思えば納得できるのではないでしょうか!?

おわりに

というわけで・・・私の夫は冷凍庫に眠っている、の感想でした。

僕はマンガワンで読みましたが、原作はエブリスタで、またテレ東で今春より本仮屋ユイカさん主演でドラマ化もされるそうですので・・・気になる方は是非に~。

ドラマ版はもっとスッキリする終わり方だといいなぁw

   

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      2023/08/08

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